【FX】ECB理事会に注目!ユーロ円・ポンド円・豪ドル円相場予測【2020/9/7~11】

本記事では、ユーロ円・ポンド円・豪ドル円について、2020年9月7日から9月11日にかけての相場見通しを解説します。
先週の振り返りや、ドル円・NYダウ平均株価の相場見通しについて、下記からご一読頂けます。
記事:【FX】ハイテク株が大暴落!ドル円・NYダウ相場予測【2020/9/7~11】
また、先週のユーロ円・ポンド円・豪ドル円に関する記事も下記から合わせてご確認いただけます。
記事:【FX】ユーロ円、ポンド円、豪ドル円相場予測【2020/8/31~9/4】

ユーロ円 相場見通し ~ユーロ高牽制発言の反応は?来週はECB理事会に注目~

先週のユーロ円は、週前半には「127円台」に到達するなど好調な上昇トレンドは継続すると思われました。

しかし週半ばから後半にかけては、ドイツ小売売上高(7月)やユーロ圏小売売上高(7月)の結果が芳しくなかったこと、そしてレーンECB専務理事によるユーロ高牽制発言などが重なり、大きく下落。

一時125円割れの動きを見せるなど、最終的には「125.705円」での越週となっています。

来週もECB理事会を始め、下記イベントが控えており上昇トレンドが継続するかを見極めることになります。

・9月8日(火):ドイツ・貿易収支 07月、ユーロ・実質GDP(確報値) 第2四半期
・9月10日(木):ECB理事会、ユーロ・ECB政策金利 09月

日足 ~勝負はECB理事会、上昇トレンドが崩壊するかを見極める~

それでは、ユーロ円の日足チャートを確認しましょう。

2020年9月6日時点のユーロ円の日足チャート

ユーロ円(日足チャート):2020/9/6時点

この数か月続いてきた、上昇トレンドにタッチしています。

基本的にテクニカル分析的には、このラインを明確に下抜けしない限りは124円付近での押し目買いを狙うわけですが、今週は週後半にECB理事会が控えています。

すでに9月1日にレーンECB専務理事が急激に進むユーロ高に対して牽制する発言をするなど金融政策に関わる思惑が見え隠れしています。

そのため、9月10日のECB理事会でのラガルド総裁の会見には、注目が集まります。レーンECB専務理事の発言と同調するような内容であれば、ユーロに関しては対円・対ドルでの大きな下落が見込まれます。

以上の理由から週前半はトレンドラインを根拠に押し目買いを狙いつつ、ECB理事会の前にはポジションを整理し相場の値動きに備えます。

そして、ECB理事会の結果次第で売り狙いにシフトを狙うなど、柔軟にトレードシナリオを組み立てるようにしましょう。

今週のユーロ円の想定レート
・「123.50円~127.00円」:週前半はトレンドラインに沿った押し目買い、週後半はECB理事会の結果次第で大きな下落を想定する

ポンド円 相場見通し ~日足レベルでの上昇トレンドは継続~

今週のポンド円は142.70円台に到達するなど、週前半は強い値動きを見せました。

一方でドル高要因やユーロの下落に連れられる形で週半ばから大きく下落。

とはいえ、ユーロと違い週末を陽線で終えている点は、評価できます。

今週も上昇トレンドに沿った押し目買いを狙いつつ、ECB理事会の結果を見据えてユーロの動向を見守りましょう。

ユーロ円が大きく崩れるようだと、ポンド円への影響も避けられないでしょう。

・9月11日(金):英国・鉱工業生産指数 07月、英国・貿易収支 07月

日足 ~基本は押し目買い、143円付近は長期の戻り売りポイント~

それでは、ポンド円の日足チャートを確認しましょう。

2020年9月6日時点のポンド円の日足チャート

ポンド円(日足チャート):2020/9/6時点

現在のポンド円のレートは「140.974円」となっており、上昇トレンドが崩れる気配も今のところはありません。

現在の日足レベルで引けるトレンドラインは複数回、押し目買いのポイントなっていることからも、信頼できます。

一方で重要なラインが目前に迫っている点も忘れはいけません。

143円付近では長期的な戻り売りも視野に入れたトレードが想定できます。

以上の理由からフィボナッチの23.6%ラインや短期移動平均線やトレンドラインといった複数のサポートラインとして認識できる「139円台後半から140円台前半」での押し目買いを狙いつつ、143円前後では長期の戻り売りを検討することになります。

ノイズとしてはECB理事会ですね、結果次第では日足レベルのトレンドラインを割り込む可能性もゼロではありませんので、要注意です。

今週のポンド円の想定レート
・「138.50円~143.00円」:139円台から140円前半での押し目買い狙い、ECB理事会の結果には要注意

豪ドル円 相場見通し ~強気相場継続となるかを見極める、80円台では長期の戻り売りポイントも~

豪ドル円に関しては週前半に「78円台」に到達。

78円台では上げ渋り、「77.285円」での越週となっています。先週は「豪・第二四半期経常収支」の発表がありましたが、市場予測を上回る好結果となりました。

一方で「豪・第二四半期の実質GDP」に関しては市場予測を下回る結果となりました。

そのため、週後半にかけては豪ドルは対円・対ドルで下落する展開となっています。

今週の豪(オーストラリア)関連の主要な経済指標・イベントは無し

日足 ~76.70円を背に押し目買いを狙う~

それでは、豪ドルの日足チャートを確認しましょう。

2020年9月6日時点の豪ドルの日足チャート

豪ドル円(日足チャート):2020/9/6時点

豪ドル円に関しては、現状は押し目買い路線を継続します。

テクニカル分析的な根拠として、上昇トレンド継続、短期・中期・長期移動平均線が全て上向いていることが確認できます。

また、先週78円台から76円台に下落した際も、76.70円台ではしっかりとサポートされていることからも、今週も76円台での押し目買いを狙っていきます。

注意点は「76.70円」を割り込んだ場合は、短期的なトレンドが転換し、下値余地の拡大となり得る点は意識しておきましょう。

今週の豪ドル円の想定レート
・「76.50円~78.50円」:押し目買い優勢

まとめ

最後にこの記事のまとめを記載しておきます。

・ユーロ円は上昇トレンド継続中も、ECB理事会の結果に要注意、大きな下落も想定する
・想定レートは「123.50円~127.00円」:週前半は押し目買い、週後半ECB理事会の結果次第
・ポンド円は上昇トレンド継続
・想定レートは「138.50円~143.00円」:押し目買い優勢、ECB理事会の結果次第ではユーロ同様に下落も想定
・豪ドル円は上昇トレンド継続
・想定レートは「76.50円~78.50円」:押し目買い優勢、76.70円のサポートラインが目安

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