新型コロナワクチン期待で上昇なるか?ドル円・NYダウ相場予測【2020/7/13~17】

この記事では、来週(2020年7月13日~7月17日)にかけてのドル円・NYダウ平均株価のチャート分析を解説します。
今週は米国や日本で新型コロナウイルスの感染が再拡大の流れが止まらずに、経済活動の再開が遅れる懸念が強まりました。
一方で、週末に米バイオ医薬品メーカーのギリアド・サイエンシズが、新型コロナウイルスの治療薬である「レムデシビル」について、有効性を示すデータを公表し、期待感から相場は停滞ムードから一転してリスク選好ムードが強まる動きも見せました。
ただし、依然として感染拡大が収まる気配はないため、来週以降も新型コロナウイルスの感染者数の動向については、情報収集を怠らないようしましょう。
また、ユーロ円・ポンド円に関する相場予測の記事は下記からご一読頂けます。

ダウ平均株価 相場見通し ~レンジブレイクを気長に待つ~

日足 ~引き続き新型コロナの動向を見つつ、トレードをするなら25000ドル前半で買い、26000ドル台で売り狙い~

2020年7月11日時点のダウ平均株価の日足チャート

ダウ平均株価(日足チャート):TradingViewより

今週のダウ平均株価は「25400ドル~26400ドル」と約1000ドルの値幅で推移する形となり、レンジ相場を形成しつつあります。

日足チャートを確認すると、26000ドル半ばにかけて上値は重いですが、一方で25000ドル台では底堅い印象です。

上値の重さの要因については、当然ですが新型コロナウイルスの米国での感染拡大が止まらないことが挙げられます。

一方でコロナ環境下においても、ワクチン開発をしている薬品メーカーやハイテク株は堅調に推移していることが米国株を支える要因となっています。

以上の理由から上値も下値もカチカチな印象のあるNYダウ平均株価ですが、やはり米国での新型コロナウイルスの新規感染者が過去最高ペースを更新している点や米中対立の激化など懸念事項もあることから、取引をするなら26000ドル台での売りエントリーを狙うのが無難でしょう。

ただし27000ドルタッチで損切するなど、資金管理には注意を払いましょう。

筆者としては、無理に取引を行う必要性はないと考えており、レンジブレイクを待ちたいと考えます。

膠着状態が続いていることからもしばらく時間を要すると考えられますので、気長に待ちたいと思います。

ドル円 相場見通し ~106円から108円にかけてのレンジ相場継続~

2020年7月6日から7月10日までのドル円の値幅に関するデータ表

ドル円の1週間の値幅

今週のドル円は上値の重さを印象付け、着実に下落し106円台で終えた1週間となりました。

ドル円の値動きに関しては、先週記事にした内容がほぼ予想通りとなっています。先週の記事は下記からご一読頂けます。

記事:【FX】米景気は回復基調も上値は重い!ドル円・NYダウ相場予測【2020/7/6~10】

また、今回107円を割れて終えたとはいえ、想定されているレンジ相場をブレイクしたわけではありません。

106円台半ばにかけては、一旦はサポートされ反発も確認できたことから、来週もレンジ相場内での値動きが予想されます。

レンジブレイクまでは、引き続き106円前半~半ばで買いエントリー、108円台付近での売りエントリーを狙うことになります。

日足 ~ワクチンへの期待感はあるものの、107円半ばから108円にかけては戻り売りを狙う~

それでは、ドル円の日足チャートを確認しましょう。

 

2020年7月11日時点のドル円の日足チャート

ドル円(日足チャート):2020/7/11

改めて日足チャートを確認すると、約3か月間ほとんどの期間を「106円台から108円台」で推移していることが確認できます。

週前半から半ばにかけては経済指標の好調な結果を受けて、上昇するも108円には到達することができずに米長期金利の低下によりドル売りが先行しました。

週末に米バイオ薬品メーカーのギリアド・サイエンシズがコロンワクチンにおいてポジティブなデータを公表したことで、リスク選好ムードがやや強まっています。

ただし、現在の世界情勢を考えると、上値の重さを意識せざる得ません。そのため、先述したワクチン開発における材料で一時的にドル円が上昇したとしても「107.50円~108円」にかけては絶好の売りポイントになると考えています。

「107.50円~108円」を売りポイントとしている理由は、日足レベルで引ける下落のトレンドライン+フィボナッチの23.6%ライン+節目である「108円」とレジスタンスラインがいくつも重なる価格帯だからです。

加えてRCIの短期線が中期線・長期線をデッドクロスしている点も後押しとなります。

「107.50円~108円」が絶好の売りエントリーポイント!
・理由①:下落のトレンドライン
・理由②:フィボナッチの23.6%ライン
・理由③:節目の108円
・理由④:RCIは短期線が中期線・長期線をデッドクロス
以上の理由から、戻り売りポイントまで待って、売りエントリーをすればリスクリワード的にも美味しいトレードが実現できるでしょう。
また、現状はレンジ相場と考えられるので、「106.00円~106.50円」にかけては買いエントリーも検討の余地があります。
こちらについても損切を設定した上で、エントリーポイントまで引き付けることができればいい結果が期待できます。
いずれにしても買いエントリー、売りエントリーともに中途半端なポイントではエントリーを見送り、絶好の機会を確実にモノにするトレードを心掛けましょう。

4時間足 ~週明けの初動は様子見、素直に下落するようなら106円前半で軽く買いを狙う~

それでは、ドル円の4時間足チャートを確認しましょう。

2020年7月11日時点のドル円の4時間足チャート

ドル円(4時間足チャート):2020/7/11

先週のドル円は107.80円を超えれずに、トレンドラインに沿う形で下落しました。

一時106.00円を目指すかと思われましたが、週末にかけて新型コロナウイルスのワクチン開発において進展が見られたことで反発した形となります。

週明けはまずは様子見となります、現在レートの「106.901円」では売りも買いも仕掛けづらい印象で一歩間違えると数日間損切もできずに含み損を抱える展開が考えられます。

そのため、買いも売りも日足レベルで確認したようにできるだけリスクリワード比の期待値を上げれる地点まで引き付けたい。

例えば、買いの場合は106.50円でエントリー、106.00円で損切、107.50円で利益確定とすれば、リスクリワード比「1:2」のトレードが実現できます。

今のドル円はレンジ相場であることからもレンジブレイク時の動きにだけ注意を払った上で、

106円台前半で買い、107円台後半で売りのイメージでトレードを行いましょう。

また、投資をする上で重要なリスクリワードに関する考え方は下記からご一読頂けます。

記事:【FX】最適なリスクリワードを設定して、初心者からのステップアップを図ろう

まとめ

最後にこの記事のまとめを記載しておきます。

米製薬大手の「ギリアド・サイエンシズ」が保有するワクチン「レムデシビル」が新型コロナウイルスの患者の死亡率を低下させる研究結果を発表
依然として米国・日本など世界各国で新型コロナウイルスの新規感染者の拡大が止まらない
・ダウ平均株価は上値は重い、値動きに乏しく売りエントリーを狙うも利益確定はこまめに行う
・ドル円は「106円~108円」のレンジ相場、やや売り優勢
・下落トレンドライン、フィボナッチの23.6%ライン、節目の108円とレジスタンスラインが機能しており上値は重い
・売りエントリーも買いエントリーも、できるだけレンジの上限・下限に引き付けてのトレードを心掛ける
・レンジブレイク時の値動きには注意
この記事を書いた人
ハイゼンベルク

FX歴3年目、普段はサラリーマンの兼業トレーダーです。現在はFX・投資信託・ブログに没頭中。
相場見通しやテクニカル分析手法を発信しています。このブログを通じて、FXトレーダーの方に役立つことができれば幸いです。

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