【今週はユーロが主役】注目のECB理事会!ユーロ円・ポンド円・豪ドル円【2020.12.06】

本記事では、ユーロ円・ポンド円・豪ドル円について、2020年12月7日から12月11日にかけての相場見通しを解説します。
先週の振り返りや、2020年12月7日から12月11日にかけてのドル円・NYダウ平均株価の相場見通しについて、下記からご一読頂けます。
記事:【どうなるドル安?】ワクチン相場は続く!ドル円・ダウ平均株価相場予測【2020.12.05】
また、先週(2020年11月30日から12月4日)のユーロ円・ポンド円・豪ドル円に関する記事も下記から合わせてご確認いただけます。
記事:【EUとの交渉不発でポンド売り】FXユーロ円・ポンド円・豪ドル円【2020.11.29】

ユーロ円 相場見通し ~2020年最高値更新も視野に入る上昇、 ECB理事会を控えてユーロ主役の展開は続く~

ユーロ円の1週間の値動き(2020/11/30-12/4)の画像

ユーロ円の1週間の値動き(2020/11/30-12/4)

今週のユーロ円の値動きは最大で「2.372円」と非常に強い上昇を見せる結果となりました。

先週比で高値・安値・終値を全て1円以上上回っており、特に高値は2020年最高値の「127.062円」に迫る「126.668円」まで上昇し、先週比で「2円」以上の上昇となりました。

ここまでユーロが買われる背景としては、リスク選好によるドル安・円安が大きく、11月30日週は更に「EUと英国との通商交渉に進展があった」との報道や「合意に近づいている」との報道も多くあったことがユーロ買いの要因となっています。

リスク選好で買われるのは理解できますが、EUと英国との通商交渉については「合意が近づいている」との報道については過去もあり、その度に結局は先送りとなってきたものの、市場はポジティブ要因と捉えているようです。

まぁトレンドに逆らうのは「NG」ですから、ユーロについては今年最高値更新を視野に入れての立ち回りが要求されるでしょう。

そしてタイミングよく12月7日週には「ECB理事会」が予定されています。ラガルドECB総裁は11月の講演で12月の理事会による追加緩和を示唆しましたから、今回は金融緩和のパッケージがどうなるかに注目が集まっており、相場への影響は必至でしょう。

欧州通貨が主役となりそうな12月7日週ですが、ユーロに関する主なイベントや経済指標は下記の通りです。

12月7日:EU、中期予算および景気対策を巡る合意期限
12月8日:ドイツZEW景況感指数(12月)
12月10日:ECB政策金利、ドラギECB総裁 記者会見、EU首脳会議(11日まで)
12月11日:ユーロ圏首脳会議

日足チャート 徹底解説 ~127円台も視野に入る、押し目買いで利益を狙いたい~

それでは、ユーロ円の日足チャートを確認しましょう。

2020年12月6日時点のユーロ円の日足チャート画像

ユーロ円(日足チャート):2020/12/6時点

日足チャートを見ると上昇平行チャネルの上限付近に到達しており、一旦は126円台半ばで上げ渋る形となっています。

移動平均線は20MAが上向き、100MAは水平、200MAは上向きです。RSIは70付近を維持しており買いの強さが伺えます。引き続き買い目線でのトレードシナリオが基本戦略となるでしょう。

目安としてはフィボナッチの23.6%ライン+上昇平行チャネルのセンターラインが重なる「125.50円」を背に押し目買いを狙いたい。

利益確定のターゲットは2020年最高値の「127.00円」。このラインをブレイクするようならもう一段高もあり得ますが、節目の価格帯、上昇平行チャネルの上限であることなどを考慮すると上抜けるかは難しいと考えています。

12月7日週は12月10日に予定されているECB理事会までは、相場のトレンドに逆らわずに押し目買いを狙うことになります。

ECB理事会では、追加の金融緩和が濃厚でユーロのボラティリティ拡大が予想されますので、資金管理には十分に注意を払ってトレードを行いましょう。

今週のユーロ円の想定レート
・「127.50円~125.50円」:買い優勢、ECB理事会の結果には要警戒。

ポンド円 相場見通し ~EUとの通商交渉は大詰めも、検討課題は残る~

ポンド円の1週間の値動き(2020/11/30-12/4)の画像

ポンド円の1週間の値動き(2020/11/30-12/4)

11月30日週のポンド円の最大の値幅は、「2.378円」と大きな値動きとなりました。

ユーロ同様に高値・安値・終値の全てが先週比で上回っていることからも、リスク選好+EUとの通商交渉の合意に向けた動きなどがポンドにとってポジティブ要因となった1週間となっています。

12月7日週もポンドに関しては、「EUとの通商交渉の行方」が1番のテーマとなります。

合意間近との報道もありますが、過去にも先送りとなった経緯がありますので、引き続きヘッドラインニュースには注目しましょう。

基本的には買い目線なわけですが、合意できないとなれば、直近のトレンドは関係なく暴落必至ですから、怖いところです。

12月7日週のポンドに関するイベント・経済指標は下記の通りです。

12月11日:英中銀金融安定報告書公表
※EUとの通商交渉の行方

日足チャート 徹底解説 ~上昇トレンド継続も140円台に定着できない点が気が掛かり~

それでは、ポンド円の日足チャートを確認しましょう。

2020年12月6日時点のポンド円の日足チャート画像

ポンド円(日足チャート):2020/12/6時点

ポンド円の日足チャートですが、上昇トレンド維持しているのが確認できます。

移動平均線を見ても、20MAは上向き、100MA・200MAは水平線です、RSIは60台と買い優勢である点が確認できます。

基本的にはポンドも押し目買いを狙っていく相場だとは考えますが、気になる点が一つあります。

それは12月1日~4日にかけて4日間連続で140円台に到達するも、いずれの日も終値で140円台で終えることができなかった点です。140円台での売り圧力も相当なものとして認識をしておきましょう。

いずれにしても、ポンド円も押し目買いを狙うという基本戦略に変わりはなく、ポンド円の1日当たりのボラティリティを考慮し、139円台前半から20MAのある138円台後半にかけての押し目を狙って買いエントリーを狙ってみたいと考えています。

今週のポンド円の想定レート
・「138.50円~141.50円」:買い優勢、140円台に定着できない点が気掛かりではあるものの、138円台後半から139円台前半にかけての押し目買いを狙う。

豪ドル円 相場見通し ~リスク選好ムードで堅調な値動き、2020年最高値更新も視界に入る~

豪ドル円の1週間の値動き(2020/11/30-12/4)の画像

豪ドル円の1週間の値動き(2020/11/30-12/4)

11月30日週の豪ドル円の最大の値幅は「1.015円」とやや落ち着いた値動きとなりました。

ボラティリティは縮小したものの、高値・安値・終値は先週比でいずれも「50銭」以上、上回っており、堅調さを確認することができます。

「77.353円」での越週となっており、2020年8月31日につけた「78.444円」の到達も視野に入っています。

今後の注目ポイントとして、米ファイザーのワクチンに関してFDAが承認となれば、リスク選好ムードが強まり豪ドル円も強含みの展開となるでしょう。

また、12月7日週の豪ドルに関するイベント・経済指標は下記の通りです。

12月9日:豪・Westpac消費者信頼感指数 12月

日足チャート 徹底解説 ~逆三尊を形成中、上昇平行チャネルに沿った押し目買いを狙う~

それでは、豪ドル円の日足チャートを確認しましょう。

2020年12月6日時点の豪ドル円の日足チャート画像

豪ドル円(日足チャート):2020/12/6時点

日足チャートを見ると、上昇平行チャネルに沿って、上昇トレンド継続をしていることが確認できます。

移動平均線は、20MA・100MA・200MA全てが上向いており、短期的にも中長期的にも買いエントリーを狙う相場となります。

押し目買いを狙うポイントとしては、上昇平行チャネルの下限である「77.00円」、20MA・フィボナッチの23.6%ラインのある「76.50円」を背に段階的に買いでエントリータイミングを模索したい。

利益確定のターゲットとしては、今年の最高値の価格帯である「78.00円~78.40円台」を目指すと想定しています。

今週の豪ドル円の想定レート
・「76.50円~78.40円」:買い優勢、今年の最高値更新も視野に入る

まとめ

最後にこの記事のまとめを記載しておきます。

・ユーロ円:買い優勢
・想定レートは「127.50円~125.50円」:ECB理事会の結果には要警戒。
・ポンド円:買い優勢
・想定レートは「138.50円~141.50円」:138円台後半から139円台前半にかけての押し目買いを狙う。EUとの通商交渉には要警戒。
・豪ドル円:主要クロス円の中では1番売り優勢
・想定レートは「76.50円~78.40円」:買い優勢、上昇平行チャネルに沿った押し目買いを狙う。

またFXについて興味のある方や勉強したい方向けに、おススメのFX本を下記記事でご紹介していますので、宜しければご一読ください。

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