【FX】ECBの追加緩和観測!来週のユーロ円・ポンド円相場見通し【2020年5月25日~29日】

本記事では、ユーロ円・ポンド円について来週1週間の相場見通しを記述しています。
是非参考にしてみてください。

また、先週1週間の振り返りや、ドル円・NYダウ平均株価の相場分析に関しては、下記記事をご一読ください。

ユーロ円 見通し 【ファンダメンタルの材料豊富でボラティリティ拡大】

ポジティブ要素
・主要国での経済活動の再開による期待感
・ドイツとフランスが欧州連合加盟国の経済再建のために、5000億ユーロの基金成立を提案
・ユーロ圏5月消費者信頼感指数などの経済指標について、予想よりも良い結果となる
ネガティブ要素
・香港を巡る米中対立激化の懸念が再燃、リスクオフの動きあり
・ECBによる追加緩和観測の懸念が再燃
・ユーロ圏における経済及び物価の先行き懸念
・新型コロナウイルスの新興国での被害拡大

ユーロに関連するポジティブ要素・ネガティブ要素をざっくりと書き出しましたが、それぞれ材料は豊富にあります。

上昇余地も下降余地も十二分にあるため、先週1週間はボラティリティの拡大が確認されています。

25日週からの値動きも荒れる可能性を想定してトレードを組み立てることを推奨します。

日足 【売りも買いも引き付けてのトレードを意識する】

それでは、ユーロ円の日足チャートを確認しましょう。

2020年5月24日時点のユーロ円の日足チャート

ユーロ円(日足チャート):2020/5/24

先週のユーロ円は先述したポジティブ要素主要国での経済活動の再開による期待感」や「経済指標の改善」を受けて急騰する形となりました。

これまで売り込まれていたこともあり、反発もその分大きく1週間に「約3円」とかなりの値動きとなりました。

ただ週後半には、「ECBによる追加緩和観測の懸念が再燃」したり「米中対立の激化」などネガティブ要素の材料が前面に出てきたこともあり、ユーロ売りが加速。

ちょうどフィボナッチの61.8%ラインにタッチ後、一気にフィボナッチの38.2%ラインまで反落する形となり、最終的には「117.335円」で終えています。

者はユーロに関しては中期的・長期的な売り目線を継続して考えているので、平行チャネルの上限付近、フィボナッチの61.8%ラインでの段階的な売りエントリーを想定しています。

RCIの短期線・中期線・長期線がいずれも上向いていることや、欧州の経済指標に改善が見られていることは事実なので、直近の戻り売りポイントであるフィボナッチの50.0%ラインにタッチで売るかは結果次第となります。

来週の主なユーロ圏の経済指標
・5/25(月)17:00 ドイツifo景況感指数
・5/27(水)00:00 ドイル小売売上高
・5/29(金)18:00 ユーロ圏消費者物価指数 05月

ここまでは売り目線で見てきましたが、買いについても検討の余地はあります。

フィボナッチを手掛かりするの一つの手ですが、手堅いのは今年の安値を起点にして引ける赤枠のトレンドラインです。

このトレンドラインにタッチで買いエントリーというのは、勝算を期待できると考えます。

仮に週明け早々にタッチするのであれば、下記の様なプランが想定できます。

買いシナリオ
・エントリーポイント:「116.50円」→トレンドラインタッチを根拠
・損切ポイント:「115.90円」→フィボナッチの23.6%ライン割れ
・利益確定ポイント:「117.70円」→フィボナッチの50.0%ライン到達
・リスクリワード比:「1:2」

以上のように、ボラティリティが拡大していることから、売りも買いも利益を狙る一方で損失も増える可能性に注意しながらトレードを行いましょう。

また、現在のユーロ円はフィボナッチがかなり機能していると言えます。

是非この機会にフィボナッチを学ぶことで、確実に稼げるようになりましょう。

フィボナッチに関する詳細な記事はこちらからご一読ください。

4時間足 【週明けの値動きに注目】

それでは、ユーロ円の4時間足チャートを確認しましょう。

2020年5月24日時点のユーロ円の4時間足チャート

ユーロ円(4時間足チャート):2020/5/24

4時間足チャートを確認すると、トレンドラインで買いエントリーをしたくなります。

起点となった部分を除くと、過去複数回(赤丸部分)にわたって、サポートラインとして機能していることがわかります。

フィボナッチの23.6%ラインをローソク足が実線で抜けると急騰しているのもポイントですね。

先週末はフィボナッチの38.2%ラインで下げ止まり、再上昇なるかというところで終わっているので、まずは週明けの値動きに注目したいです。

すんなり先週高値の「118.50円」まで再上昇するとは考えにくいですが、ファンダメンタルズ次第という部分もあるので、情報収集は適切に行いましょう。

日足チャートでも述べたように、ボラティリティが拡大しているので、買いならトレンドラインにタッチ、売りなら118円より上でどちらも出来るだけ引き付けてトレードを行うと大怪我をせずに済みます。

いずれにせよ今の価格帯は売りも買いも中途半端なトレードになりやすいので、まずは週明けの値動きを確認することが大事です。

・ユーロ円はボラティリティが拡大している
・ポジティブ要素もネガティブ要素も材料豊富
・売りも買いも引き付けてのトレードを心掛けること

ポンド円 見通し 【フィボナッチ38.2%ラインの戻り売り狙い】

それでは、続いてポンド円の日足チャートを確認しましょう。

2020年5月24日時点のポンド円の日足チャート

ポンド円(日足チャート):2020/5/24

日足チャートを見ると、4月9日を起点に上値を切り下げながら、下落しているのがわかります。

先週はユーロの急騰につられる形でポンドも上昇しましたが、フィボナッチの38.2%ラインを実線で超えることはできずに反落しています。

129円台は流石に固そうではあるものの、本格的に上昇するだけの力もなく、フィボナッチの38.2%ライン(132円付近)を目安に戻り売りを狙うのが基本路線となります。

RCIの短期線がゴールデンクロスをしている点が気掛かりではありますが、戻り売りを狙うチャンスと捉えることもできるので、下位足を見ながらエントリーポイントを模索すると良いでしょう。

4時間足 【5月過去チャートでは分岐点となっているポイント】

それでは、ポンド円の4時間足チャートを確認しましょう。

2020年5月24日時点のポンド円の4時間足チャート

ポンド円(4時間足チャート):2020/5/24

ポンド円4時間足を見ると、現在の「130.80円」付近の価格帯は時間足レベルでの上昇・下落ポイントとなっていることが確認できます。

今の価格帯の上にはフィボナッチの38.2%ラインがあります。

このラインも値動きが揉み合いやすいポイントなので、そこで勝負をした方が確実だとは思いますが、トレードチャンスが来ないこともあり得ます。

その場合は、「一旦ポンドは様子見して他の通貨ペアでトレードを行う」、もしくは「今の価格帯でトレードシナリオを模索するか」の二択となるでしょう。

どちらもリスクがありますが、「今の価格帯でトレードシナリオを模索する」場合は、ブレイクした方向についていくと「100pips」程度であれば利益を獲得できると想定しています。

赤枠で囲ったいずれの場合も、上下「100pips」以上の値動きは確認できていますので、トレードのプランとしては有りです。

一先ずは、ユーロ円同様に週明け値動きがどう反応するかを確認したいところです。

まとめ

それでは、最後にこの記事のまとめを記載しておきます。

・ユーロ円はボラティリティが拡大
・ポジティブ要素もネガティブ要素も満載なので、売りも買いも引き付けてのトレードを心掛ける
・ポンド円はフィボナッチの38.2%ラインでの戻り売りを狙う
・下値余地は「129.50」円を意識する

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