【FX】欧州の経済指標でどう動く?ユーロ円・ポンド円相場予測【2020/8/10~14】

本記事では、ユーロ円・ポンド円について、2020年8月10日から8月14日にかけての相場見通しを解説します。
先週の振り返りや、ドル円・NYダウ平均株価の相場見通しについて、下記からご一読頂けます。
記事:【FX】米国追加景気対策が相場を押し上げる?ドル円・NYダウ相場予測【2020/8/10~14】
また、先週のユーロ円・ポンド円に関する記事も下記から合わせてご確認いただけます。
記事:【FX】上昇トレンド継続なるか?ユーロ円・ポンド円相場予測【2020/8/3~7】

ユーロ円 相場見通し ~上昇トレンドは崩れず、目指すは126円台~

先週のユーロは、欧州圏の経済指標が良好かつドル売りの流れもあったことから、週末を除き4日連続で陽線となり、一時的に「125.50円」台に到達するなど順調な伸びを見せました。

ただし、週末には米国雇用統計の結果発表があり、結果自体は事前予想よりも良好だったことから、一転してドル買いの圧力から、その他通貨は売られやすく、最終的には「124.791円」での越週となっています。

今週も下記日程で欧州圏内の経済イベントが予定されており、良好な結果となればユーロは買われやすい展開が続くと想定しています。

8/11(火)18:00 ドイツ・ZEW景況感指数 08月、ユーロ・ZEW景況感指数 08月
8/12(水)18:00 ユーロ・鉱工業生産指数 06月
8/13(木)15:00 ドイツ・調和消費者物価指数(確報) 07月
8/14(金)18:00 ユーロ・実質GDP(改定値) 第2四半期

日足 ~依然として、上昇トレンドに沿った押し目買いが有力~

それでは、ユーロ円の日足チャートを確認しましょう。

2020年8月9日時点のユーロ円の日足チャート

ユーロ円(日足チャート):2020/8/9

上昇の起点となった箇所を含めても複数回以上、上昇トレンドの押し目買いが有効であることが確認できます。

先週はトレンドラインにタッチする機会がなく、日足レベルでの押し目買いの機会には恵まれませんでしたが、じっくり押し目を待ちましょう。

巡り合わせが良ければ、124円台前半で買いエントリーを狙うことができます。利益確定のターゲットは「126円」です。

「126円」に設定している点には理由があります。元々ユーロ円は遡ること2018年1月の「137円」台から、今年の5月の安値である「114円」台まで2年以上の下落トレンドでした。

ここまで言えば想像がつくかと思いますが、「126円台」というのは、「137円→114円」の下落の半値戻しの価格帯になります。

フィボナッチの50.0%ラインは意識されやすく、値動きも荒くなりやすいため、一先ずの利益確定のポイントになり得ると考えています。

そのため「126円」付近での値動きには警戒が必要です。

今週のユーロ円の想定レート
・「124.00円~126.50円」:買い優勢、126円台はフィボナッチの50.0%ラインに相当するため要警戒

4時間足 ~124円台前半で積極的に買いエントリーを狙う、売りは想定せず~

それでは、ユーロ円の4時間足チャートを確認しましょう。

2020年8月9日時点のユーロ円の4時間足チャート

ユーロ円(4時間足チャート):2020/8/9

ある程度の含み損に耐え得る資金管理をされている場合は、現状の124円台からでも買いエントリーを狙っても良さそうですが、やはりしっかりと押し目を狙ってトレードを行いましょう。

週の初めに下落するようなら、「124.00円~124.30円」にかけてはしっかりと押し目買いで狙っていきたいところです。

根拠としては、上位足で引いているトレンドラインに加えて、中期の移動平均線(水色)も同程度の価格帯に上向きでついてきており、サポートラインとして押し目買いの後押しとなりそうです。

ポンド円 ~上昇トレンド継続、週前半の英国雇用統計の結果に注目~

先週のポンド円は139円台を超えきれずに、138.225円で越週となっています。

今週は英国関連の経済指標が下記日程で発表されますので、結果には注目しましょう。

8/11(火)15:00 英国・雇用統計 07月、英国・ILO失業率 06月
8/12(水)15:00 英国・貿易収支 06月、英国・実質GDP(速報値) 第2四半期

日足 ~押し目買い優勢ではあるものの、139円台を抜けきれるかに注目~

それでは、ポンド円の日足チャートを確認しましょう。

2020年8月9日時点のポンド円の日足チャート

ポンド円(日足チャート):2020/8/9

日足チャートで引けるトレンドラインからは、現在の価格レートが乖離していることが確認できます。

上昇の力が強いとも読み取れますが、チャート画像(赤点線枠:139円台)の地点に先週は上値を押さえつけられていることが確認できます。

そのため、しっかりと押し目を確認してから買いエントリーを狙いましょう。

ポンドはご承知の通りボラティリティが拡大し易い通貨なので、エントリーポイントは2段階に分けるのが無難でしょう。

一つ目のポイントは長期移動平均線(緑色:☆1)付近です。価格帯は137.50円付近となります。

二つ目のポイントはトレンドラインにタッチで買いエントリーを狙います。価格帯は136円台が想定されます。

いずれの場合も利益確定ポイントは139円。損切りラインはフィボナッチの23.6%ライン割れに設定すると、リスクリワード比「1:2」以上のトレードが狙えます。

今週のポンド円の想定レート
・「136.50円~140.00円」:押し目買い優勢、長期移動平均線やトレンドラインにタッチを狙う

4時間足 ~基本は押し目買い、短期で139円台での売りエントリーも検討~

それでは、ポンド円の4時間足チャートを確認しましょう。

2020年8月9日時点のポンド円の4時間足チャート

ポンド円(4時間足チャート):2020/8/9

先週のポンド円は4時間足で見ると「137.70円~139.20円」でのレンジ相場を形成していると見るとこともできます。

そのため、137円台で買い、139円台で売りエントリーといった短期の逆張りトレードも狙うことはできます。

いずれの場合も先週安値・先週高値を更新で損切です。損切設定が20pips前後とシビアですが、うまく逆張りできれば「100pips」程度狙えるポイントなので、勝負する価値はありそうです。

まとめ

最後にこの記事のまとめを記載しておきます。

今週は欧州圏の経済指標が多く発表される点に要注意
・ユーロ円は上昇トレンド継続中
・想定レートは「124.00円~126.50円」:基本戦略は押し目買い
・ポンド円は上昇トレンド継続中、139円台は重石
・想定レートは「136.50円~140.00円」:基本戦略は押し目買い、短期での逆張りトレードもあり

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