また、先週（2024年11月11日～11月15日）のドル円・ユーロ円・ポンド円・豪ドル円に関する記事も下記から合わせてご確認いただけます。
注目の経済指標一覧（期間：2024年11月18日～2024年11月22日）
■注目の経済指標一覧（2024年11月18日～11月22日）
11月18日週は要注目の経済指標が多く発表されます。
特に以下の指標の結果には警戒が必要です。
■11月20日（水）
・英国・消費者物価指数（CPI） 10月
■11月21日（木）
・植田日銀総裁「ファイナンシャル・フォーラム」出席（質疑応答含む）
■11月22日（金）
・アメリカ・PMI（購買担当者景気指数・速報値） 11月
今週の振り返り
■ドル円、ユーロ円、ポンド円、豪ドル円の1週間の値動き（2024/11/11-11/15）の画像
週足陽線：ドル円
週足陰線：ユーロ円、ポンド円、豪ドル円
■トランプトレードによるドル高相場へ
今週はトランプ氏の政策が意識されドル高が進行しました。インフレ圧力の懸念から米債利回りが上昇し、為替市場ではドル高が続く結果となっています。
また、米株式市場では主要指数が最高値を更新する場面もありましたが、トランプ政策の影響で中国やメキシコなどの通貨が売られ、ユーロやポンドもドルに対して下落。ドル円に関しては152円台から156円台まで上昇しました。
■日米の金融政策について
FRBのパウエル議長は利下げに慎重な姿勢を示し、加藤財務相は円安をけん制する発言を行いました。週末にかけてはドル高が一部調整され、来週予定される日銀総裁の会見が注目されています。ドル相場が主導する中で、クロス円は米株上昇の影響でやや円安となりつつも、週末にかけては大きく売られる不安定な動きが見られました。
来週の相場見通し（期間：2024年11月18日～2024年11月22日）
ドル円（USD/JPY）
■ドル円(USD/JPY) 日足チャート画像（2024/11/15終了時点）
【環境認識】
■20日MAに沿って、上値を更新しつつ、上昇トレンドを維持
■日足RCIは短期線が上向き、中長期線が水平
【移動平均線】
現在レート：154.295円
5日移動平均線：154.850円
20日移動平均線：153.182円
50日移動平均線：148.652円
100日移動平均線：149.750円
200日移動平均線：151.802円
上記の環境認識を踏まえた具体的なドル円のエントリーポイントは下記の通りとなります。
今週のドル円の想定レート：「153.00円～157.00円」
■基本的には下値を切り上げて上昇トレンドを継続しており、20日MAを目安に押し目買いを狙います。
■ただし、18日週は植田日銀総裁への質疑応答の機会があり、ここでの発言内容に注目が集まっています。特に来月の日銀会合において利上げに関するヒントが確認できれば、一時的に円高相場が強まる可能性もあるので要注目です。
ユーロ円（EUR/JPY）
■ユーロ円(EUR/JPY) 日足チャート画像（2024/11/15終了時点）
【環境認識】
■200日MAを上抜けできず、50日MAまで急落
■日足RCIは短期線が水平、中長期線が下向き
【移動平均線】
現在レート：162.607円
5日移動平均線：163.833円
20日移動平均線：164.773円
50日移動平均線：162.237円
100日移動平均線：163.697円
200日移動平均線：164.892円
上記の環境認識を踏まえた具体的なユーロ円のエントリーポイントは下記の通りとなります。
今週のユーロ円の想定レート：「160.00円～164.00円」
■個人的にはユーロ円は売り目線で考えています。理由としては、ここ最近の欧州関係者から金融政策についてハト派的な発言が相次いでおり、ECBによる利下げ見通しが高まっている点があります。
ユーロ自体の買い要素は少なくユーロ円の上値余地は限定的な状況で、ここに日本関係者からの口先介入や追加利上げ観測が高まるようだと、下値余地の拡大が期待されます。50日MAを明確に下抜けた場合、節目の160円台を目指すと想定します。
ポンド円（GBP/JPY）
■ポンド円(GBP/JPY) 日足チャート画像（2024/11/15終了時点）
【環境認識】
■100日⇒200日⇒50日MAラインが支持線として機能するかに注目
■日足RCIは短中長期線が下向き
【移動平均線】
現在レート：194.792円
5日移動平均線：197.003円
20日移動平均線：197.551円
50日移動平均線：194.095円
100日移動平均線：194.584円
200日移動平均線：194.570円
上記の環境認識を踏まえた具体的なポンド円のエントリーポイントは下記の通りとなります。
今週のポンド円の想定レート：「192.50円～197.50円」
■11月20日（水）に発表予定の英消費者物価指数（CPI）の結果次第で荒れた展開が期待できます。仮に予想を下回り英中銀政策金利の利下げ観測が高まる場合は、ポンド売りが強まると想定されます。（逆も然り）
■週明けは50日MAのある194円ラインがポイントです。ここを簡単に下抜けた場合、下値余地の拡大が期待でき、売りエントリーを狙います。一方で下げ渋った場合は、反発期待の買いエントリーを狙うこともでき、売り買い柔軟に対応します。
豪ドル円（AUD/JPY）
■豪ドル円(AUD/JPY) 日足チャート画像（2024/11/15終了時点）
【環境認識】
■99円～102円台のレンジ相場
■50日MAにタッチ、サポートラインとして機能するかに注目
■日足RCIは短中長期線が下向き
【移動平均線】
現在レート：99.723円
5日移動平均線：100.675円
20日移動平均線：100.772円
50日移動平均線：99.475円
100日移動平均線：100.046円
200日移動平均線：100.626円
上記の環境認識を踏まえた具体的な豪ドル円のエントリーポイントは下記の通りとなります。
今週の豪ドル円の想定レート：「98.00円～101.00円」
■99円～102円台のレンジ相場を継続しています
■50日MAにタッチしており下抜けた場合はレンジ相場が崩れて、下値余地の拡大が期待できます
■一方でレンジ相場継続期待で50日MAを目安に買いエントリーを狙うこともでき、週明けはこのラインでの攻防に要注目です
まとめ
最後にこの記事のまとめを記載しておきます。
各通貨の想定レート＆目線まとめ
・想定レートは「153.00円～157.00円」
⇒買い
・想定レートは「160.00円～164.00円」
⇒売り
・想定レートは「192.50円～197.50円」
⇒売り
・想定レートは「98.00円～101.00円」
⇒中立
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