記事:【FX】米景気は回復基調も上値は重い!ドル円・NYダウ相場予測【2020/7/6~10】
また、先週のユーロ円・ポンド円に関する記事も下記から合わせてご確認いただけます。
記事:【新型コロナ復興基金の動向に注目】ユーロ円・ポンド円相場予測【2020/6/29~7/3】
ユーロ円 見通し ~今週はユーロ圏の経済指標多数、経済の回復度合いを占う~
先週のユーロ円は週前半から大きく上昇し、フィボナッチの38.2%ラインのブレイクに成功。
ただし「121.50円」は抜けきれず、週後半はやや売りの圧力に抑え込まれる形で「120.800円」で終了しています。
週末は米国市場が祝日で休みだったこともあり、値動きが限定的だったこともありますが、フィボナッチの38.2%ラインより上で終えている点からも、週明けはこのラインでの値動きに注目することになります。
また、7月6日の「ユーロ・小売売上高 05月」、7月7日の「ドイツ・鉱工業生産指数 05月」、7月8日の「EU復興基金に関する協議」、7月9日の「ドイツ・貿易収支 05月」と言ったように連日、ユーロに関わるイベントが多数予定されているため、結果には注意を払う必要があります。
特に「EU復興基金に関する協議」については、ドイツのメルケル首相が合意を呼び掛けているものの、オランダを始めとした保守的な北欧諸国は難色を示しており、合意への道のりは険しいですが、合意となればユーロは急騰するのはほぼ確実です。
・特に「EU復興基金に関する協議」は要チェック!合意となればユーロ買いは加速する。一方で合意の道筋が立たないようであれば失望売りも。
日足 ~フィボナッチの38.2%ラインがサポートラインとなるかに注目、買いも売りも狙える相場~
それでは、ユーロ円の日足チャートを確認しましょう。
ユーロ円の日足チャートですが、現在の価格はフィボナッチの38.2%ライン上に位置しており、直近安値を起点としたトレンドラインも割り込んでいないことから、押し目買いを狙いたい場面です。
ただし気になる点としてRCIが挙げられます。短期線(赤色)の上昇に陰りが見えている点、中期線(青色)は下向きのままである点を考えると、難しい場面ではあります。
以前よりお伝えしている通り、トレンドライン・フィボナッチ・RCIといった複数のテクニカル分析が一致した時こそ勝率は高まります。
この形ではむしろ、トレンドライン・フィボナッチの38.2%ラインを下にブレイクした時に売りエントリーを狙った方が利益が取れると考えることもできるわけです。
すなわち、トレンドライン+フィボナッチの38.2%ラインより価格帯が位置している間は、押し目買いを狙いつつ、万が一にも下に明確にブレイクした場合は、損切し売りエントリーを狙うといったように臨機応変な対応が求められます。
先に上げた、経済指標やEU復興基金に関する協議の結果次第では大きく動く可能性もあることから、損切ラインはしっかりと設けた上でトレードを行う様にしましょう。
4時間足 ~着実に上昇しているが、「121.50円」が壁となる~
それでは、ユーロ円の4時間足チャートを確認しましょう。
さて、ユーロ円の4時間足チャートでは、着実に下値を切り上げて上昇するも「121.50円」の壁に先週だけでも約3回阻まれていることが確認できます。
この値動きを信じるのであれば、週明けまずはトレンドラインにタッチ「120.60円付近」で買いエントリーを狙いたい。
利益確定ポイントは「121.30~40円」(先週の高値圏付近)、損切ラインは「120.20円」(長期移動平均線を割れる)とするとリスクリワード比「約1:2」のトレードが実行できます。
RCIも短期線が中期線をゴールデンクロスしていることから、短期的には買い優勢であることからも勝率を計算したトレードとなることでしょう。
ポンド円 見通し ~フィボナッチの38.2%ラインで下げ止まり反発~
ポンド円は週前半にフィボナッチの38.2%ラインで下げ止まったことで、自立的な反発を見せました。
最終的にはフィボナッチの50.0%ライン手前である「134.160円」で終えています。
日足 ~フィボナッチの50.0%ラインからはレジスタンスラインがいくつもある~
それでは、ポンド円の日足チャートを確認しましょう。
日足チャートを見てみると、フィボナッチの38.2%ラインがサポートラインとなり反発したことを確認できます。
フィボナッチの50.0%ラインで止まっているとはいえ、先週末は米国市場が祝日だったため、値動きは限定的となっており、週明けの値動きには注目が集まります。
とはいえ、フィボナッチの50.0%ライン、節目の「135.00円」、「135.30円」には水平ラインを引くこともできるため、レジスタンスラインとして戻り売りを段階的に狙うのは悪くないようにも思います。
今週はリスク選好ムードが強まるのか、それとも新型コロナの影響でリスクオフ相場となるのかを見極めることがポンド円を取引するに辺り重要でしょう。
経済指標などが好調であればリスク選好ムードが高まり、押し目買いを狙う相場となります。
4時間足 ~~
それでは続いて、ポンド円の4時間足チャートを確認しましょう。
ポンド円の4時間足チャートですが週明けいきなり、フィボナッチの50.0%ライン、先週高値を試す形となりそうです。
先週高値圏付近での値動きをみつつブレイクするようなら買いで順張りトレードを狙いたい、EU圏での経済指標が好調であればリスク選好ムードが強まることからも上昇余地は高まりが期待できます。
逆に経済指標が不調に終わったり、フィボナッチの50.0%ラインから水平ラインで意識されている「135.30円」で上昇が弱まるようなら売りエントリーを狙うのも有りです。
また、ここまでのチャート分析で、現在のユーロ円やポンド円をトレードするに際して、フィボナッチが重要な役割を果たしていることはご理解頂けたことでしょう。
フィボナッチについて理解をしておくと、有利にトレードを進めることができるのでこの機会にフィボナッチの記事も参考にしてみてください。
記事:【フィボナッチ】勝てるおすすめのテクニカル分析【FX】
まとめ
それでは、最後にこの記事のまとめを記載しておきます。
・現状は買い目線も、週末にかけて買いの勢いが弱まる
・フィボナッチの38.2%ラインやトレンドラインを下にブレイクした場合は、売りエントリーを狙う
・一方で、フィボナッチの50.0%ライン、節目の「135.00円」などレジスタンスラインとして機能しそうなポイントも多い
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