【FX】米中対立本格化でリスクオフ?ドル円・NYダウ相場予測【2020/7/27~31】

この記事では、来週(2020年7月27日~7月31日)にかけてのドル円・NYダウ平均株価のチャート分析を解説します。

先週は為替が大きく動いた1週間となりました。

背景には米中対立がいよいよ本格化してきたことで、投資家マインドがリスクオフよりに偏ったとことが挙げられます。

事実として、米政府はテキサス州ヒューストンの中国総領事館の閉鎖を命令しました。

一方で対抗措置として中国政府も四川にある米国総領事館に対して閉鎖を命令するなど、報復合戦の様相を呈してきました。

一連の報道によりドル円はレンジとして機能していた106円を割り込み、3月16日以来の安値まで急落しています。

米中対立の激化はリスクオン相場→リスクオフ相場への転換点となりえますので、週明けの値動きには注意が必要です。

ダウ平均株価 相場見通し ~上昇トレンドは継続中も、上値は重く、ハイテク株が揺らぎだす~

日足 ~27000ドル台から28000ドルにかけては売り圧力が強く、戻り売り推奨~

それでは、ダウ平均株価の日足チャートを確認しましょう。

2020年7月26日時点のダウ平均株価の日足チャート

ダウ平均株価(日足チャート):TradingViewより

今週のダウ平均株価について、週前半は総額7500億ユーロに及ぶEU復興基金の合意や米国で協議されている追加の経済対策への期待感から堅調な値動きとなりました。

一方で想定通り27000ドル台からの上昇は材料に乏しく、週後半を迎えると新型コロナの感染拡大・米新規失業保険申請件数の増加・米中対立の激化などのネガティブな材料が目立ち始めます。

相場は週前半から後半にかけて、一転してリスクオフ相場となり株価の上昇に重しとなっていることが確認できます。

3月末から続く上昇のトレンドラインを割り込んでくるようであれば、25000ドル台や24000ドル台も見えてくる可能性は充分にあります。

現状の材料を見るに、トレンドラインでの値動きを見つつ、基本的には27000ドル台での戻り売りを狙う方が賢明だと考えます。

ドル円 相場見通し ~レンジブレイクで106円割れ、上値は重し~

2020年7月20日から24日にかけてのドル円の値動き一覧表

ドル円の1週間の値動き

今週のドル円は、「1.855円」の値動きがあり、大きく動いた1週間となりました。

特に下方向に大きく動いており、3月16日以来の安値更新で一時的にではありますが「105.673円」に到達するとなりました。

先週はレンジ相場が継続すると想定しておりましたが、米中対立が本格化しつつある状況での懸念から、円高ドル安が強まっています。

先週のドル円の値動きに関する記事は下記からご一読頂けます。

記事:ワクチン開発が相場に与える影響は?ドル円・NYダウ相場予測【2020/7/20~24】

日足 ~米中対立の激化は懸念材料、円高ドル安は継続を想定する~

それでは、ドル円の日足チャートを確認しましょう。

2020年7月26日時点のドル円の日足チャート

ドル円(日足チャート):TradingViewより

現在のドル円の要点を纏めました。

・2020年からは下落平行チャネル内での値動きで徐々に下値を探る(例外はコロナショック時だが、目線は下方向)
・過去チャートから「104.50円から105.00円」は複数回サポートラインとして機能している
・足元では米中対立の激化、米長期金利の低下、新型コロナウイルスの感染再拡大などリスク回避ムードが高まりつつある
チャートを確認すると下落平行チャネルはかなり効いていることが確認できるため、107円台での戻りを待ちつつ、基本的には戻り売りを狙う展開となります。
また米中対立の激化・新型コロナウイルスの感染再拡大などの要因により、リスクオン相場からリスクオフ相場に移行しつつある点もドル売りの後押しとなり得ます。
ターゲットは2019年の安値付近である「104.50円」がポイントとなるでしょう。
コロナショックの際にこのラインを割り込んだとはいうものの、昨年はこのラインがサポートラインとして機能していることが確認できます。
以上のことから、今週のドル円の予想レンジは振れ幅を大きく見積もっても「104.50円~107.00円」と想定します。

4時間足 ~戻り売りを狙うのが基本戦略だが、短期では買いエントリーも有り~

それでは、ドル円の4時間足チャートを確認しましょう。

2020年7月26日時点のドル円の4時間足チャート

ドル円(4時間足チャート):TradingViewより

先週末の最後のローソク足を見ると、105円台ではある程度の買いの強さも見てとれます。

基本的には戻り売りを狙うわけですが、短期での買いエントリーも十分に計算できると考えます。

例えば今週仮に「105.00円」にタッチした場合などは、余程のことがない限り、1回で抜けきるとは考え辛く、短期での買いエントリーであれば十分に勝算があると考えます。

節目のポイントでは段階的に逆張りトレードを狙うのも有りでしょう。

とは言うものの基本戦略はあくまで戻り売りを狙うわけですから、まずは「106.50円」・「107.00円」など過去にサポートラインとして機能していたポイントでの戻りを待って売りエントリーを狙うことを心掛けましょう。

そして繰り返しになりますが、週明けの値動きには注目です。大きく反発しても、戻り売りを狙うチャンスだし、再び105円を狙いに行くような値動きであれば追撃売りのチャンスです。

米中対立のヘッドラインを意識して、良い取引を行いましょう。

まとめ

最後にこの記事のまとめを記載しておきます。

・新型コロナウイルスの感染再拡大に加えて、米中対立の激化には要注意
・ダウ平均株価は上昇トレンド継続も、トレンドラインのブレイクに注意
・ワクチン開発への期待感だけでは27000ドルから28000ドルへの上昇は厳しい
・米中対立が本格化しており、戻り売り推奨
・ドル円は「106円~108円」のレンジ相場を下にブレイク
・円高ドル安は継続、基本戦略は戻り売り推奨(107円台からが理想)
・節目で短期での買いエントリーは検討の余地あり
この記事を書いた人
ハイゼンベルク

FX歴3年目、普段はサラリーマンの兼業トレーダーです。現在はFX・投資信託・ブログに没頭中。
相場見通しやテクニカル分析手法を発信しています。このブログを通じて、FXトレーダーの方に役立つことができれば幸いです。

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