【ウクライナ情勢緊迫化で明暗分かれる】FXドル円・ユーロ円・ポンド円・豪ドル円週間相場見通し【2022/3/5】

本記事では、ドル円、ユーロ円・ポンド円・豪ドル円について、2022年3月7日から3月11日にかけての相場見通しを解説します。

また、先週(2022年2月28日~3月4日)のドル円・ユーロ円・ポンド円・豪ドル円に関する記事も下記から合わせてご確認いただけます。

ドル円 来週の相場見通し(期間:2022年3月7日~2022年3月11日)

ドル円の1週間の値動き(2022/2/28-3/4)の画像

ドル円の1週間の値動き(2022/2/28-3/4)の画像

【振り返り】
・2月28日週のドル円の値幅は最大で「1.157円」となりました。
先週比で高値安値は上回るも、終値は下回る結果となっています。
・パウエルFRB議長の議会証言では3月の利上げ実施を示唆するも、「0.25%」に留めるとのことです。
・米雇用統計の結果は予想を上回る好結果。ただしドル買いには繋がらず。
【考察】
・ウクライナ情勢や金融政策の影響により、不安定な相場が続きます。ドル円は「114円~115円」のレンジ相場を形成しており、その中でエントリー機会を狙うトレードが暫くは続くと考えます。
現状は有事の円買いドル買いとなっており、どちらか一方にトレンドが発生するとは考え辛いというのが筆者の印象です。

そんなドル円に関する3月7日週の注目すべきイベント・経済指標は下記の通りです。

3月8日:日本景気動向指数(1月)、日本景気ウォッチャー調査(2月)
3月10日:米消費者物価指数(2月)
3月11日:ミシガン大学消費者信頼感指数(3月)

日足チャート エントリーポイント解説

ドル円(USD/JPY) 日足チャート画像(2022/3/5時点)

ドル円(USD/JPY) 日足チャート画像(2022/3/5時点)

【環境認識】
・115円台後半をブレイクできず反落
・再び50日移動平均線を下抜ける
・RCIは短中長期線が下向きで売り優勢

【移動平均線】
現在レート:114.770円
20日移動平均線:115.264円
50日移動平均線:115.009円
100日移動平均線:114.429円
200日移動平均線:112.395円

上記の環境認識を踏まえると、来週のドル円はやや売り優勢もレンジ相場は継続すると考えています。

具体的なエントリーポイントは下記の通りとなります。

【買いエントリーポイント】
1.114.00-114.40円:100日移動平均線を目安に114円台前半から買いエントリーを狙う
└利益確定のターゲットは「115.50-115.70円」

【売りエントリーポイント】
1.115.60-115.90円:直近の抵抗ポイントとなっている、115円台後半での売りエントリーを狙う
└利益確定のターゲットは「114.00-114.50円」

今週のドル円の想定レート
・「114.00円~115.70円」:やや売り優勢、ウクライナ情勢が落ち着くまでは上値余地は限定的と想定しており、115円台後半での売りエントリーを狙いたい。

ユーロ円 来週の相場見通し(期間:2022年3月7日~2022年3月11日)

ユーロ円の1週間の値動き(2022/2/28-3/4)の画像

ユーロ円の1週間の値動き(2022/2/28-3/4)の画像

【振り返り】
・2月28日週のユーロ円の値幅は最大で「4.714円」となりました。
先週比で高値安値終値の全てを大幅に下回る結果となっています。
・ウクライナ情勢の緊迫化(ロシア軍によるウクライナ原子力発電所への攻撃開始でユーロ売り加速)
【考察】
・地政学的に欧州はウクライナ情勢の影響を大きくており、ユーロ売りが強まっています。加えてECBのタカ派的な観測が後退したこともありユーロは積極的に買える通貨ではなくなりました。少なくともウクライナ情勢が落ち着くまでは、ユーロ売りのポジションで、非常に分かり易く利益が取れると想定しています。

そんなユーロ円に関する3月7日週の注目すべきイベント・経済指標は下記の通りです。

3月10日:ECB政策金利、ラガルドECB総裁記者会見

日足チャート エントリーポイント解説

ユーロ円(EUR/JPY) 日足チャート画像(2022/3/5時点)

ユーロ円(EUR/JPY) 日足チャート画像(2022/3/5時点)

【環境認識】
・中長期の下落平行チャネルの下限をブレイクしており目先の売りの強さが確認できる
・RCIは短期線が-90ポイントで張り付き、中長期線は下向きで売り優勢

【移動平均線】
現在レート:125.501円
20日移動平均線:130.035円
50日移動平均線:130.059円
100日移動平均線:129.976円
200日移動平均線:130.184円

上記の環境認識を踏まえると、来週のユーロ円は売り優勢であると考えています。

具体的なエントリーポイントは下記の通りとなります。

【買いエントリーポイント】
現時点では、ウクライナ情勢が緊迫化していることもあり、ユーロ買いのシナリオは想定せず
※ただし、停戦合意などのサプライズがあれば買い戻しのシナリオは考えられるためウクライナ情勢は注視する

【売りエントリーポイント】
1.126.00-126.90円:126円台での売りエントリーを狙う
2.125円を明確に下抜けたタイミングで売りエントリーを狙う
└利益確定のターゲットは「①124.00-124.20円」、「②121.90-122.00円」

今週のユーロ円の想定レート
・「122.00円~127.00円」:売り目線、ファンダメンタル的にもテクニカル的にも売り優勢。126円台での売りエントリーを狙う。125円を明確に下抜けたタイミングで売りエントリーを狙うのもあり。
※ウクライナ情勢には要注目、停戦合意などのサプライズがあれば買い戻しの可能性あり

ポンド円 来週の相場見通し(期間:2022年3月7日~2022年3月11日)

ポンド円の1週間の値動き(2022/2/28-3/4)の画像

ポンド円の1週間の値動き(2022/2/28-3/4)の画像

【振り返り】
・2月28日週のポンド円の値幅は最大で「3.762円」となりました。
先週比で高値安値終値の全てを下回る結果となっています。
【考察】
・ユーロ同様に地政学リスクの高まりもあり、ポンドも弱含みの展開となっています。不安定な相場となっていることもあり、ポンドに関しては、トレードは消極的です。ただしウクライナ情勢が落ち着いたタイミングで買い戻す動きが想定されるので、そのタイミングで上手く買いエントリーを狙いたいと思います。

そんなポンド円に関する3月7日週の注目すべきイベント・経済指標は下記の通りです。

3月10日:英国・RICS住宅価格指数 02月
3月11日:英国・製造業生産高 01月、英国・鉱工業生産指数 01月

日足チャート エントリーポイント解説

ポンド円(GBP/JPY) 日足チャート画像(2022/3/5時点)

ポンド円(GBP/JPY) 日足チャート画像(2022/3/5時点)

【環境認識】
・200日移動平均線を明確に下抜ける
・RCIは短期線が-90ポイント台に張り付き、中長期線は下向きで売り優勢

【移動平均線】
現在レート:151.880円
20日移動平均線:155.491円
50日移動平均線:155.493円
100日移動平均線:154.295円
200日移動平均線:153.361円

上記の環境認識を踏まえると、来週のポンド円は売り優勢であると考えています。

具体的なエントリーポイントは下記の通りとなります。

【買いエントリーポイント】
1.148.90-150.00円:過去数回サポートラインとして機能した148.90円を下値余地として節目の150円から買いエントリーを狙う
└利益確定のターゲットは「153.00-153.30円」

【売りエントリーポイント】
1.152.60-153.30円:200日移動平均線を目安に152円台後半での売りエントリーを狙う
└利益確定のターゲットは「148.90円-150.00円」

今週のポンド円の想定レート
・「148.90円~153.50円」:売り優勢、200日移動平均線を目安に売り152円台後半から売りエントリーを狙う。買いエントリーは節目の150円までは引き付けたい。

豪ドル円 来週の相場見通し(期間:2022年3月7日~2022年3月11日)

豪ドル円の1週間の値動き(2022/2/28-3/4)の画像

豪ドル円の1週間の値動き(2022/2/28-3/4)の画像

【振り返り】
・2月28日週の豪ドル円の値幅は最大で「2.721円」となりました。
・先週比で高値安値終値を全て上回る結果となっています。
・3月1日の金融政策決定会合は「0.1%」で据え置き、サプライズはありませんでした。
・3月2日の豪GDP(10-12月期)は前期比+3.4%、前年比+4.2%と市場予想を上回る好結果となりました。
【考察】
・ウクライナ情勢で他のクロス円が円高傾向に触れる中、豪ドルとNZドルのオセアニア通貨は非常に堅調な値動きを見せています。
リスクオフ相場となっていますが、オーストリア経済への影響は欧州と比べると限定的であること、直近の経済指標は好調であることがオセアニア通貨が買われる要因となっており、暫くオセアニア通貨の買いで利益を伸ばしたいと考えています。

そんな豪ドル円に関する3月7日週の注目すべきイベント・経済指標は下記の通りです。

特になし

日足チャート エントリーポイント解説

豪ドル円(AUD/JPY) 日足チャート画像(2022/3/5時点)

豪ドル円(AUD/JPY) 日足チャート画像(2022/3/5時点)

【環境認識】
・長期の下落トレンドラインをブレイク
・上昇トレンドを形成
・RCIは短中長期線が上向いており、買い優勢を示唆

【移動平均線】
現在レート:84.592円
20日移動平均線:83.021円
50日移動平均線:82.656円
100日移動平均線:82.772円
200日移動平均線:82.254円

上記の環境認識を踏まえると、来週の豪ドル円は買い優勢であると考えています。

具体的なエントリーポイントは下記の通りとなります。

【買いエントリーポイント】
1.83.90-84.20円:直近の抵抗ラインを目安に買いエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「85.90-86.20円」

【売りエントリーポイント】
1.85.90-86.20円:2021年高値の86.20円台を目安に売りエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「84.00-84.20円」
今週の豪ドル円の想定レート
・「83.90円~86.20円」:買い優勢、84円台前半での押し目買いエントリーで利益を伸ばしたい。上値余地は2021年最高値の86.20円を想定、更新も視野に入る。

まとめ

最後にこの記事のまとめを記載しておきます。

各通貨のエントリーポイントのまとめ

※引き続き、ウクライナ情勢には要警戒。
※緊迫化が続くようなら欧州通貨は弱含みの展開が濃厚。一方で停戦合意などサプライズがあればリスクオフ相場の巻き戻しで急騰の可能性はある点は意識しておく。

・ドル円:やや売り優勢
・想定レートは「114.00円~115.70円」:上値余地は限定的、115円台後半での売りエントリーを狙いたい。
・ユーロ円:売り優勢
・想定レートは「122.00円~127.00円」:ファンダメンタル的にもテクニカル的にも売りが優勢と判断できる。126円台での戻り売り狙いや、125円を明確に下抜けたタイミングで売りエントリーを狙うのもあり。
・ポンド円:売り優勢
・想定レートは「148.90円~153.50円」:欧州通貨は厳しい状況、節目の150円割れも視野に入る。基本的には売りエントリーを狙いつつ、買いは強い支持線である148.90円を下値余地として少なくとも150.00円までは引き付けたい。
・豪ドル円:買い優勢
・想定レートは「83.90円~86.20円」:オセアニア通貨は堅調な値動きを維持、引き続き押し目買い狙いのトレードを継続。上値余地のターゲットは2021年最高値である「86.20円台」を想定。

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