また、先週（2024年11月18日～11月22日）のドル円・ユーロ円・ポンド円・豪ドル円に関する記事も下記から合わせてご確認いただけます。
注目の経済指標一覧（期間：2024年11月25日～2024年11月29日）
■注目の経済指標一覧（2024年11月25日～11月29日）
11月25日週は要注目の経済指標が多く発表されます。
特に以下の指標の結果には警戒が必要です。
■11月26日（火）
・米FOMC議事録（11月6日-7日開催分）
■11月27日（水）
・NZ中銀政策金利 11月
・アメリカ・実質ＧＤＰ（改定値） 第3四半期
・アメリカ・PCEデフレータ 10月
今週の振り返り
■ドル円、ユーロ円、ポンド円、豪ドル円の1週間の値動き（2024/11/18-11/22）の画像
週足陽線：ドル円、豪ドル円
週足陰線：ユーロ円、ポンド円
■地政学リスクの高まりに警戒
18日週は、ドル高円高の傾向が続きました。トランプトレードやウクライナ情勢の緊迫化により、リスク回避のドル買い円買いが進み、特に米ドルは他通貨に対して強含みました。豪ドルやNZドル、ユーロ、ポンドなどに売り圧力がかかり、ドル高を後押ししました。（※ドル指数は年初来高値を更新）
一方で欧州系の通貨は弱い動きとなりました。地政学リスクの影響に加えて、ユーロ圏のPMI悪化でECBの利下げ観測が強まり、ユーロやポンドはドルや円に対して下落しました。
来週の相場見通し（期間：11月25日～2024年11月29日）
ドル円（USD/JPY）
■ドル円(USD/JPY) 日足チャート画像（2024/11/22終了時点）
【環境認識】
■155円以上は上値が重くなる印象
■20日MAがサポートラインとして機能
■日足RCIは短期線が上向き、中期線が下向き、長期線が水平
【移動平均線】
現在レート：154.683円
5日移動平均線：154.778円
20日移動平均線：153.838円
50日移動平均線：149.971円
100日移動平均線：149.432円
200日移動平均線：151.917円
上記の環境認識を踏まえた具体的なドル円のエントリーポイントは下記の通りとなります。
今週のドル円の想定レート：「153.50円～156.50円」
■引き続き20日MAを目安に押し目買いを狙います。
⇒ウクライナ情勢に関する地政学リスクについては現状ドル買い・円買いが優先されており、他のクロス円と比較すると下落要因にはなり辛いと考えます。
■一方で155円ラインを超えてくると、本邦関係者から口先介入なども増え⇒円買い為替介入の警戒感が高まる⇒上昇の抑制の流れがあり、160円台を目指すには心許ない状況です。
■そのため、25日週に発表される米経済指標や日本経済指標の結果を手掛かりに上昇余地を見極めることになります。
ユーロ円（EUR/JPY）
■ユーロ円(EUR/JPY) 日足チャート画像（2024/11/22終了時点）
【環境認識】
■50日MAを明確に下抜けており、軟調な値動き
■日足RCIは短期線が水平、中長期線が下向き
【移動平均線】
現在レート：161.149円
5日移動平均線：162.893円
20日移動平均線：164.420円
50日移動平均線：162.862円
100日移動平均線：163.138円
200日移動平均線：164.908円
上記の環境認識を踏まえた具体的なユーロ円のエントリーポイントは下記の通りとなります。
今週のユーロ円の想定レート：「157.50円～163.00円」
■ウクライナ情勢に関する地政学リスクにおける影響を大きく受けており、ユーロは軟調な値動きが継続しています。この状況が改善されない限りはユーロ円は売り目線が基本となります。
■基本的には日足レベルでの戻り売りを狙いつつ、節目の160円ラインを目指すと考えます。このラインを明確に下抜けた場合は更なるダウンサイドリスクが高まると考えられ、100週MＡのある157円台ミドルまでの下落を想定します。
ポンド円（GBP/JPY）
■ポンド円(GBP/JPY) 日足チャート画像（2024/11/22終了時点）
【環境認識】
■50日⇒200日⇒100日MAを下抜けており、軟調な値動き
■日足RCIは短期線が水平、中長期線が下向き
【移動平均線】
現在レート：193.838円
5日移動平均線：195.418円
20日移動平均線：197.107円
50日移動平均線：195.063円
100日移動平均線：194.073円
200日移動平均線：194.715円
上記の環境認識を踏まえた具体的なポンド円のエントリーポイントは下記の通りとなります。
今週のポンド円の想定レート：「192.00円～196.00円」
■ユーロ同様に地政学リスクの影響を受けており、状況が改善しない限りはポンド円も軟調な値動きを想定しています。
■売りは50日MA＆200日MAが位置する194円台後半～195円台での売りエントリーを狙いつつ、下値は50週MAのある192円台ミドルを想定しています。
⇒50週MAを明確に下抜けた場合、更なるダウンサイドリスクの高まりが期待できます。
豪ドル円（AUD/JPY）
■豪ドル円(AUD/JPY) 日足チャート画像（2024/11/22終了時点）
【環境認識】
■レンジ相場継続
■99円台で買い、101円台で売りの状況が続く
■日足RCIは短期線が上向き、中期線が水平、長期線が下向き
【移動平均線】
現在レート：100.592円
5日移動平均線：100.780円
20日移動平均線：100.734円
50日移動平均線：100.066円
100日移動平均線：99.674円
200日移動平均線：100.688円
上記の環境認識を踏まえた具体的な豪ドル円のエントリーポイントは下記の通りとなります。
今週の豪ドル円の想定レート：「99.50円～101.50円」
■99円台～101円台でのレンジ相場を継続しており、このレンジ間の上限・下限を目安に売り買い柔軟に対応したい。
■また、11/25週は同じオセアニア地域のNZ・中銀の政策金利の発表が予定されており、この結果にも注目が集まります。（0.50％の利下げ予想が多い）
まとめ
最後にこの記事のまとめを記載しておきます。
各通貨の想定レート＆目線まとめ
・想定レートは「153.50円～156.50円」
⇒買い
・想定レートは「157.50円～163.00円」
⇒売り
・想定レートは「192.00円～196.00円」
⇒売り
・想定レートは「99.50円～101.50円」
⇒中立
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