本日は21時30分より米国雇用統計05月の発表が控えています。
今週はすでに相場は大きく動いており、米国雇用統計の結果が相場にどう影響するのか?
そしでドル円がどう動くのかについて、相場分析を行います。
米国雇用統計 05月 ~予想値より結果が良いか悪いかを意識する!~
まずは、米国雇用統計の前回結果と事前予想値について確認します。
見出しにもあるように、事前予想より結果が良いか悪いが重要となります。
それを踏まえた上で、非農業部門雇用者数についてですが、前回(04月)の「2053.7万人」の雇用減に続いての大幅減が予想されています。
ただし、今週の3日(水)に発表された「米国・ADP雇用者数05月」については、予想が「-900.0万人」だったのに対して、結果が「-276.0万人」と雇用減とはなっているものの予想よりも減少幅はかなり小さいものとなりました。
それ以外の今週発表された米国の経済指標についても軒並み、予想より減少幅は少なく改善の傾向が見られることから、対円でのドル買いが期待されます。
また失業率については、「19.5%」と相当に悪い数値が予想されていますが、こちらもある程度は織り込み済みでしょう。
サプライズがあるとすれば、失業率が「20.0%」を超えてくるような場合は注意が必要です。
そうなると心理的節目でもあるポイントではあるので、リスクオン相場に水を差す形となり、ドルが売られる結果となるでしょう。
また雇用統計といった経済指標を利用したトレードの仕方については、下記をご一読頂ければと思います。
記事:【FX】ファンダメンタルズ分析を学んで勝ちトレーダーになる!【役立つ】
ドル円 見通し ~トレンドには逆らわず、押し目買いを狙う~
現在のドル円は、経済再開への期待感でリスクオン相場となり、日足レベルで上昇トレンドを形成しています。
そのため基本的にはトレンドには逆らわずに、押し目買いを狙うことになります。
日足 ~上昇トレンド継続中、108円台での押し目買いを狙う~
それではドル円の日足チャートを確認しましょう。
日足チャートを見ると、前回の「04月雇用統計」を受けて、ドル円は反発。
上昇トレンドの起点となっていることがわかります。
前回の雇用統計は結果自体は悪かったですが、事前予想よりは良かったこともあり、日足を陽線で終えています。
今回も基本は雇用統計の結果が予想よりも良い悪いでエントリーの方針が変わります。
「米国・ADP雇用者数05月」の結果から、予想よりも悪くなることはないと考えられるので、買いエントリーが優勢と想定しています。
買いエントリーのシナリオは下記の2つです。
2.フィボナッチの23.6%ラインで押し目買いを狙う
買いシナリオ①:108円台の押し目を狙う
ではここからは、具体的にどこで買うかを考察します。
執筆時点(2020/6/5 15:00)でドル円は「109.30円」台で推移しています。
雇用統計前のポジション整理などで108円台、具体的には「108.80~90円」での押し目買いを狙いたいです。
ただし現状は109円台を維持しており、米国雇用統計までに押し目がなければこのシナリオは立ち消えとなります。
その場合は買いシナリオ②のパターンを模索することになります。
買いシナリオ②:フィボナッチの23.6%ラインで押し目買いを狙う
買いシナリオ②では109円台で買いエントリーを持つことになります。
具体的にはフィボナッチの23.6%ラインをサポートラインとして押し目買いを狙うことになります。
今日の安値である「109.040~109.100円」台まで押し目買いを狙うのもよいでしょう。
また、買いポジションを持ったまま、雇用統計を迎えることもできますが、結果が予想より悪化する可能性も「ゼロ」ではありません。
その可能性を引いた場合は、天井掴みとなって最悪は大損となるので、慎重にトレードすることを推奨します。
売りシナリオ①:米国雇用統計の結果が予想よりも悪かった場合は売り検討
これは米国雇用統計の結果次第ですが、結果が事前予想よりも悪かった場合は、ドル円での売りエントリーを想定します。
例えば失業率が「20.0%」を超えてくるようだと、リスクオン相場に水を差す形となり得るかと思います。
ただし、基本的に上昇トレンドであることから、デイトレードレベルでのポジション保有を前提とした売りエントリーとしましょう。
まとめ
最後にこの記事のまとめを記載しておきます。
・良ければリスク選好を後押し
・悪ければ警戒感が上昇
・シナリオ①:108円台での押し目買いを狙う
・シナリオ②:フィボナッチの23.6%ラインの押し目買いを狙う
ただし週持ち越しはリスキーなので、金曜日中の決済推奨
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