【FX】ジャクソンホール会合に注目!ドル円・NYダウ相場予測【2020/8/24~28】

この記事では、来週(2020年8月24日~8月28日)にかけてのドル円・NYダウ平均株価のチャート分析を解説します。
今週のドル円は、やはり先週末に報じられた米中通商協議が延期されたことによる米中対立の懸念からドル売り圧力は根強く、チャート的に節目でもある107円を背に戻り売り圧力に押される形で下落傾向となった1週間となりました。
来週は27日から予定されている「ジャクソンホール会合」にて、パウエルFRB議長による金融政策の講演が要注目なイベントとなるでしょう。

ダウ平均株価 相場見通し ~上昇トレンド継続も28000ドルの壁は厚い~

アップル等のハイテク株を中心にダウ平均株価は底堅い動きを保っています。

5か月近く維持している上昇トレンドを今週も継続しての「27,916ドル」での越週となっています。

上昇トレンドを継続している一方で28000ドル台を上昇していくだけの材料は現時点では乏しいと言わざる得ません。

またこの後のチャート分析にて確認しますが、三角持ち合いの終点に差し掛かりつつあることから、上に抜けるか下に抜けるか注目したいところです。

日足 ~三角持ち合いのブレイクを狙う!~

それでは、ダウ平均株価の日足チャートを確認しましょう。

2020年8月22日時点のダウ平均株価の日足チャート

ダウ平均株価(日足チャート):TradingViewより

日足チャートにて現状の整理をしましょう。

まずは上昇トレンドは継続中、短期の移動平均線(赤色)も重なっており、サポートラインとして認識できます。

直近の価格推移は、28000ドル付近で約2週間停滞しており、1日の値動きも落ち着きつつあります。

また三角持ち合いの終点に差し掛かりつつあることが確認できます。早ければ来週にでも上下どちらかにブレイクすることになります。
個人的にはどちらにブレイクするかは読めないので、三角持ち合いをブレイクした方向にエントリーするトレードを想定しています。
上に抜けた場合は「29,000ドル(コロナ暴落前の水準)」がターゲットになりますし、下に抜けた場合は「26,500ドル(長期移動平均線)」辺りがターゲットになるでしょう。
結論としては、来週からのダウ平均株価は三角持ち合いのブレイクを狙ったトレードとなるので、基本的にはそれまでは待ちとなります。
来週のNYダウ平均株価の想定レート
・「26,500ドル~29,000ドル」:三角持ち合いのブレイク待ち、ブレイクした方にエントリー

ドル円 相場見通し ~テクニカル分析的にもファンダメンタルズ分析的にも売り優勢~

2020年8月17日から21日までのドル円の1週間の値動き

ドル円の1週間の値動き(2020/8/17-21)

今週のドル円の値動きは最大で「1.554円」でした。

先週と比較すると高値・安値ともに切り下がっていることから、やはり短期的な戻りはあっても下落傾向は続くといった印象を受けます。

安値は105円を維持したことを見ると、短期的には「105円~107円」の2円幅が意識される値幅となると想定をしています。

来週のドル円に影響のあるイベント一覧
・8月24日:米共和党全国大会(27日まで)
・8月25日:サンフランシスコ連銀総裁討論会
・8月27日:米新規失業保険申請件数、ジャクソンホール会合(28日まで)、パウエルFRB議長の講演
また、先週のドル円の相場予測に関する記事は下記からご一読頂けます。

日足 ~106円台からの売りを狙う、突っ込み売りには気を付けよう~

それでは、ドル円の日足チャートを確認しましょう。

2020年8月22日時点のドル円の日足チャート

ドル円(日足チャート):2020/8/22

先週は週前半は陰線が続き、週半ばには105円割れチャレンジとなりましたが、FOMC議事録のYCC(イールドカーブコントロール)に関する部分について、消極的な姿勢が優勢と判断することができ、米長期金利が反発。

105円割れから106円まで「約1円」の急騰を見せます。ただ106円台も維持できずに越週となっていることから基本的には戻り売りが優勢であるという点は変わりありません。

移動平均線も短期線・中期線・長期線が下向いており、短期線にはフィボナッチの23.6%ラインが、中期線にはフィボナッチの38.2%ラインが、そして長期線にはフィボナッチの50.0%ラインが重なっていることからもドル円の上値は重く、売りエントリーのポイントとして認識ができます。

加えてRCIも短期線が中期線・長期線をデッドクロスしており、売り優勢なのは明白でしょう。

更にテクニカル分析だけではなく、ファンダメンタルズ分析的にもドル売り優勢です。複数の要素が挙げられますが、やはり米国の追加の経済対策が難航している点や依然として燻る米中対立の懸念、米長期金利の低迷などドル売り要因はまだまだ多いです。

以上のことから、突っ込み売りは避けつつも106円台からの節目やテクニカル分析的にポイントなる箇所での戻り売りを中心に来週もトレードを組み立てることになります。

来週のドル円の想定レート
・「104.00円ー107.00円」:売り優勢、106円台からエントリーポイントを見極める

まとめ

最後にこの記事のまとめを記載しておきます。

・ダウ平均株価は上昇トレンド継続、三角持ち合いのブレイク狙い
・想定レートは「26,500ドル~29,000ドル」
・ドル円は106円台からの戻り売りを狙う、上値は重い
・想定レートは「104.00円~107.00円」
この記事を書いた人
ハイゼンベルク

FX歴3年目、普段はサラリーマンの兼業トレーダーです。現在はFX・投資信託・ブログに没頭中。
相場見通しやテクニカル分析手法を発信しています。このブログを通じて、FXトレーダーの方に役立つことができれば幸いです。

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