ユーロ円 見通し ~約1年1か月ぶりの高値更新!週足の下落トレンド崩壊~
ユーロ円は「4週連続」で「陽線」となっています。
週足レベルでの長期の下落平行チャネルもブレイクしており、上昇の強さが確認できます。
世界的なリスク選好ムードを背景に、6月3日にドイツでは「1300億ユーロ」の経済対策が合意され、6月4日には欧州中央銀行(ECB)で「パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)」を6000億ユーロ(約74兆円)増額することを決めました。
これらの市場予測を上回る経済政策を投資家たちは好感し、今まで売り込まれていたユーロが積極的に買われています。
・ドイツを中心として、欧州全体で経済再建策を打ち出している点
・目先の経済危機の回復だけではなく、中長期的な経済の持ち直しを期待させる
週足 ~下落トレンドをブレイク、押し目買いを狙う~
それでは、ユーロ円の週足チャートを確認しましょう。
注目ポイントだった、長期の下落平行チャネルである「120.00円」をあっさりと突破。
最終的には「123.698円」で引けていますが、一時は「124.40円」まで上昇するなど、ユーロの強さを見せつける結果となりました。
RCIもゴールデンクロスしており、短期線・中期線・長期戦が全て上向いていることから安易な売りエントリーは危険です。
週足チャートで引いてるフィボナッチは「2018年1月の高値(137円台)」から「直近安値(114円台)」を結んだラインとなります。
今後の目標はフィボナッチの50%の半値戻しとなる「126円付近」がターゲットとなるでしょう。
やや上昇の勢いが強すぎることから、調整があるとすれば大きいものとなることが想定できます。
ボラティリティも拡大しており、資金の管理には普段以上に意識をするようにしましょう。
記事:【資金管理】FXで退場せずに稼ぎ続けるたった一つの方法【2%ルール】
日足 ~押し目買いが基本戦略、節目の125円付近の値動きに注目~
それでは、ユーロ円の日足チャートから押し目買いポイントを模索しましょう。
日足で確認しても、上昇トレンドの形が急すぎており、押し目を判断するポイントが難しいと言えます。
この数週間でやや買われ過ぎ感は否めませんが、基本的にはできるだけ押し目を待ってのトレードとなります。
買いエントリーのポイントとしては、チャート図の「①」、「②」が目安となります。
直近安値から先週の高値をフィボナッチで表示しています。もちろん押し目を作らず上昇することもあり得ますので、週明けの値動きに注目しましょう。
ポンド円 見通し ~ユーロ上昇によるポンド高も懸念材料あり~
ユーロの上昇に伴い、ポンドも1週間で大きく上昇しました。
なんと1週間の最大の値幅は「7円」という上げ方、5月中旬には129円台で沈んでいたポンドですが気づけば「140円」手前まで戻ってきました。
これだけ見ると押し目買い一択と思いがちですが、6月5日に懸念材料となり得るニュースが入ってきました。
日足 ~節目の140円を目指す!上昇トレンド形成も売り買い柔軟に!~
それでは、ポンド円の日足チャートを確認しましょう。
日足チャートを確認すると、フィボナッチの61.8%、200SMAとレジスタンスラインをブレイクして、一時140円手前まで上昇し、最終的には「138.775円」で終えています。
基本的には押し目買いを狙うことになるわけですが、フィボナッチの61.8%、200SMAがサポートラインとして機能することを根拠に「137円前半」での買いを狙いたい。
・エントリーポイント:「137円前半」フィボナッチの61.8%~200SMA
・利益確定ポイント:「140円」心理的節目
・損切ポイント:「136円台」:フィボナッチの61.8%を4時間足で明確に割れたのを確認
・リスクリワード比:「約1:3」
また、週明け、米国雇用統計の結果を受けてリスクオン相場を引き継ぎ、更なる上昇となるなら、一度目の「140円」到達時に売りエントリーを狙うのもありでしょう。
心理的節目であるポイントである点からも、ここをすんなり上昇していくとは考え辛い。
そのため、一度目のトライで短期の売りエントリーを狙うのは有りと考えます。
・エントリーポイント:「140円」心理的節目
・利益確定ポイント:「139円」
・損切ポイント:「140.50円」
・リスクリワード比:「1:2」
まとめ
最後にこの記事のまとめを記載しておきます。
・ポンドもリスクオン相場で上昇するも、自由貿易協定(FTA)などを巡る交渉に進展なしは懸念材料
・122円台からの買いエントリーを模索したい
・買いエントリーはフィボナッチの61.8%と200SMAを根拠に「137円前半」から
・売りエントリーは節目である「140円」から
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