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ユーロ円 相場見通し ~ドイツ・フランスは一時的にロックダウン再開でユーロ売り加速~
欧州での新型コロナウイルスの感染再拡大が止まりません、感染者数は連日過去最高を記録しています。
感染再拡大に歯止めをかけるべく、フランスでは10月30日からロックダウンを実施。ドイツでは11月2日から約1ヶ月間ロックダウンを実施すると発表されました。
EU内の二大巨頭であるドイツ・フランスがロックダウンを実施することで、他の欧州国も続くとの見通しが強いです。
これらの報道を受けて欧州株・ユーロは連日下落、ユーロ円に関しては先週は5日連続で陰線となっています。
またECB理事会・ラガルド総裁の会見では12月の金融緩和を強く示唆するなど、ユーロに関しては買う要素が全くない1週間となりました。
週末に発表されたユーロ圏のGDP速報(7月ー9月期)は予想よりもはるかに良い結果となったものの、ユーロ買いとはならなかったことから、ユーロに関しては非常に厳しい状況と言えるでしょう。
11月2日週は米大統領選や米国雇用統計など欧州外で大きなノイズがあるため、未知数な部分もありますが、引き続きユーロは売り目線でトレードを模索します。
ユーロに関するイベント・経済指標は下記の通りです。
11月4日:ドイツ・非製造業PMI(購買担当者景気指数)、ユーロ・非製造業PMI(購買担当者景気指数)
11月5日:ユーロ・小売売上高 09月
日足チャート 徹底解説 ~圧倒的な売り目線、122円台からの戻り売り狙い~
それでは、ユーロ円の日足チャートを確認しましょう。
日足チャート画像を見ると、三角保ち合いを下にブレイクしていることが確認できます。
下にブレイク後は下落の勢いが加速、フィボナッチの38.2%ラインで多少揉み合うも、先週末に明確に下抜けしており「121.880円」での越週となっています。
MACDもデッドクロスしていることから、週明けはフィボナッチの38.2%ラインを背にした122円台での戻り売り狙いが有効でしょう。
下値余地として目に付くのは長期移動平均線(緑線)とフィボナッチの50.0%ラインのある「120.80円~121.00円付近」です。そして心理的節目の「120.00円」が立ちはだかると予想できます。
この辺の価格帯がサポートラインとして機能するかを見極めたいですね、あっさり下抜けしてくるようなら120円割れも考えられ、フィボナッチの61.8%ラインをターゲットに更に下落していくと考えています。
逆に価格が揉み合うようなら、欲張らずに利益確定をしてしまっても良いかもしれませんね。米大統領選などの為替に影響を与えるイベントが豊富なので、命大事にいきたいものです。
・「119.50円~123.00円」:売り目線、122円台からの戻り売りを狙う。
ポンド円 相場見通し ~英国でもロックダウンを求める声が高まる~
ポンドに関してはユーロ程下落の勢いが強くありません。事実、週末は陽線で終えていることから一定の買い戻す動きも見られます。
ただ英国も新型コロナウイルスの感染再拡大の影響を無視はできません。現状、ジョンソン首相は2回目のロックダウンを否定しているわけですが、英国の科学諮問委員会などでは、これ以上感染者数が増加するのであればロックダウンを実施すべきという声が高まりつつあります。
※追記
英国での部分的なロックダウン実施が発表されました。期間は11月5日から12月2日。
英国全体では、新型コロナがパンデミック(世界的大流行)となって以降の感染者数が累計で100万人を突破しており、このタイミングでジョンソン首相は2度目のロックダウン実施を発表しました。
当然ロックダウンとなればポンド売りが加速する要因ともなりますので、引き続き感染者数の動向とロックダウンに関する報道には注目するようにしましょう。
11月2日週のポンド円に関連するイベント・経済指標は下記の通りです。英中銀政策金利発表がありますね。据え置きでしょうが、何かサプライズなニュースが発表されないかも注意しておく必要があります。
11月4日:英国・非製造業PMI(確報・購買担当者景気指数)
11月5日:英国・英中銀政策金利 11月
日足チャート 徹底解説 ~売り買い柔軟に対応、週明け売りは136円台から買いは134円台前半からエントリーを模索したい~
それでは、ポンド円の日足チャートを確認しましょう。
日足チャートを見ると、短期・中期・長期移動平均線を全て下抜けしており、フィボナッチの38.2%ラインを付近で価格が揉み合っていることが確認できます。
週明け、まずはフィボナッチの38.2%ラインの値動きを確認したい。
ポンドに関してはユーロ程、売り一辺倒いうわけではなく、売り買い柔軟に対応できると考えています。
売りは長期移動平均線のある「136円台」から、買いは先週安値の「134円台前半」を目安に下位足でエントリータイミングを見計らいましょう。
ただし、ポンド円に関しては英国もロックダウンを実施するとなれば、買いポジションを解消して売り目線に切り替えるようしましょう。
仮にロックダウンを実施ともなれば、フィボナッチの61.8%ラインのある「131円台」まで下値余地を想定しています。
・「131.50円~137.00円」:買いも売りもあり、英国のロックダウン実施の有無に要警戒。ロックダウン実施なら売り。
追記:部分的なロックダウン実施、週明けの値動きに注目。売り優勢と想定。
豪ドル円 相場見通し ~豪中銀政策金利発表に注目、利下げ予想で豪ドル売りへ~
やはり欧米での新型コロナウイルスの感染再拡大による先行き不透明感はリスクオフ要因となり、豪ドルに関しても影響は避けられません。
豪ドル円は弱含みの展開となっています、下落トレンドラインに沿った戻り売り狙いが引き続き有効でしょう。
先週は長らくサポートされていた74円を割り込み、最終的には「73.529円」での越週となっています。
11月2週の豪ドル円に関するイベント・経済指標は下記の通りです。何と米大統領選と同日に豪中銀政策金利発表があります。
しかも、今回の豪中銀政策金利発表では利下げ観測がされています。「0.25%→0.10%」の事前予想ですね。既にこの利下げを織り込んだ豪ドル円の下落なのかはわかりませんが、利下げされたら確実に豪ドルは売られますので11月3日は要注意です。
11月4日:豪・小売売上高 09月
11月5日:豪・貿易収支 09月
日足チャート 徹底解説 ~下落トレンドラインに沿った戻り売りを狙う~
それでは、豪ドル円の日足チャートを確認しましょう。
日足チャートを見ると下落トレンドラインに沿ってジワリと下落していることが確認できます。現状豪ドルを買うファンダメンタルズ的な要素もないため、売りはフィボナッチの38.2%ラインから下落トレンドラインにかけて、しっかりと戻りを待っての売りエントリーが有効でしょう。
一方で6月1日に長期移動平均線を上抜けてから、10月まで一度も長期移動平均線を下抜けしていません。そのため、長期移動平均線「72.70円」が下値の目安になります。
このラインがサポートラインとして機能するかを見極めることになります、利下げするなら長期移動平均線はあっさり下抜けして、「70円」割れも視野に入りますが・・・
いずれにしても、戻りを待ってしっかりと売りエントリーでトレードを重ねることになります。
・「70.00円~74.50円」:売り優勢、フィボナッチの23.6%ラインから下落トレンドラインに沿って戻り売り狙い。豪中銀政策金利の結果にも注目。
まとめ
最後にこの記事のまとめを記載しておきます。
・想定レートは「119.50円~123.00円」:122円台からの戻り売りを狙う、買い要素はない。
・想定レートは「131.50円~137.00円」:英国でのロックダウン実施に関する報道には要警戒、ロックダウン実施なら大きく下落することも想定。
追記:部分的なロックダウン実施、週明けの値動きに注目。売り優勢と想定。
・想定レートは「70.00円~74.50円」:豪中銀政策金利発表に注目、利下げならもう一段安もある。
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