【ファイザーのコロナワクチン期待でリスクオン】FXドル円・ダウ平均株価相場予測【2020年11月14日】

この記事では、来週(2020年11月16日~11月20日)にかけてのドル円・NYダウ平均株価のチャート分析を解説します。

ダウ平均株価 相場見通し ~ファイザーのコロナワクチン報道で一時30,000ドルへ、強気相場は継続~

11月9日週のダウ平均株価は、取引中の過去最高値を更新するなど、非常に強い値動きとなりました。

背景には、米製薬大手のファイザーによるコロナワクチンの臨床試験についてポジティブな報道があります。

報道の内容では、「90%を超える予防効果がある」とする暫定的な結果を公表したことで、コロナワクチンに関する期待感が高まり、経済正常化の動きが加速化するとの見方から相場はリスクオン状態となり、週明けから株価・為替ともに急騰を見せました。

一方でリアルな世界の状況は、コロナの世界的な感染拡大は止まる気配もなく、筆者の住む日本でも1日当たりの感染者数の増加が止まりません。

その報道を受けて、週末の株価はせめぎ合いとなるも、「29,480ドル」での越週となっています。

来週はワクチン開発の期待感と欧米での新型コロナウイルスの感染拡大を受けたロックダウン懸念など綱引き状態で、上下どちらにも触れる可能性がありますので、引き続きコロナ関連の報道に注視するようにしましょう。

日足チャート 徹底解説 ~上昇トレンド継続、トレンドに逆らわずに押し目買いを狙う~

それでは、ダウ平均株価の日足チャートを確認しましょう。

2020年11月14日時点のダウ平均株価の日足チャート画像

ダウ平均株価(日足チャート):TradingViewより

ダウ平均株価は上昇トレンドを継続しています。

移動平均線も短期~長期と上回っており、強気相場である点が確認できます。基本的にはトレンドに逆らわずに押し目買いを狙うのがセオリーだと考えます。

ただし、現在の価格帯は過去最高値付近である点や、米国のロックダウン懸念の高まりなどを考慮すると積極的に買いたい水準ではないのは事実です。

そのため、まずは短期移動平均線のある「28,000ドル台前半」を目安に押し目買いを狙ってのトレードを想定しています。

また超短期トレードですが「30,000ドル」での逆張りで売りエントリーもありだと考えています、もちろん損切はシビアに設定しておきましょう。

・来週のNYダウ平均株価の想定レート
「28,000ドル~31,000ドル」:買い優勢、トレンドに逆らわず押し目買いを狙う。超短期トレードで「30,000ドル」で逆張りエントリーもあり。

ドル円 相場見通し ~105円台は重たい印象、戻り売りを狙うポイント多数~

ドル円の1週間の値動き(2020/11/9-11/13)に関する画像

ドル円の1週間の値動き(2020/11/9-11/13)

二週連続でドル円は最大「2円以上」の値動きとなっており、ボラティリティの拡大が見受けられます。

11月9日週は何と言って「米製薬大手ファイザー」のコロナワクチンに進展が見られた点でしょう。

リスク選好ムードで為替相場もリスクを取る値動きがドル円含めて起こりました。ドル円に関しては最終的に「104.607円」での越週となっています。

ただし、週末には世界的な新型コロナウイルスの感染再拡大を受けて、各国でロックダウンの可能性が高まっており、コロナワクチンのリスク選好ムードはやや後退しています。

11月16日週のドル円の主なイベント・経済指標は下記の通りです。

連日、何らかのイベントがあるため、注意が必要です。特に17日の米小売売上高の結果には要注意です。最近の米国の経済指標は冴えない結果が続いており、今回も予想を下回る様な結果となれば、再びドル売りが加速する可能性もあります。

11月16日(月):日本GDP速報値(第3四半期)、米NY連銀製造業景気指数(11月)、クラリダFRB副議長の討論会
11月17日(火):米小売売上高(10月)、米輸入物価指数(10月)
11月18日(水):米住宅着工件数(10月)、NY連銀総裁の講演
11月20日(金):日本消費者物価指数(10月)、G20財務相会議(オンライン)

日足チャート 徹底解説 ~鉄壁の下落トレンドラインを目安に105円台での売りエントリーが良さそう~

それでは、ドル円の日足チャートを確認しましょう。

2020年11月14日時点のドル円の日足チャート画像

ドル円(日足チャート):2020/11/14時点

11月14日のドル円は初週に大陽線をつけて、105円台半ばまで急騰を見せます。週半ばまでは105円台での揉み合いを続けたあと、週後半に続落し、105円割れとなっています。

ここで注目すべきは、コロナワクチンの報道を受けてリスク選好ムードとなっても、日足レベルで引ける下落トレンドラインをブレイクできなかった点です。

この下落トレンドラインは過去にも戻り売りのポイントに複数回なっていることから、かなり信頼のできる売りポイントであると考えています。

そのため、このラインを軸にドル円はトレードシナリオを模索したい。

具体的には、105円台からの戻り売りが有効でしょう。先述の下落トレンドライン+フィボナッチの38.2%ライン+中期移動平均線と複数の売りエントリーの根拠となる要因があります。

下値余地は、直近安値の103円台前半と考えると「約200pips」前後の利益が狙えるポイントとなります。

来週のドル円の想定レート
・「103.50円~105.50円」:下落トレンドラインを根拠に105円台での戻り売りを狙う。105円台前半には下落トレンドライン+フィボナッチの38.2%ライン+中期移動平均線と売り根拠多数あり。

まとめ

最後にこの記事のまとめを記載しておきます。

・買い優勢、短期移動平均線を目安に段階的に押し目買いを狙う
・想定レートは「28,000ドル~31,000ドル」
・105円台は重い、下落トレンドラインを目安に戻り売りを狙う
・想定レートは「103.50円~105.50円」
この記事を書いた人
ハイゼンベルク

FX歴3年目、普段はサラリーマンの兼業トレーダーです。現在はFX・投資信託・ブログに没頭中。
相場見通しやテクニカル分析手法を発信しています。このブログを通じて、FXトレーダーの方に役立つことができれば幸いです。

ハイゼンベルクをフォローする
ドル円
スポンサーリンク
ハイゼンベルクをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました