【FX】ゼロ金利政策、コロナ第2波で大荒れ相場!ドル円・NYダウ相場予測【2020年6月15~19日】

この記事では、来週のドル円・NYダウ平均株価のチャート分析を解説しています。
今週は為替・株ともに大荒れ相場となりました。
背景には、大きく2つの要素があります。
1点目が6月9日、10日に行われた米連邦公開市場委員会(FOMC)において、ゼロ金利政策の維持が決定されたことです。
少なくとも2022年まではゼロ金利政策が続くとの見方が示されており、米国10年国債利回りは急落し、その影響を受けてドル売りが加速する形となりました。
2点目が週後半に、潜在化していた米国での「新型コロナウイルスの第2波」の懸念材料としてダウ平均株価など、株が大きく下落しました。
米国雇用統計などの経済指標の改善によるリスク選好ムードが一転して、リスク回避ムードで1週間を終えている点は、来週以降も頭に入れておく必要があるでしょう。
また、ユーロ円・ポンド円の相場予測に関する記事は下記からご一読頂けます。

ダウ平均株価 相場見通し~新型コロナの第2波警戒で史上4番目の大幅下落~

急ピッチで上昇していたダウ平均株価ですが、米国内で早い段階で経済活動の再開を行ったテキサス州などで「新型コロナウイルス」の感染者数が再拡大したことから、「第2波」警戒によるリスクオフムードが高まりました。

結果としては、史上4番目となる「1861ドル安」という結果になりました。週末は流石に反動で買い戻されたもののコロナリスクによる上値の重さというのは意識せざる得ない状況です。

日足 ~フィボナッチの61.8%(25000ドル)を維持できるかに注目~

2020年6月13日時点のダウ平均株価の日足チャート

ダウ平均株価(日足チャート):TradingViewより

1週間の値動きを確認すると、初週は米国雇用統計の結果を受けて、上昇を継続しますが、FOMCの警戒感から週半ばまではフィボナッチの78.6%付近で推移。

その後、週後半にかけて、新型コロナの「第2波」が警戒されて大幅下落。一旦は「25000ドル」がサポートラインとして機能したことを確認できます。

来週の注目ポイントは、フィボナッチの61.8%ラインである「25000ドル」を起点に再上昇ができるのかです。

基本的には、ダウ平均株価は押し目買いを狙いたいところですが、下値の模索をしてからでも遅くはないでしょう。このラインを割り込むようだと「23000ドル~24000ドル」まで見えてきます。

そのため一度に買うのではなく、買い余力を残しつつ、段階的に買うのがリスク回避という意味でも良いでしょう。

VIX指数(恐怖指数)も再び「40ポイント」を超えるなど、ボラティリティの急拡大なども懸念されるので、トレードする際には必ず合わせて確認をしておきましょう。

VIX指数に関する記事は、下記からご一読頂けます。

記事:【FX】VIX指数(恐怖指数)から相場を読み取る【勝つコツ】

新型コロナによる感染者数の続報次第というところではありますが、いつも以上に米国を始めとした国の感染者数の推移には注意を払うようにしましょう。

ドル円 相場見通し ~節目110円を前に反落、107円台へ~

2020年6月8日から12日にかけてのドル円の高値・安値・始値・終値の価格表

ドル円の1週間の値幅

今週のドル円は、高値と安値の値幅が「3.130円」と、先週に引き続き大きな値動きとなりました。

平常時は「約1円」の値動きと考えると、「3倍」のボラティリティですから、利益を稼ぐチャンスと前向きに捉えていきましょう。

また、先週のドル円の値動きについては、下記記事よりご一読いただけます。

記事:【FX】米国雇用統計は結果良好でリスク選好!ドル円相場見通し【2020年6月8日~12日】

雇用統計ウィークから一転して、FOMCや新型コロナの第2波リスクにより急落したドル円について、チャートを分析していきます。

日足 ~106円から110円のレンジ相場と認識、来週は下限のブレイクに注意~

2020年6月13日時点のドル円の日足チャート

ドル円(日足チャート):2020/6/13

来週のトレードシナリオ
【前提】106円~110円でのレンジ相場、直近の材料から売り優勢、レンジ下限のブレイクに注意
【材料①】FOMCによるゼロ金利政策の維持→ドル売り要因
【材料②】新型コロナ第2波リスクの警戒感高まる→円買い・ドル買い要因
【売りシナリオ】200SMAのある108.50円を目安に売りエントリー、200SMAを明確に上抜けたら損切
【買いシナリオ】フィボナッチの50%ラインはサポートライン、ノイズを考慮して106円~106.50円は買い検討、明確に下抜けしたら損切
ドル円は4日連続で陰線、雇用統計ウィークで上昇した以上に下落することになりました。
流石にフィボナッチの50%ラインでは下げ止まり反発を見せてはいるものの、「107.348円」で1週間を終えています。
結果としては、リスク選好ムードから一転し、リスク回避ムードが高まっています。
ただドル円については、新型コロナのリスクに関しては、円もドルも安全資産として買われやすく極端な円高ドル安とはならないと想定しています。
それよりもFOMCの結果、ゼロ金利政策の維持に関するニュースにより米長期金利が低下し、これがドル売りの大きな要因となっています。
来週も緩やかではありますが、下値余地を模索することになるでしょう。
売りは200SMAのある108円ミドルを目安に108円台からの売りエントリーを狙いたい。
フィボナッチの38.2%ラインでは価格が揉みやすく、週明けの値動きを確認したいところです。

4時間足 ~フィボナッチの38.2%ラインから108円での売りを検討~

それでは、ドル円の4時間足チャートを確認しましょう。

2020年6月13日時点のドル円の4時間足チャート

ドル円(4時間足チャート):2020/6/13

週明けの売りトレードシナリオ
・エントリーポイント:「107.80~108.00円」フィボナッチの38.2%&節目&80SMA
・利益確定ポイント:「106.60円」先週安値
・損切ポイント:「108.60円」日足200SMAを明確に上抜け
・リスクリワード比:「1:2.5」
レンジ相場と言いつつも、「米長期金利の低下」・「新型コロナの第2波リスク」・「米国デモ」などファンダメンタルズ分析的には売り材料は豊富です。
基本的には週明けは売りトレードで、シナリオを組み立てるのが有効でしょう。
エントリーポイントはフィボナッチの38.2%ライン~108円が分かり易い戻り売りポイントとして確認できます。
日足レベルで確認したように、200SMAがある「108.50円」もレジスタンスラインとして計算できることから、このラインまでは段階的に売りエントリーを行っていくことになります。
利益確定ポイントは「フィボナッチの50%ライン」である「106.60円」付近。
過去チャートからもフィボナッチの50%ラインはサポートラインとして機能していることが確認できるので、ターゲットとなります。
そして、このラインも割れてくるようだと、更に下値を模索することになります。
来週はテクニカル分析にファンダメンタルズ分析を確認した上でのトレードが要求されます。
ボラティリティも拡大していることから、資金管理を確実に行い、相場から退場することのないように気を付けましょう。
資金管理に関する記事は下記からご一読頂けます。

まとめ

最後にこの記事のまとめを記載しておきます。

・新型コロナの第2波リスク
・米長期金利の低下
・ダウ平均株価はフィボナッチの61.8%ラインを維持できるかに注目
・「23000ドル」までは下値余地があると想定し、押し目買いは段階的に実施する
・ドル円は106円~110円のレンジ相場
・材料からは売り優勢、フィボナッチの38.2%ライン~200SMAが戻り売りポイント
この記事を書いた人
ハイゼンベルク

FX歴3年目、普段はサラリーマンの兼業トレーダーです。現在はFX・投資信託・ブログに没頭中。
相場見通しやテクニカル分析手法を発信しています。このブログを通じて、FXトレーダーの方に役立つことができれば幸いです。

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