ダウ平均株価 相場見通し ~ワクチン開発による期待感で上昇基調も28000ドル到達は難しい~
日足 ~トレンドラインでの押し目買いは有力だが上値は限定的~
それでは、ダウ平均株価の日足チャートを確認しましょう。
ダウ平均株価の日足チャートを見ると、3月末の反転から、トレンドラインに沿って上昇し続けていることが確認できます。
ただし、これまでの価格帯とは違い「27000ドル~28000ドル」という水準は過去チャートからもわかるように、長期間揉み合いをしていたポイントです。
現状は、新型コロナウイルスのワクチン開発による期待感は大きくポジティブな要素ではあるものの、一方では多くの国(特にアメリカ・インド・ブラジル)で感染者の再拡大が経済活動の正常化に遅れが出るとの見方が広がっています。
また米中対立の激化も懸念も根強く見逃せないニュースです。
以上のことから、ワクチン開発への期待感だけで「28000ドル」を突き抜けて上値を追っていくには材料が乏しいと言えるでしょう。
そのため、基本戦略としてはトレンドラインにタッチ(26000ドル付近)したら押し目買いを狙いつつも、27000ドル以上で利益確定を目指すことになります。
またトレンドラインがブレイクしない限りは安易な売りエントリーを狙うのは危険ですが、6月高値にストップを置いた上での27000ドル台での売りエントリーも短期トレードとしては検討の余地があります。
いずれにしても新型コロナウイルスに関するニュースで二転三転する相場ですので、ワクチン開発の進展・感染者数の動向には常に注意を払うようにしましょう。
ドル円 相場見通し ~方向感に欠け膠着状態へ~
今週のドル円は「0.766円」という1円にも届かない値幅内での値動きとなりました。
先のダウ平均株価の相場予測の際に記述したように、ポジティブ要素・ネガティブ要素が入り混じっており、低リスク通貨とされる円・米ドルは綱引き状態になりやすい側面があります。
故に現在のドル円はトレンドが発生し辛く、膠着状態となります。
来週以降もレンジ相場は継続し、想定レンジは「106円~108円」と予測しています。
上記のレンジを踏まえた上で、ドル円のチャートを分析してみましょう。
先週のドル円の値動きに関する記事は下記からご一読頂けます。
記事:新型コロナワクチン期待で上昇なるか?ドル円・NYダウ相場予測【2020/7/13~17】
日足 ~106円台で買って107円台半ばで売るの繰り返し~
それでは、ドル円の日足チャートを確認しましょう。
ドル円は過去3か月間に渡って、2回の例外を除き「106円から108円」のレンジで推移していることが確認できます。
この値動きを見ると、基本的にはレンジ内での逆張りトレードをメインにトレードシナリオを立てることが有利となります。
また、もう少し詳細に分析すると「107.50円から108.00円」での値動きをしている期間はある程度確認できますが、一方で「106.00円から106.50円」での値動きはこの3か月間でも数日しかないことがわかります。
そのため「106円から108円」のレンジ相場といいつも、買いエントリーを行う場合は「106.50~60円付近」で買いで入ることを想定しておくと良いでしょう。
利益確定のポイントはフィボナッチの23.6%ラインは「107.40円付近」がターゲットとなります。
また107.50円以上では売りエントリーを行うことになります。利益確定は「106.50から60円付近」がターゲットとなります。
レンジブレイクするような大きな材料が出た場合にだけ注意を払って、レンジ相場でしっかりと利益を積み上げるようにしましょう。
4時間足 ~徐々に上値を抑え込まれる値動き~
それでは、ドル円の4時間足チャートを確認しましょう。
4時間足チャートではドル円の上値が徐々に抑え込まれるいることが確認できます。
そのため107円台後半や108円台付近と言った美味しいポイントでの売りエントリーが訪れないことも考慮すると、まずは「①:赤丸」のフィボナッチの23.6%ライン+長期移動平均線(緑色)が週明けの売りエントリーのポイントとなります。
もちろん、じっくりと相場を待てる方は「②:赤丸」や「③:赤丸」と言ったポイントも非常に売りエントリーを仕掛けポイントとなりますので、資金の余力を残した上で段階的な売りエントリーを実施できるような資金管理も重要となってくるでしょう。
資金管理に関する記事は下記からご一読頂けます。
記事:【資金管理】FXで退場せずに稼ぎ続けるたった一つの方法【2%ルール】
一方で買いエントリーは「①:☆枠」のポイントが週明けの買いエントリーのポイントとなります。
直近で2回サポートラインとして機能している点や、106.50円というサポートラインも直下に控えていることから、買いやすいポイントとなります。
週明けの値動き次第ではいきなりエントリー機会が訪れることになりますので、土日の新型コロナウイルスにに関するヘッドラインに注視しつつ、良い取引を行いましょう。
まとめ
最後にこの記事のまとめを記載しておきます。
27000ドルから28000ドルを突破するだけの材料は今のところない
やや上値を抑え込まれる印象を受ける、基本的にはレンジ上限・下限での逆張り狙い
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