記事:【FX】米中対立本格化でリスクオフ?ドル円・NYダウ相場予測【2020/7/27~31】
また、先週のユーロ円・ポンド円に関する記事も下記から合わせてご確認いただけます。
記事:【FX】EU首脳会議の結果は?ユーロ円・ポンド円相場予測【2020/7/20~24】
ユーロ円 見通し ~EU復興基金合意でユーロ高継続、米中対立懸念はノイズ~
先週のユーロですが、当初の予定では2日間だったEU首脳会議ですが、結局約5日間の会議を経てEU復興基金案が合意に至ったことで、欧州経済の回復期待から一段とユーロ買いが強まっています。
ユーロ高は今週も継続すると想定されますが、唯一のノイズは米中対立懸念です。
先週末もリスク回避のムードが高まり一時円買いが強まるタイミングがあり、ユーロ円の上昇の重しとなっています。
現状、「米ドル」が非常に弱く「ユーロ」・「円」が強いということを考慮すればユーロ円よりもユーロドルの押し目買いを狙う方が確実だとも言えます。
いかにユーロが好調と言えど、リスクオフ相場となれば円買いが強まることは頭に入れておきましょう。
日足 ~基本に忠実にトレンドラインに沿って、押し目買いを狙う~
日足チャートを見れば、トレンドラインに沿って、買いを狙うのが定石であることは一目瞭然です。
6月5日の高値である「124.40円」の突破も時間の問題でしょう。
先週末のローソク足も「ピンバー」になっており、テクニカル的にも上昇の後押しとも捉えることができる形なので売りエントリーは考えずにシンプルに押し目買いを狙いましょう。
注意点は米中対立が予想以上に激化した場合のみです、その場合は円高が進行することで上昇が抑制される可能性は十分にあります。
そのため米中対立に関するヘッドラインニュースは、必ず押さえておきましょう。
米中対立の激化で、ドル売り加速となればユーロドルのロングもオススメです。余裕があればチャートを確認してみましょう!
4時間足 ~123円前半から段階的に買いエントリーを狙う~
それでは、ユーロ円の4時間足チャートを確認しましょう。
日足チャート同様にトレンドラインに沿って、買いエントリーを狙うことに変わりありません。
移動平均線も短期・中期・長期線全てが上向いており、非常に分かり易い。RCIも短期線が-80ラインから反発することを確認できたら更に買いの根拠の後押しとなります。
現在のレートは「123.60円」台ですが、週明けの値動き次第でチャンスがあれば「123円前半」で買いエントリーを狙いたいところです。
時間的に余裕があり、じっくり待てる方は、トレンドライン付近で買いエントリーを狙う方が確実です。
ポンド円 相場見通し ~ユーロとの連れ高も、レジスタンスライン有り~
先週のポンド円は意識していた、三角持ち合いのブレイクが発生し、上昇する運びとなりました。
背景にはユーロの上昇が挙げられるわけですが、ユーロとは違い買い一辺倒ではなく、売りも狙えるチャートとなっています。
日足 ~フィボナッチの61.8%ライン+200SMAを乗り越えるかがポイント~
それでは、ポンド円の日足チャートを確認しましょう。
ポンド円は先週初めに、日足レベルでの三角持ち合いをブレイク。順調に上昇するもフィボナッチの61.8%ライン手前で失速しています。
ユーロ高という後押しがありますので、基本的にはフィボナッチの50.0%ライン(134円台半ば)を背に押し目買いを狙うのがメインシナリオとなります。
一方でチャート図の「☆:1」にも示している通り、フィボナッチの61.8%ライン+200SMA(137円台)がレジスタンスラインとして機能しそうな気配を感じます。
ユーロ円の解説でも述べたように、米中対立の激化などノイズとなり得る要素がありますので、買いエントリーを軸にトレードを行うのであれば、今週はポンド円よりもポンドドルを狙った方が確実でしょう。
4時間足 ~買い7割、売り3割で上手く立ち回って利益を狙おう~
それでは、ポンド円の4時間足チャートを確認しましょう。
上昇基調ではあるものの、136円台後半では売り圧力も強く、値動きが大きいため、売りも買いも利益を狙える相場となっています。
ポンド円はドル円と比較しても1日辺りの値動きが「1.5倍以上」ありますから、買いも売りもエントリーする際は余裕を持ってエントリーすると良いでしょう。
値頃感でトレードするのは厳禁です。
週明けは中期移動平均線(水色)を目安に押し目買いを狙ってみたいところです。
上昇するようならフィボナッチの61.8%ライン付近まで引き付けての売りエントリーを狙いましょう。
まとめ
最後にこの記事のまとめを記載しておきます。
・今週はユーロ円やポンド円よりも「ユーロドル」・「ポンドドル」の買いエントリーの方が確実性が高い
・ユーロ円は買い目線継続、米中対立の激化による円高加速には注意
・ポンド円は買い目線が優勢だが、フィボナッチの61.8%ライン+200SMAがレジスタンスラインとして機能する可能性もあり、売りエントリーを狙うチャンスもある
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