【FX】VIX指数(恐怖指数)から相場を読み取る【勝つコツ】

この記事では、あなたのこんな疑問を解決します!
・そもそもVIX指数とは何か?
・過去のVIX指数の推移からわかる傾向とは?
・VIX指数を活用したFX相場の読み取り方とは?

先週1週間は「新型コロナ」の影響でダウ平均株価や日経平均は歴史的な株安を記録しました。

為替も新興国通貨を中心に全面的な円高基調となりました。

その中で「VIX指数」というキーワードを聞いた人も多いと思います。

本記事ではVIX指数について理解を深め、FXのトレードに活用する術をご紹介致します

VIX指数(恐怖指数)とはボラティリティ(値幅)を示す指標

VIX指数が40を超えると相場はパニック状態

そもそもVIX指数とは何か?

VIX指数の意味

VIX指数とは「Volatility Index」の略称で、恐怖指数とも言います。

名前が示す通り、ボラティリティ(値幅)をインデックス(指数化)したものとなります。

主に投資家の心理状態を図るデータとして活用されます。

米国のシカゴ・オプション取引所(CBOE)がS&P500を対象としたオプション取引をもとに算出した指数となります。

日本では日経225オプションをもとに算出した日経VIと言う指数を指します。

VIX指数の見方

VIX指数の数値は、平常時は10~20の間を推移しています。

つまり10~20の間で推移している時は、投資家心理としては比較的リスクを取りやすい心理状態を示していると言えます。

数値が30を超えると投資家心理としては不安な状態を示し、今回の「新型コロナ」の影響のように数値が40を超えるとパニック状態を示します。

VIX指数のポイントでリスクオン相場、平常時、リスクオフ相場、パニック相場を色分けした表

過去のVIX指数の推移からわかる傾向とは?

それでは、過去のVIX指数の推移から出来事を学びたいと思います。

2020/3/2時点のVIXの月足チャート

VIX(月足チャート):TradingViewより

まず目を引くのが2008年後半から2009年半ばにかけて、VIX指数が非常に高い数値で推移している点です。

読者の方もご存知の通り、この期間はリーマンブラザーズの破綻があり相場が極めて不安定な状況になりました。

同時期の全世界株安は言うまでもなく、替も当時108円付近にいたドル円が一時90円を割れる円高となりました。

2010年、2011年もVIX指数が40を超える状態となりましたが、この間はギリシャ危機があり、欧州を中心に不安が広がりました。

2015年は急速な成長を見せていた中国経済の減速を受け、VIX指数が急騰。

最近起きた2018年は2018年1月分米国雇用統計の時間当たり賃金が予想を上回る数値を示し、それを受けてFRBの利上げペースが加速するとの予想が強まり、米長期金利が上昇したことによる株価急落を受けてのVIX指数の急騰が挙げられます。

そして2020年は皆さんご承知の通り「新型コロナウイルス」の影響によるものです。

記事作成時点ではパンデミックの宣言がされるかは五分五分ですが、パンデミックが宣言されれば、渡航禁止や貿易制限など経済に多大なる悪影響を及ぼします。

そのリスクからくるVIX指数の上昇となります。

ここまで見てきた通り、世界的な影響を与えるようなインパクトのある出来事から、株価が急落しそれによりVIX指数の急騰を見せることとなります。

そのためVIX指数が40を超えるようなパニック状態の時は、基本的に株安円高の傾向になるという点を押さえておきましょう。

VIX指数が40を超える時は世界的な不安材料からくる株式相場の大変動によるもの。

VIX指数を活用したFX相場の読み取り方とは?

それではVIX指数を活用して、FX相場を読み取る方法を紹介したいと思います。

下記のドル円月足のチャートをご覧ください。

2020/3/2時点のドル円の月足チャート

ドル円(月足チャート):TradingViewより

ドル円のチャートとVIX指数のチャートを比較すると、VIX指数が40を超えた月は、円高となっていることがわかります。

この傾向を利用すれば、VIX指数が20を超え30を伺う辺りまで上昇したのを確認し、円買いのエントリータイミングを見計らうことができます。

無論ポジションを持つ際には月足レベルではなくエントリータイミングは日足以下で精査するわけですが、基本的にはRCIが3040超えるタイミングで円買いのポジションを持つとかなりの確率で利益を狙えるでしょう。

またVIX指数が20を超え始めた辺りから投資家は警戒感を強め、30まで到達すると基本的には投資家心理としては不安が広がっており、リスクオフ相場となります。

こうした「リスクオフ相場」においては、過去のリーマンショックなどの相場が急変した際に、大きな損失を被った経験から、多くの投資家は相場のボラティリティが大きくなったら自動的にリスクの高い資産を売却し、リスクの小さい資産に移す動きが顕著となります。

例えば株を売却し債権を購入または現金化する動きや、新興国通貨を売却し円やスイスフランを買うと言った動きです。そうすることで損失を最小化しようとする投資家心理がVIX指数に高い数値となって表れ、株安円高になる要因となっています。

またVIX指数はリーマンブラザーズ破綻やギリシャ危機などを除き、長い期間40を超え続けることは過去チャートからもないことがわかります。

そのためVIX指数が40から20に向けて下がり始めたタイミングでドル円であれば売りポジションを手仕舞いし、今度は買いポジションを持つことを検討するのも良いでしょう。

最後にVIX指数が40を超えるような相場は年1回あるかわかりません。

VIX指数の推移の傾向を覚えておくことで、大相場で資産を守り、かつ利益を狙うこともできるので、ぜひこの機会にVIX指数を理解しておきましょう。

まとめ

最後にこの記事のまとめを記載しておきます。

VIX指数が40を超えるようなパニック相場では株安円高になり易い

その傾向を利用して30や40を超えるようなタイミングでは円買いのポジションを持つ

また、ファンダメンタルズ分析に関する記述を読むと更に有利にトレードを進められます。是非ご一読ください。

記事:【FX】ファンダメンタルズ分析を学んで勝ちトレーダーになる!【役立つ】

この記事を書いた人
ハイゼンベルク

FX歴3年目、普段はサラリーマンの兼業トレーダーです。現在はFX・投資信託・ブログに没頭中。
相場見通しやテクニカル分析手法を発信しています。このブログを通じて、FXトレーダーの方に役立つことができれば幸いです。

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