【今年最後のメインイベント・日銀会合に注目】FXドル円・ユーロ円・ポンド円・豪ドル円週間相場見通し【2022/12/17】

本記事では、ドル円、ユーロ円・ポンド円・豪ドル円について、2022年12月19日から12月23日にかけての相場見通しを解説します。

また、先週(2022年12月12日~12月16日)のドル円・ユーロ円・ポンド円・豪ドル円に関する記事も下記から合わせてご確認いただけます。

注目の経済指標一覧(期間:2022年12月19日~2022年12月23日)

12月17日週には注目の経済指標が発表されますが、
その中でも特筆すべき指標として以下の5つが挙げられます。・2022年12月20日(火) :日銀会合・日銀政策金利12月
・2022年12月21日(水) :アメリカ・経常収支 第3四半期
・2022年12月22日(木) :アメリカ・実質GDP(確報値) 第3四半期
・2022年12月23日(金) :アメリカ・個人所得・支出 11月
・2022年12月23日(金) :アメリカ・PCEデフレータ 11月
⇒米ドル、円、為替全体への影響が期待できます。
注目の経済指標一覧(2022年12月19日~12月23日)

注目の経済指標一覧(2022年12月19日~12月23日)

ドル円 来週の相場見通し(期間:2022年12月19日~2022年12月23日)

1週間の値動き振り返り

ドル円の1週間の値動き(2022/12/12-12/16)の画像

ドル円の1週間の値動き(2022/12/12-12/16)の画像

【振り返り】
・12月12日週のドル円の値幅は最大で「約3.666円」となりました。
・先週比で高値安値終値の全てを上回る結果となっています。
大注目のFOMCでは「0.50%」の利上げとなりました、過去4回は「0.75%」の利上げでしたから利上げ幅が縮小した結果となっています。
・一方でパウエルFRB議長は、金融引締めに積極的なタカ派的な姿勢を崩すことはなく、ドル円は方向感を探る展開での越週となっています。

日足チャート エントリーポイント解説

ドル円(USD/JPY) 日足チャート画像(2022/12/17時点)

ドル円(USD/JPY) 日足チャート画像(2022/12/17時点)

【環境認識】
・10月21日から続く下落トレンドは継続
・200日MAを明確に下方ブレイクできない
・日足RCIは短期線が上向き、中長期線が水平

【移動平均線】
現在レート:136.675円
5日移動平均線:136.607円

20日移動平均線:137.606円
50日移動平均線:142.556円
100日移動平均線:141.283円
200日移動平均線:135.685円

上記の環境認識を踏まえた具体的なドル円のエントリーポイントは下記の通りとなります。

【買いエントリーポイント】
1.135.50-135.70円:200日MAを目安に買いエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「137.60-138.00円」
2.10月21日から続く下落トレンドラインを明確にブレイクした場合、買いエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは以下の通り。
「①140.00円」:節目の価格帯
「②141.00-141.30円」:100日MA付近

【売りエントリーポイント】
1.10月21日から続く下落トレンドラインを目安(137.80-138.10円付近)に売りエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは以下の通り。
「①135.50-135.70円」:200日MA付近
「②134.50-134.70円」:12月12日週の安値付近

今週のドル円の想定レート
・「134.50円~140.00円」:10月21日から続く下落トレンドは継続していますが、直近は方向感を探る展開となっています。
今週は今年最後のメインイベントである「日銀会合」や「アメリカ・PCEデフレータ 11月」が予定されており、動きを作る燃料はあります。
下値は抜けそうで抜けない200日MAを明確にブレイクした場合、ダウンサイドリスクの高まりが期待でき、一方で上値は10月21日から続く下落トレンドをブレイクした場合、アップサイドリスクが期待できます。

ユーロ円 来週の相場見通し(期間:2022年12月19日~2022年12月23日)

1週間の値動き振り返り

ユーロ円の1週間の値動き(2022/12/12-12/16)の画像

ユーロ円の1週間の値動き(2022/12/12-12/16)の画像

【振り返り】
・12月12日週のユーロ円の値幅は最大で「約3.250円」となりました。
・先週比で高値安値終値の全てを上回る結果となっていますね。
ECB理事会では「0.50%」の利上げを実施、2023年の追加利上げを示唆したことで予想以上のタカ派的内容となりました。
・これを受けてユーロ買いが強まりましたが、週末のリスク回避ムードの高まりを受けてECBの上昇は全戻ししての越週となっています。

日足チャート エントリーポイント解説

ユーロ円(EUR/JPY) 日足チャート画像(2022/12/17時点)

ユーロ円(EUR/JPY) 日足チャート画像(2022/12/17時点)

【環境認識】
・日足三角保ち合いを上方ブレイク
・ECB理事会の急騰を全戻しする荒い値動き
・RCIは短中期線が上向き、長期線が下向き

【移動平均線】
現在レート:144.741円
5日移動平均線:144.994円

20日移動平均線:144.117円
50日移動平均線:144.978円
100日移動平均線:142.358円
200日移動平均線:140.026円

上記の環境認識を踏まえた具体的なユーロ円のエントリーポイントは下記の通りとなります。

【買いエントリーポイント】
1.144.50-144.70円:直近の下落トレンドラインがサポートラインに転じることを想定して144円台ミドル付近で買いエントリーを狙う。
2.144.00-144.20円:20日MAを目安に買いエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「146.50-146.70円」

【売りエントリーポイント】
1.20日MAを明確に下抜けた場合、売りエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「142.00-142.50円」

今週のユーロ円の想定レート
・「142.00円~147.00円」:直近のECBの結果を受けて、ユーロ自体は買い材料が多いが、相場全体が不安定な状況となっている。
先週末のようにリスク回避ムードが高まると、円買いドル買いが強まる傾向にあり難しい局面となっています。
20日MAを目安にしたトレードを想定、このラインで買いエントリーを狙いつつ、下方ブレイクした場合⇒損切⇒売りエントリーを狙うなど柔軟に対応したい。

ポンド円 来週の相場見通し(期間:2022年12月19日~2022年12月23日)

1週間の値動き振り返り

ポンド円の1週間の値動き(2022/12/12-12/16)の画像

ポンド円の1週間の値動き(2022/12/12-12/16)の画像

【振り返り】
・12月12日週のポンド円の値幅は最大で「約3.452円」となりました。
・先週比では高値安値を上回ったものの、終値は下回る結果となっていますね。
・注目の英中銀政策金利の発表は予想通りの「0.50%」の利上げを実施。
議事要旨では、英経済はリセッション入り、第4四半期は「-0.1%」とマイナス成長を見込む内容となっており、ハト派的内容となっています。
・この結果とリスク回避ムードの高まりを受けて、ポンドは週後半にかけて急落して越週しています。

日足チャート エントリーポイント解説

ポンド円(GBP/JPY) 日足チャート画像(2022/12/17時点)

ポンド円(GBP/JPY) 日足チャート画像(2022/12/17時点)

【環境認識】
・169円ラインに上昇を阻まれる
・週末にかけて50日MAを下抜ける
・日足RCIは短中長期線が下向く

【移動平均線】
現在レート:165.957円
5日移動平均線:167.669円

20日移動平均線:167.072円
50日移動平均線:167.212円
100日移動平均線:164.680円
200日移動平均線:163.653円

上記の環境認識を踏まえた具体的なポンド円のエントリーポイントは下記の通りとなります。

【買いエントリーポイント】
1.163.00-164.60円:100日MA⇒200日MA⇒163円ラインを目安に段階的な買いエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「168.80-169.20円」

【売りエントリーポイント】
1.167.00-167.20円:20日MA&50日MAを目安に売りエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは以下の通り。
「①164.60-164.80円」:100日MAを目安
「②163.50-163.70円」:200日MAを目安
「③163.00円」:レンジ相場の下限

今週のポンド円の想定レート
・「163.00円~169.00円」:不安定な相場でリスク回避ムードの高まりもあり、売り優勢。
レンジ下限の163円、200日MA、100日MAあたりの価格帯は意識してトレードを想定。
買いエントリーを狙う場合は、VIX(恐怖)指数の動きを確認したい。

豪ドル円 来週の相場見通し(期間:2022年12月19日~2022年12月23日)

1週間の値動き振り返り

豪ドル円の1週間の値動き(2022/12/12-12/16)の画像

豪ドル円の1週間の値動き(2022/12/12-12/16)の画像

【振り返り】
・12月12日週の豪ドル円の値幅は最大で「約2.140円」となりました。
・先週比では高値安値を上回ったものの、終値は下回る結果となっていますね。
・後述の日足チャート解説でもわかる通り、リスク回避相場の影響を大きく受けており、週後半にかけて急落しての越週となっています。

日足チャート エントリーポイント解説

豪ドル円(AUD/JPY) 日足チャート画像(2022/12/17時点)

豪ドル円(AUD/JPY) 日足チャート画像(2022/12/17時点)

【環境認識】
・9月13日からの下落トレンドは継続
・日足RCIは短期線が上向き、中長期線が下向き

【移動平均線】
現在レート:91.407円
5日移動平均線:92.472円

20日移動平均線:92.700円
50日移動平均線:93.411円
100日移動平均線:94.024円
200日移動平均線:93.265円

上記の環境認識を踏まえた具体的な豪ドル円のエントリーポイントは下記の通りとなります。

【買いエントリーポイント】
1.90.80-91.00円:10月安値の90.80円を目安に91円付近で買いエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「92.60-93.00円」
※下方ブレイクした場合、損切設定を推奨

【売りエントリーポイント】
1.92.60-93.00円:下落トレンドライン+20日MAを目安に92円台後半から売りエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「90.80-91.30円」
2.90.80円ラインを明確に下抜けた場合、売りエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「90.00円」
今週の豪ドル円の想定レート
・「90.00円~92.70円」:リスク回避相場継続なら直近の安値更新の可能性が高い。
下値は節目の90円ラインを想定。相場の心理状況を見極めつつ、基本的には戻り売り狙いです。

まとめ

最後にこの記事のまとめを記載しておきます。

各通貨のエントリーポイントのまとめ

・ドル円:方向感を探る展開
・想定レートは「134.50円~140.00円」
⇒下落トレンドは継続も、200日MAを抜けきれない展開
⇒今週も日銀会合・黒田総裁の会見、アメリカ・個人所得・支出 11月の発表など燃料多数あり
⇒売り買いどちらも狙える相場となっています
・ユーロ円:買い優勢
・想定レートは「142.00円~147.00円」
⇒リスク回避相場が続くかが焦点
⇒リスク回避ムードが和らげば、ユーロは直近のECBと日足三角持ち合いをブレイクしていることから買い目線です
⇒一方でリスク回避継続なら20日MAが目安にトレードを想定。下抜ければ売りエントリーを狙う
・ポンド円:売り優勢
・想定レートは「163.00円~169.00円」
⇒不安定な相場でリスク回避ムードの高まりが気掛かり
⇒レンジ下限の163円を意識したい、一方でレンジ相場を目安にした逆張りトレードもあり
⇒相場のセンチメンタル次第といった印象です
・豪ドル円:売り優勢
・想定レートは「90.00円~92.70円」
⇒下落トレンドは継続
⇒下値余地を模索する段階、節目の90円到達を意識したい
⇒基本的には20日MA&下落トレンドラインを目安にした戻り売り狙い

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