【2015年6月以来の140円台到達!ユーロ円が熱い!】FXドル円・ユーロ円・ポンド円・豪ドル円週間相場見通し【2022/6/4】

本記事では、ドル円、ユーロ円・ポンド円・豪ドル円について、2022年6月6日から6月10日にかけての相場見通しを解説します。

また、先週(2022年5月30日~6月3日)のドル円・ユーロ円・ポンド円・豪ドル円に関する記事も下記から合わせてご確認いただけます。

ドル円 来週の相場見通し(期間:2022年6月6日~2022年6月10日)

ドル円の1週間の値動き(2022/5/30-6/3)の画像

ドル円の1週間の値動き(2022/5/30-6/3)の画像

【振り返り】
・5月30日週のドル円の値幅は最大で「約4.119円」となりました。
・先週比では高値安値終値の全てを上回る結果となっていますね。
【考察】
・今週のドル円は力強い上昇を見せましたね。主だった要因としては、①リスク回避ムードの後退、②米長期金利の上昇、③好調な経済指標、などが挙げられます。
・週末に発表された米国雇用統計も非農業部門雇用者数が「結果:39.0万人(予想:32.6万人)」と市場予想を上回るなど上昇を後押し。良いムードでの越週となりました。
・130円台後半という高値圏での越週、ドル買い円売り相場となっていることから次週も引き続き買い目線でのトレードを想定しています。来週早々に年初来高値を更新するようならアップサイドリスクの高まりも期待できます。

そんなドル円に関する6月6日週の注目すべきイベント・経済指標は下記の通りです。

6月7日:アメリカ・貿易収支 04月
6月10日:アメリカ・消費者物価指数 05月、
      アメリカ・ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値) 06月

日足チャート エントリーポイント解説

ドル円(USD/JPY) 日足チャート画像(2022/6/4時点)

ドル円(USD/JPY) 日足チャート画像(2022/6/4時点)

【環境認識】
・5日、20日MAを上抜けており、再び日足レベルで移動平均線のパーフェクトオーダー成立
・RCIは短中期線が上向き、長期線が水平で買い優勢を示唆

【移動平均線】
現在レート:130.798円
5日移動平均線:129.357円

20日移動平均線:128.668円
50日移動平均線:127.346円
100日移動平均線:121.769円
200日移動平均線:117.446円

上記の環境認識を踏まえると、来週のドル円は買い優勢であると考えています。

具体的なエントリーポイントは下記の通りとなります。

【買いエントリーポイント】
1.129.30-129.90円:5日MAを目安に129円台での買いエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「131.00-131.30円」

2.年初来高値(131.30円)を明確に上抜けたタイミングで買いエントリーを狙う
└利益確定のターゲットは「133.50-133.80円」(※2002年4月高値付近)

【売りエントリーポイント】
1.131.20-131.30円:年初来高値を目安に短期の売りエントリーを狙う
└利益確定のターゲットは「130.50-130.70円」
※年初来高値更新で損切設定を推奨

今週のドル円の想定レート
・「129.30円~133.00円」:ファンダメンタル的にもテクニカル的にも買い目線、129円台では積極的に押し目買いを狙いたい。押し目を作らず上がるようなら年初来高値を意識。明確に上抜けたら買いエントリーで利益を狙う。
6月10日に発表予定の「アメリカ・消費者物価指数 05月」の結果には要注目。

ユーロ円 来週の相場見通し(期間:2022年6月6日~2022年6月10日)

ユーロ円の1週間の値動き(2022/5/30-6/3)の画像

ユーロ円の1週間の値動き(2022/5/30-6/3)の画像

【振り返り】
・5月30日週のユーロ円の値幅は最大で「約4.106円」となりました。
・先週比で高値安値終値の全てを大きく上回る結果となっており、年初来高値を更新しています。
【考察】
・5月30日週のユーロ円は全営業日が陽線となるなど続騰しましたね。
・特にテクニカル的に分かり易く、日足レベルで三角保ち合いの上限ブレイクが確定してからの上昇の勢いは圧巻で、2015年6月以来の140円台到達となりました。
・加えて、ユーロの底堅さの要因としてECBの利上げ期待も挙げられます。市場の関心は「6月9日のECB理事会で、7月の利上げについて示唆され、利上げ幅がどの程度になるのか」に注目が集まっています。
・引き続きユーロ円は買い目線でのトレードを狙いつつ、6月9日のECB理事会の行方を見守りたいところです。

そんなユーロ円に関する6月6日週の注目すべきイベント・経済指標は下記の通りです。

6月9日:ECB理事会、ユーロ・ECB政策金利 06月

日足チャート エントリーポイント解説

ユーロ円(EUR/JPY) 日足チャート画像(2022/6/4時点)

ユーロ円(EUR/JPY) 日足チャート画像(2022/6/4時点)

【環境認識】
・三角保ち合いを上限ブレイク
・年初来高値を更新、2015年6月以来の140円台到達→越週
・RCIは短中長期線が上向きで買い優勢を示唆

【移動平均線】
現在レート:140.188円
5日移動平均線:138.717円

20日移動平均線:136.469円
50日移動平均線:136.464円
100日移動平均線:133.203円
200日移動平均線:131.596円

上記の環境認識を踏まえると、来週のユーロ円は買い優勢であると考えています。

具体的なエントリーポイントは下記の通りとなります。

【買いエントリーポイント】
1.139.80-140.00円:直近の抵抗ラインが今度はサポートラインとなると想定して買いエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「141.00-141.10円」

2.138.70-139.00円:5日MAを目安に買いエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「140.00-140.30円」

【売りエントリーポイント】
現時点ではユーロ円の売りエントリーを検討しない。

今週のユーロ円の想定レート
・「138.70円~142.00円」:買い目線、2015年6月以来の高値圏である140円台で推移しており、買いエントリーで利益を伸ばしたい。
6月9日のECB理事会を前に調整の下落の可能性はあるので、その押し目を狙いたい。また、ECB理事会の結果には要注目。7月利上げを示唆なら買い継続だが、万が一利上げが延期または可能性が否定された場合はダウンサイドリスクが非常に高まるため要警戒。

ポンド円 来週の相場見通し(期間:2022年6月6日~2022年6月10日)

ポンド円の1週間の値動き(2022/5/30-6/3)の画像

ポンド円の1週間の値動き(2022/5/30-6/3)の画像

【振り返り】
・5月30日週のポンド円の値幅は最大で「約3.829円」となりました。
・先週比では高値安値終値を全てを上回る結果となっていますね。
【考察】
・5月30日週のポンド円は堅調な値動きを見せました。ただ年初来高値を更新したユーロ円と違い、ポンド円の年初来高値が「168円台」に対して現在163円台というのは少し寂しいといった印象を受けますね。
・これは上昇幅を残していると言えるかもしれませんが、ポンド買いが思ったより強まっていないのは、少し警戒をしておいた方がいいかもしれません。
・とは言いながらも、6月6日週も引き続き買い目線でのトレードを想定しています。

そんなポンド円に関する6月6日週の注目すべきイベント・経済指標は下記の通りです。

6月9日:英国・RICS住宅価格指数 05月

日足チャート エントリーポイント解説

ポンド円(GBP/JPY) 日足チャート画像(2022/6/4時点)

ポンド円(GBP/JPY) 日足チャート画像(2022/6/4時点)

【環境認識】
・5日、50日MAを上抜ける。
・5月12日安値から下値を切り上げて上昇を継続
・RCIは短中長期線が上向きで買い優勢を示唆

【移動平均線】
現在レート:163.312円
5日移動平均線:162.450円

20日移動平均線:160.291円
50日移動平均線:161.804円
100日移動平均線:158.577円
200日移動平均線:155.904円

上記の環境認識を踏まえると、来週のポンド円は買い優勢であると考えています。

具体的なエントリーポイントは下記の通りとなります。

【買いエントリーポイント】
1.162.40-162.90円:5日MAを目安に162円台での買いエントリーを狙う。
2.161.80-161.90円:50日MAを目安に買いエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「164.40-164.60円」

【売りエントリーポイント】
1.164.60-164.90円:164円台後半で短期の売りエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「163.90-164.40円」
※165円到達で損切設定を推奨

今週のポンド円の想定レート
・「161.80円~165.50円」:買い目線、5日MAや50日MAを目安に買いエントリーを狙う。リスク回避ムードは後退しつつあるが、米国株の動向には引き続き注目。

豪ドル円 来週の相場見通し(期間:2022年6月6日~2022年6月10日)

豪ドル円の1週間の値動き(2022/5/30-6/3)の画像

豪ドル円の1週間の値動き(2022/5/30-6/3)の画像

【振り返り】
・5月30日週の豪ドル円の値幅は最大で「約3.697円」となりました。
・先週比では高値安値終値は上回る結果となっていますね。
【考察】
・5月30日週の豪ドル円は他のクロス円同様に、堅調な値動きを見せました。
6月1日には長らく続いた上海のロックダウンが解除され、米国株の急落も落ち着きを取り戻したことで、リスク回避ムードの後退も円売りを後押ししています。
・94.20円台での越週となっていますが、このラインは過去にも意識されたラインです。このラインを明確に上抜けるようだと、年初来高値の更新も視野に入りそうです。

そんな豪ドル円に関する6月6日週の注目すべきイベント・経済指標は下記の通りです。

6月7日:豪・中銀政策金利 06月

日足チャート エントリーポイント解説

豪ドル円(AUD/JPY) 日足チャート画像(2022/6/4時点)

豪ドル円(AUD/JPY) 日足チャート画像(2022/6/4時点)

【環境認識】
・5日、50日MAを上抜ける
・過去に意識された94円台前半での越週
・RCIは短期線が90ポイント台で張り付き、中長期線は上向きで買い優勢を示唆

【移動平均線】
現在レート:94.234円
5日移動平均線:93.180円

20日移動平均線:90.841円
50日移動平均線:91.976円
100日移動平均線:88.023円
200日移動平均線:85.200円

上記の環境認識を踏まえると、来週の豪ドル円は買い優勢であると考えています。

具体的なエントリーポイントは下記の通りとなります。

【買いエントリーポイント】
1.93.10-93.40円:5日MAを目安に93円台前半での買いエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「94.10-94.50円」

2.94.30-94.50円ラインを明確に上抜けたタイミングで買いエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「95.50-95.90円」

【売りエントリーポイント】
1.95.90-95.90円:年初来高値を目安に売りエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「94.00-94.50円」
※96円台到達で損切設定を推奨
今週の豪ドル円の想定レート
・「93.00円~96.00円」:買い目線、週明けは94円台前半での値動きを見極めたい。また、豪中銀政策金利の発表もあるので結果を確認してから、一旦下がるようなら押し目買いのチャンス、明確に上抜けるようなら、そのまま買いエントリーで着いていく。

まとめ

最後にこの記事のまとめを記載しておきます。

各通貨のエントリーポイントのまとめ

・ドル円:買い目線
・想定レートは「129.30円~133.00円」:テクニカル的にもファンダメンタル的にも買い目線となる。年初来高値の更新も視野に入れて立ち回りたい。6月10日の消費者物価指数の結果にも要注目です。
・ユーロ円:買い目線
・想定レートは「138.70円~142.00円」:他のクロス円に先駆けて年初来高値の更新を達成、また2015年6月以来の140円台にも到達しており、強い上昇を見せています。
当然押し目買い狙いですが、6月9日に予定されているECB理事会の内容には要警戒です。
・ポンド円:買い目線
・想定レートは「161.80円~165.50円」:ポンドにしては上昇の勢いは落ち着いているのは気掛かり。とは言いながら、リスク回避ムードが後退しつつあるのは追い風です。引き続き、米国株の動向を睨みつつトレード機会を検討したい。
・豪ドル円:買い目線
・想定レートは「93.00円~96.00円」:94円台前半の値動きを注視。このラインは過去にも攻略に時間が掛かっている。明確に上抜ければ年初来高値の更新に期待が持てます。
また、6月7日の豪中銀政策金利の発表にも注目です。

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