【FX】過去最悪の結果!?米国雇用統計に備える!ドル円 相場見通し 2020/05/08

本日は21時30分より米国雇用統計の発表が控えています。

事前予想では、過去最悪の結果となるのは間違いなく、結果を受けてドル円がどう動くのかについて、相場分析を行います。

米国・雇用統計 04月

それでは、まず雇用統計の前回結果と事前に予想されている数値について確認しておきましょう。

予想されている数値を確認すると、「非農業部門雇用者数」も「失業率」も過去最悪の数値が予想されています。

「非農業部門雇用者数」については、金融危機に見舞われた2009年3月に記録した80万人、「失業率」については、1982年11月に記録した10.8%を超える見込みとなっています。

数値がどうなるにせよ、悪化するのは「100%」に限りなく近く、予想よりも更に悪化となった場合は、ドル売りが加速することが容易に想像できます。

雇用統計を利用してトレードを行う場合は、必ず「予想値」を念頭に置いて取引を行いましょう。

また雇用統計の概要や経済指標を利用した取引については、別記事にまとめていますので、是非合わせてご確認ください。

記事:【FX】ファンダメンタルズ分析を学んで勝ちトレーダーになる!【役立つ】

ドル円 相場見通し 「下落トレンド継続中、基本的には売り目線」

日足 「売りエントリーのシナリオは3つ」

2020年5月8日時点のドル円の日足チャート

ドル円(日足チャート):2020/5/8

下落トレンドが継続しているのが確認できます。

今回の雇用統計の結果が悪化するのが確実な状況では、基本的には売りエントリーを狙うことになります。

売りエントリーでのシナリオは下記の3つです。

シナリオが3つもあるのは、雇用統計前のドル円の価格帯によって、エントリーポイントがずれるためです。

1.フィボナッチの50%ラインでの売りエントリー
2.平行チャネルの上限での売りエントリー
3.今週安値更新での売りエントリー

それでは順番に確認をしていきましょう。

1.フィボナッチの50%ラインでの売りエントリー

前提:雇用統計前のドル円が106.30円付近で推移している

・売りエントリーのポイントはフィボナッチの50%ライン(106.50円付近)
・損切ポイントは平行チャネルの上限(106.80円)、利益確定ポイントは今週安値更新(105.90円)
・リスクリワード比は「1:2」

まず意識されるのは、フィボナッチの50%ラインの「106.50円」。まずはこのラインが第一の売りエントリーのポイントとなるでしょう。

損切ポイントは平行チャネルの上限(106.80円)、利益確定ポイントは今週安値更新(105.90円)を目安に設定します。

ただしRCIの短期線が上向く形になっているのが気になります、下位足のチャートを見てから慎重にトレードするようにしましょう。

買いの勢いが強いことが確認できた場合は、エントリーを見送ることも大事です。

2.平行チャネルの上限での売りエントリー

前提:雇用統計前のドル円が106.50円以上で推移している

・売りエントリーのポイントは平行チャネルの上限(106.80円付近)
・損切ポイントは節目の少し上に設定(107.10円)、利益確定ポイントは今週安値(106.00円)
・リスクリワード比は「1:2.66」

そして次に確認するべきは平行チャネルの上限でしょう。

仮に雇用統計前にドル円が「106.50円」より上の位置にいた場合は、平行チャネルの上限が次の売りエントリーのポイントとなります。

すなわち「106.80~90円」が第二の売りエントリーのポイントとなります。

この位置でエントリーできた場合は「損切ラインを107.10円、利益確定ポイントを106.00円」と考えるとリスクリワード比としても優秀なポイントだと言えます。

3.今週安値更新での売りエントリー

前提:雇用統計前のドル円が今週安値の106.00円付近で推移している

・売りエントリーのポイントは安値更新に追随する形なので「105.950円」。
・損切ポイントは利益確定ポイントから逆算して「106.30円」、利益確定ポイントはフィボナッチ比率の61.8%(105.30円)
・リスクリワード比はおおよそ「1:2」

3つ目のシナリオとしては、雇用統計前のドル円が今週安値付近で推移している場合。

その場合は、安値更新+雇用統計前の悪化を受けてエントリーすることになります。

ただし良いタイミングでエントリーできるかは条件反射が要求されますし、スプレッドが拡がり、思いの外、下で売ることになりかねないのであまりオススメはできません。

反射神経に自信がある方は、スキャルピングを狙うのは良いかもしれません。

基本的にはシナリオ1、2でエントリーできることが理想です。

EX. 雇用統計が前回より悪化するも予想値よりは良い場合

基本的には売り目線でシナリオを考えてきましたが、唯一の例外として雇用統計の結果が予想よりもかなり良かった場合は、上昇も考えられます。

まだまだ予断を許さない状況ですが、欧米では経済再開の動きが広まりつつあります。これをリスクオン相場の契機と捉えることもでき、その場合はドル円の上昇シナリオもあり得ます。

もちろんこのパターンは低いでしょうが、相場に絶対はないので、いずれにせよ、雇用統計の結果には注視をしましょう。

まとめ

最後にこの記事のまとめを記載しておきます。

・米国雇用統計04月について、過去最悪の結果は濃厚
・ポイントは予想値よりも悪いかどうか
・「非農業部門雇用者数:予想値(ー2125.0万人)
・「失業率」:予想値(ー16.0%)
・基本的には売りエントリー、シナリオは3つ
・シナリオ1:フィボナッチの50%ラインを目安に売る
・シナリオ2:平行チャネルの上限を目安に売る
・シナリオ3:今週安値更新を目安に売る
・例外的に買いエントリーを仕掛ける場合の条件
雇用統計の結果が「予想値」よりもかなり良かった場合は短期買い狙いもあり
この記事を書いた人
ハイゼンベルク

FX歴3年目、普段はサラリーマンの兼業トレーダーです。現在はFX・投資信託・ブログに没頭中。
相場見通しやテクニカル分析手法を発信しています。このブログを通じて、FXトレーダーの方に役立つことができれば幸いです。

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