【ウクライナ侵攻を巡る地政学リスクが増大】FXドル円・ユーロ円・ポンド円・豪ドル円週間相場見通し【2022/2/12】

本記事では、ドル円、ユーロ円・ポンド円・豪ドル円について、2022年2月14日から2月18日にかけての相場見通しを解説します。

また、先週(2022年2月7日~2月11日)のドル円・ユーロ円・ポンド円・豪ドル円に関する記事も下記から合わせてご確認いただけます。

ドル円 来週の相場見通し(期間:2022年2月14日~2022年2月18日)

ドル円の1週間の値動き(2022/2/7-2/11)の画像

ドル円の1週間の値動き(2022/2/7-2/11)の画像

【振り返り】
・2月7日週のドル円の値幅は最大で「1.425円」となりました。
・先週比で高値安値終値の全てを上回る結果で堅調な値動きを見せています。
・米CPIも予想を上回る結果でインフレ加速を示唆。
・米長期金利は一時「2.0%」を超えるなど、ドル買いを後押しする環境。
【考察】
・米長期金利は執筆時点(2022/2/12時点)で「1.946%」まで達しており、ドル買い優勢な相場は継続すると想定しています。
また、来週は複数の経済指標やFRB議事録が予定されており、タカ派的内容が色濃い場合は、ドル円には強い上昇圧力が加わると予想できます。
唯一懸念材料を挙げるとするならば、「ロシアによるウクライナ侵攻のリスク」が高まりつつある点でしょう。実際に行動に移るかは別として、常に最新動向には要警戒です。

そんなドル円に関する月日週の注目すべきイベント・経済指標は下記の通りです。

2月15日:日本GDP速報値(第4四半期)、米生産者物価指数(1月)
2月16日米小売売上高(1月)、米FOMC議事録(1月25日-26日開催分)
2月17日:米フィラデルフィア連銀景況指数(2月)
2月18日:日本消費者物価指数(1月)

日足チャート エントリーポイント解説

ドル円(USD/JPY) 日足チャート画像(2022/2/12時点)

ドル円(USD/JPY) 日足チャート画像(2022/2/12時点)

【環境認識】
・年初来高値更新には失敗
・移動平均線はパーフェクトオーダー維持
・RCIは短長期線が水平、中期線が上向いており買い優勢を示唆

【移動平均線】
現在レート:115.477円
20日移動平均線:114.790円
50日移動平均線:114.577円
100日移動平均線:114.005円
200日移動平均線:111.943円

上記の環境認識を踏まえると、来週のドル円は買い優勢であると考えています。

具体的なエントリーポイントは下記の通りとなります。

【買いエントリーポイント】
1.114.70-115.10円:20日移動平均線を目安に115.00円付近から買いエントリーを狙う
└利益確定のターゲットは「116.00-116.50円」

【売りエントリーポイント】
1.116.10-116.30円:年初来高値を目安に116円台での売りエントリーを狙う
└利益確定のターゲットは「114.70-115.30円」
※年初来高値更新で損切設定を推奨

今週のドル円の想定レート
・「114.50円~117.00円」:買い優勢、好調な米経済指標や米長期金利の上昇を背景に年初来高値更新も視野に入る。懸念材料は「ウクライナ侵攻のリスク」。

ユーロ円 来週の相場見通し(期間:2022年2月14日~2022年2月18日)

ユーロ円の1週間の値動き(2022/2/7-2/11)の画像

ユーロ円の1週間の値動き(2022/2/7-2/11)の画像

【振り返り】
・2月7日週のユーロ円の値幅は最大で「2.767円」となりました。
・先週比で高値安値を上回ったものの、終値は下回る結果となっています。
【考察】
・先週に引き続き、今週もユーロは堅調な値動きを見せ、年初来高値を更新しました。しかし週末にかけてはウクライナ侵攻を巡る地政学リスクの増大から、円買いが強まり急落しての越週となっています。
次週も基本的にはECBのタカ派転換によるユーロ高を見据えつつも、ウクライナ情勢には警戒が必要となります。

そんなユーロ円に関する2月14日週の注目すべきイベント・経済指標は下記の通りです。

2月14日:ラガルドECB総裁講演
2月15日:ドイツZEW景況感指数(2月)、ユーロ圏ZEW景況感指数(2月)
2月16日:ドイツ10年債入札
2月17日:ECB経済報告

日足チャート エントリーポイント解説

ユーロ円(EUR/JPY) 日足チャート画像(2022/2/12時点)

ユーロ円(EUR/JPY) 日足チャート画像(2022/2/12時点)

【環境認識】
・長期の下落平行チャネルの上限ブレイクに失敗
・週末に大陰線となるも、200日移動平均線で下げ止まる
・RCIは短期線が下向き、中期線が上向き、長期線が水平でレンジ相場を示唆

【移動平均線】
現在レート:131.029円
20日移動平均線:130.080円
50日移動平均線:129.769円
100日移動平均線:130.090円
200日移動平均線:130.446円

上記の環境認識を踏まえると、来週のユーロ円は売り買いどちらも狙える相場であると考えています。

具体的なエントリーポイントは下記の通りとなります。

【買いエントリーポイント】
1.130.00-130.50円:200日移動平均線+節目の130.00円を目安に130円台前半~半ばでの買いエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「133.00-133.10円」

【売りエントリーポイント】
1.133.00-133.10円:2月7日週高値+長期の下落平行チャネルの上限を目安に売りエントリーを狙う
└利益確定のターゲットは「132.00-132.10円」

今週のユーロ円の想定レート
・「130.00円~133.00円」:売り買いどちらも狙える相場、地政学リスクの高まりもあり、不安定な相場となり易い。中途半端なポイントでエントリーせずに、各レジサポラインまで引き付けることを心掛ける。

ポンド円 来週の相場見通し(期間:2022年2月14日~2022年2月18日)

ポンド円の1週間の値動き(2022/2/7-2/11)の画像

ポンド円の1週間の値動き(2022/2/7-2/11)の画像

【振り返り】
・2月7日週のポンド円の値幅は最大で「2.932円」となりました。
・先週比で高値安値終値の全てを上回る結果となっています。
・英中銀による更なる利上げ期待が根強い
【考察】
・ドル円やユーロ円でも記載した通り、ウクライナ侵攻によるリスク回避の動きで週末に乱高下しています。とは言え英中銀による年内に1.0%までの利上げ観測が根強く、ポンド買いが優勢となっています。
利上げ期待が根強い以上は、ポンド円は押し目のポイントを見極めつつ、買いエントリーで利益を伸ばしたいと考えています。

そんなポンド円に関する2月14日週の注目すべきイベント・経済指標は下記の通りです。

2月16日:英消費者物価指数・生産者物価指数(1月)
2月18日:英小売売上高(1月)

日足チャート エントリーポイント解説

ポンド円(GBP/JPY) 日足チャート画像(2022/2/12時点)

ポンド円(GBP/JPY) 日足チャート画像(2022/2/12時点)

【環境認識】
・一時は2021年10月以来の158円台にタッチ
・ダブルトップを形成する可能性を考慮する
・RCIは短長期線が水平、中期線が上向きで買い優勢を示唆

【移動平均線】
現在レート:156.550円
20日移動平均線:155.308円
50日移動平均線:154.232円
100日移動平均線:153.942円
200日移動平均線:153.303円

上記の環境認識を踏まえると、来週のポンド円は買い優勢であると考えています。

具体的なエントリーポイントは下記の通りとなります。

【買いエントリーポイント】
1.155.30-155.80円:20日移動平均線を目安に155円台での買いエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「158.00-158.50円」

【売りエントリーポイント】
1.158.00-158.20円:2021年10月高値を目安に158円台での売りエントリーを狙う
└利益確定のターゲットは「156.00-156.20円」

今週のポンド円の想定レート
・「155.30円~158.50円」:買い優勢、20日移動平均線を目安に155円台での買いエントリーを狙う。
他のクロス円同様にウクライナ情勢には注視する。リスク動向に敏感に反応する通貨なので急落の可能性を考慮する。

豪ドル円 来週の相場見通し(期間:2022年2月14日~2022年2月18日)

豪ドル円の1週間の値動き(2022/2/7-2/11)の画像

豪ドル円の1週間の値動き(2022/2/7-2/11)の画像

【振り返り】
・2月7日週の豪ドル円の値幅は最大で「2.581円」となりました。
・先週比で高値安値終値の全てを上回る結果となっています。
【考察】
・後述のチャート分析でもわかる通り、週末に大陰線となっています。最近の豪ドル円は株価動向に左右されやすい傾向にあるため、週末に株価が大幅下落した点が非常に気が掛かりですね。
週明けの値動きを見つつ、慎重なトレードを心掛けたいと思います。

そんな豪ドル円に関する2月14日週の注目すべきイベント・経済指標は下記の通りです。

2月15日:豪中銀議事録(2月1日開催分)
2月17日:豪雇用統計(1月)

日足チャート エントリーポイント解説

豪ドル円(AUD/JPY) 日足チャート画像(2022/2/12時点)

豪ドル円(AUD/JPY) 日足チャート画像(2022/2/12時点)

【環境認識】
・三角保ち合いを形成
・再び移動平均線の狭間まで下落
・RCIは短中期線が上向き、長期線は下向きでレンジ相場を示唆

【移動平均線】
現在レート:82.374円
20日移動平均線:81.896円
50日移動平均線:82.110円
100日移動平均線:82.616円
200日移動平均線:82.362円

上記の環境認識を踏まえると、来週の豪ドル円は売り買いどちらも狙える相場であると考えています。

具体的なエントリーポイントは下記の通りとなります。

【買いエントリーポイント】
1.81.80-82.10円:20日、50日移動平均線を目安に82円台前半から買いエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「83.60-84.10円」

【売りエントリーポイント】
1.83.90-84.10円:三角保ち合いの上限付近での売りエントリーを狙う
└利益確定のターゲットは「82.60-83.00円」
今週の豪ドル円の想定レート
・「81.00円~84.00円」:売り買いどちらも狙える相場、20日移動平均線を目安に買いエントリーを狙いつつ、ウクライナ情勢や株価の動向には要警戒。

まとめ

最後にこの記事のまとめを記載しておきます。

各通貨のエントリーポイントのまとめ

※すべての通貨ペアに共通して、ウクライナ情勢には要注意

・ドル円:買い優勢
・想定レートは「114.50円~117.00円」:経済指標や米長期金利の上昇が後押ししており、年初来高値の更新を狙うと想定。
・ユーロ円:売り買いどちらも狙える相場
・想定レートは「130.00円~133.00円」:中途半端なポイントでエントリーせずに、各レジサポラインまで引きつけてエントリーを狙う。
・ポンド円:買い優勢
・想定レートは「155.30円~158.50円」:利上げ観測期待は根強く、押し目買いで利益を伸ばしたい。リスクに過敏に反応する通貨ペアなのでウクライナ情勢には要警戒。
・豪ドル円:売り買いどちらも狙える相場
・想定レートは「81.00円~84.00円」:個人的な印象では買いから入りたいが、三角保ち合いは継続しており、売り買い柔軟に対応したい。

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