相場は「コロナショック」で更なる「パニック相場」へ
株安とドル高が加速した1週間となりました。
それでは来週1週間の相場がどうなるか相場分析をしていきましょう。
また、相場は連続しており、勝つためには過去チャートから学ぶことも大事な要素となります。時間があれば、是非前回のドル円の相場分析の記事をご一読ください。
記事:【FX相場分析】2020/03/09~03/13 ドル円・ゴールド【RCI活用】
1週間の振り返り
「コロナショック」が止まりません。
世界の至る所から感染者増加のニュースが止まらず、相場は完全な「パニック相場」となり、連日のボラティリティはもはや常識が通用しない水域へ。
ダウ平均株価 コロナショックは歴史的な大暴落へ
ダウ平均株価の日足チャートです。
ダウ平均株価は週明け早々に25,000ドルを割れて23,500ドルに突入。
反発を見せる時間もあったものの25,000ドルを超えれれず。
ついに地獄の「ブラックサーズデー」へ。なんと2020年3月12日にダウ平均株価は史上最大の下げ幅、「-2,352ドル」を記録。「ー9.99%」は歴代4位の大暴落となりました。
そして迎えた金曜日、20,000ドル割れ目前で、大きく反発し、23,000ドル台まで回復して引けました。
明らかに売りの過熱感は大きいので反発もあるにはあるが、根本的な原因である「コロナショック」が収束を見せない限りは、本格的な上昇は見込めないでしょう。
VIX指数(恐怖指数) 「80.0」目前の完全なパニック相場
VIX(恐怖指数)の日足チャートも確認しておきましょう。
株価の連日の暴落で当たり前ですが、VIX指数も高止まり。
基本的にVIX指数が30を超えるとリスクオフ相場、40超えでパニック相場と判断ができますが、
一時は80目前まで上げて、今なお57という高い水準にいる点は押さえておきましょう。
VIX指数については、詳細な内容を記事にしていますのでよろしければ確認してみてください。
【FX】VIX指数(恐怖指数)から相場を読み取る【勝つコツ】
何はともあれ、引き続き相場は不安定な状況を続けていくのは濃厚なので、コロナショックが収束し楽観論が出始めるまでは定期的にVIX指数を確認しながら手堅いトレードを心掛けるようにしましょう。
米国10年国債
続いて米国10年国債利回りの日足チャートです。
週明け早々に歴史的な低水準である0.3%台に突入しましたが、その後反発を見せ始めて、週の終わりには1.0%寸前まで回復。
後述しますが、ドル安からドル高に転換する後押しとなりました。
ドル円 相場分析 ドル円は101円~108円の乱高下
それではドル円の相場分析を行います。
ドル円については大きく動いた1週間となりましたが、チャートを見て頂くのが1番早いでしょう。
日足 パニック相場は資産を現金化する動き、最強通貨のドル需要が急増
それではドル円の日足チャートを確認します。
3週間前には112円をつけたドル円でしたが、コロナショックであれよあれよと下げ続けて、
ついに今週の月曜日には最安値101円前半まで下げました。
いよいよ100円割れかと誰もが頭をよぎったと思いますが、そこから反発を見せて、何と金曜日は108.50円まで上昇。
1週間の始めが104円でスタートし、101円まで下げたと思ったら、最終的には108円まで上昇。
1週間で最大7円分の利益が取れた大相場となりました。
為替も異常な乱高下相場となっています。1日あたりのボラティリティも通常のドル円の感覚としてトレードをすると痛い目を見ることになるでしょう。
ドル円や各通貨ペアの基本的な値動きについては下記記事をご一読ください。
さてここまでドル高となった背景には、パニック相場による資産を現金化する動きが関係していると筆者は考えています。
そして現金化するにあたり、最も強い法定通貨であるドル需要が高まり、結果的にドルが買われる結果となりました。
今の世界情勢を考えると欧州系通貨や新興国通貨は積極的には買いづらいので、しばらくはこの流れは続くと考えてよいでしょう。
日足レベルで見るとRCIを考慮しても、押し目買いのほうが優勢だと思います。一旦は過去かなり揉んだ赤の水平線ライン(109.80~110.20)がターゲットとなるでしょう。
なので押し目を作ってくれたらコツコツと買っていくのが基本戦略となります。
しかし米国長期金利が再び低下をするようだと、この流れもまた円高ドル安となる点も十分に考慮した上でトレード行いましょう。
1時間足 上昇トレンド継続、押し目買いを狙う
続いてドル円の1時間足チャートを確認しましょう。
1時間足では非常に強い上昇トレンドを継続しています。
RCIは短期線・中期線・長期線がいずれも80超えで張り付いた状態を続けています。
RCIに関する記事は、こちらをご一読ください。
RSIも70から80の水準に位置しています。
一旦は押し目が作られるを待って、買いでエントリーしたいところ。
1時間足レベルでは短期線がマイナス80ラインの折り返しを狙いたい。このまま上げ続ける可能性も十分にありますが、ボラティリティはあるのでトレードの機会はあります。
慎重なトレードをするのを心掛けましょう。
ドル高路線に乗って、押し目買いを基本戦略に
ターゲットは110円
米国長期金利の変動に要警戒
ゴールド 相場分析 パニック相場で安全資産のゴールド売り加速
続いてゴールドの相場分析を行います。
ゴールドについては、週明け早々に1700ドル越えを達成するも、まさかの5日連続で陰線で、1529ドルで引けました。
流石に1400ドル到達とはならなかったものの、資産を現金化する流れを大きく受けた1週間となりました。
基本的なゴールド需要を考えると買いやすい水準まで落ちてきたものの、現在の世界情勢を考えるとゴールドを含むアセットが売られやすい状況にあるのも事実です。
それらの状況を踏まえた上で買いも売りも機敏に対応できるように準備をしておきましょう。
日足 ゴールド需要を考えると中期的には買いたいが・・・
それではゴールドの日足です。
日足レベルで上昇トレンドは終了したことを確認できます。
まずは週明け1500ドルのラインを維持できるかに注目です。
RCIは短期線・中期線・長期線いずれも下向きのため、日足レベルでは戻り売りですが、値動きが大きいのである程度引き付けてのトレードを心掛けましょう。基本的に節目ではある程度、反発したりするので仮にポジション保有と逆行したとしても耐えれるポジションでトレードするのが良いでしょう。
買いで入る場合は1510ドル付近で買い、1490ドルくらいで損切りするのがリスクリワード的にもそこそこ勝負できるかと思います。
上手く波に乗れば1510ドル付近の買いポジションは1000pips以上狙える位置でもあるので、ご自身の資産状況を踏まえた上でポジション調整を行うようにしましょう。
それでは来週1週間も良いトレードができるように頑張りましょう。
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