【米長期金利急落でもドル円の下落は限定的!今後は米雇用統計に注目】FXドル円・ユーロ円・ポンド円・豪ドル円週間相場見通し【2022/7/2】

本記事では、ドル円、ユーロ円・ポンド円・豪ドル円について、2022年7月4日から7月8日にかけての相場見通しを解説します。

また、先週(2022年6月27日~7月1日)のドル円・ユーロ円・ポンド円・豪ドル円に関する記事も下記から合わせてご確認いただけます。

ドル円 来週の相場見通し(期間:2022年7月4日~2022年7月8日)

ドル円の1週間の値動き(2022/6/27-7/1)の画像

ドル円の1週間の値動き(2022/6/27-7/1)の画像

【振り返り】
・6月27日週のドル円の値幅は最大で「約2.483円」となりました。
・先週比では高値安値終値の全てを上回る結果となっています。また年初来高値を今週も更新しており、FX業者によっては137円にタッチしています。
【考察】
・今週は週前半から週央にかけて堅調な値動きで推移し、またも年初来高値を更新しました。
・一方で週後半には、「米5月PCEコアデフレータ」、「アメリカ・ISM製造業景気指数 06月」など注目されていた経済指標が軒並み予想を下回る結果となりました。これを受けて、米国経済の先行き見通しの懸念、大幅利上げ期待の後退などもあり、米長期金利は急落(一時2.790%、最終的には2.873%での越週)でドル円も上昇一服からの下落となりました。
・ただ、個人的には米長期金利の急落を受けても、ドル円の下落は他のクロス円と比べても限定的であり、長期的な視点で底堅さを再確認できたという印象です。むしろ押し目買いの機会が到来したと考えています。
・とは言え7月4日週には後述の通り、米雇用統計を始めて主要な経済指標が多く発表されます。ここで主要な経済指標の結果が不調であれば、更なる下落も見込まれるので、来週はいつも以上に経済指標の結果に注目しながらのトレードを想定しています。

そんなドル円に関する7月4日週の注目すべきイベント・経済指標は下記の通りです。

米雇用統計、ISM非製造業景気指数、FOMC議事録など週央から週末にかけて連日重要な経済指標が発表されるのでトレードを行う際には必ず意識をしておきましょう。

7月4日:米国市場は祝日のため休場
7月5日:アメリカ・耐久財受注(確報値) 05月
7月6日:アメリカ・ISM非製造業景気指数 06月、アメリカ・FOMC議事録 06月
7月7日:アメリカ・ADP雇用者数 06月、アメリカ・貿易収支 05月
7月8日:日本・全世帯家計調査 05月、アメリカ・雇用統計 06月

日足チャート エントリーポイント解説

ドル円(USD/JPY) 日足チャート画像(2022/7/2時点)

ドル円(USD/JPY) 日足チャート画像(2022/7/2時点)

【環境認識】
・5日MA~20日MAの間で越週
・RCIは短中期線が下向き、長期線が水平で売り優勢を示唆

【移動平均線】
現在レート:135.232円
5日移動平均線:135.817円

20日移動平均線:134.747円
50日移動平均線:131.250円
100日移動平均線:125.742円
200日移動平均線:119.912円

上記の環境認識を踏まえると、来週のドル円は売り優勢であると考えています。

ただし中長期的には買い目線なのは変わらず、長期的な視点での買いエントリーを狙うのはありです。

具体的なエントリーポイントは下記の通りとなります。

【買いエントリーポイント】
1.134.60-134.90円:20日MAを目安に134円台後半での買いエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「①135.80-136.00円」、「②136.90-137.00円」

【売りエントリーポイント】
1.136.60-137.00円:年初来高値を目安に136円台後半での売りエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「134.70-135.00円」

2.20日MAを明確に下抜けたタイミングで売りエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「133.00-133.40円」

今週のドル円の想定レート
・「133.00円~137.00円」:週前半のターニングポイントは20日MA、ここで下げ渋るようなら買いエントリーを狙う。下抜けた場合は素直に売りエントリーでついていく。
週半ばから週末にかけては、経済指標を意識しながらのトレード。予想を下回る結果が続くようなら米経済への懸念からリスクオフ相場の動きで円買い優勢となる展開を想定する。

ユーロ円 来週の相場見通し(期間:2022年7月4日~2022年7月8日)

ユーロ円の1週間の値動き(2022/6/27-7/1)の画像

ユーロ円の1週間の値動き(2022/6/27-7/1)の画像

【振り返り】
・6月27日週のユーロ円の値幅は最大で「約4.488円」となりました。
・先週比では高値を上回ったものの、安値終値は下回る結果となっていますね。ちなみに微小ですが年初来高値を更新しています。
【考察】
・今週のユーロ円は大きく動きましたね、年初来高値を僅かに更新したものの、その後は週末まで下げ一辺倒。
・要因としては、①直近発表された欧州の経済指標が軒並み不調であったこと、②欧米株の低迷、③極めつけが米長期金利の急落、など複数の要因がリスク回避の動きを強めました。ユーロ円もその影響を受けて、6月17日以来の140円割れを記録しています。
直近の値動きは下落が意識される状況なので売りエントリーを狙いつつ、強いサポートライン付近では長期的な視点での買いエントリーを検討する立ち回りを想定しています。

そんなユーロ円に関する7月4日週の注目すべきイベント・経済指標は下記の通りです。

7月4日:ユーロ・生産者物価指数 05月
7月5日:ドイツ・非製造業PMI(購買担当者景気指数)(確報値) 06月、
     ユーロ・非製造業PMI(購買担当者景気指数)(確報値) 06月
7月6日:ドイツ・製造業新規受注 05月、ユーロ・小売売上高 05月
7月7日:ドイツ・鉱工業生産指数 05月
7月8日:ラガルドECB総裁講演

日足チャート エントリーポイント解説

ユーロ円(EUR/JPY) 日足チャート画像(2022/7/2時点)

ユーロ円(EUR/JPY) 日足チャート画像(2022/7/2時点)

【環境認識】
・5日、20日MAを下抜ける
・4日連続で陰線
・三角保ち合いを形成
・RCIは短中期線が下向き、長期線が水平で売り優勢を示唆

【移動平均線】
現在レート:140.971円
5日移動平均線:142.459円

20日移動平均線:141.946円
50日移動平均線:138.722円
100日移動平均線:135.562円
200日移動平均線:132.835円

上記の環境認識を踏まえると、来週のユーロ円は売り優勢であると考えています。

具体的なエントリーポイントは下記の通りとなります。

【買いエントリーポイント】
1.139.70-140.00円:6月27日週安値+5月12日を起点とした上昇TLを目安に買いエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「141.90-142.50円」

【売りエントリーポイント】
1.141.50-141.90円:20日MAを目安に売りエントリーを狙う。
2.142.00-142.50円:5日MAを目安に売りエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「139.50-140.00円」

3.5月12日を起点とした上昇TLを明確に下抜けたタイミングで売りエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「138.50-138.90円」

今週のユーロ円の想定レート
・「138.50円~142.50円」:売り優勢、5日や20日MAといったポイントでの戻り売りを狙う。下値は5月12日を起点とした上昇TLを意識したい。明確に下抜けるようなら、ダウンタウンリスクの高まりを期待できる。
また、欧州だけでなく米国の主要な経済指標には要注目です。

ポンド円 来週の相場見通し(期間:2022年7月4日~2022年7月8日)

ポンド円の1週間の値動き(2022/6/27-7/1)の画像

ポンド円の1週間の値動き(2022/6/27-7/1)の画像

【振り返り】
・6月27日週のポンド円の値幅は最大で「約5.357円」となりました。
・先週比では高値安値終値の全てを下回る結果となっていますね。
【考察】
・今週のポンド円は軟調な値動きとなりました。英経済指標が総じて不調で、英中銀の利上げが一旦止まるのではないかという思惑が高まりつつあります。また、株式市場の上値が依然として重たいのもポンドの勢いを弱めています。
・直近の情報を精査すると、短期的にはポンド円は下落が優勢と言わざるを得ない状況になっています。少なくとも欧米株が本格的に反発の兆しを見せるまでは、上値の重たい展開が続きそうです。

そんなポンド円に関する7月4日週の注目すべきイベント・経済指標は下記の通りです。

7月5日:英国・非製造業PMI(確報・購買担当者景気指数) 06月

日足チャート エントリーポイント解説

ポンド円(GBP/JPY) 日足チャート画像(2022/7/2時点)

ポンド円(GBP/JPY) 日足チャート画像(2022/7/2時点)

【環境認識】
・三角保ち合いを形成、4日連続で陰線
・週末は一時的に50日MAを下抜ける
・RCIは短中期線が下向き、長期線が水平で売り優勢を示唆

【移動平均線】
現在レート:163.515円
5日移動平均線:165.225円

20日移動平均線:165.371円
50日移動平均線:162.672円
100日移動平均線:160.585円
200日移動平均線:157.321円

上記の環境認識を踏まえると、来週のポンド円は売り優勢であると考えています。

具体的なエントリーポイントは下記の通りとなります。

【買いエントリーポイント】
1.161.60-162.60円:50日MA+5月12日を起点とした上昇TLを目安に買いエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「165.00-165.40円」

【売りエントリーポイント】
1.165.00-165.40円:5日、20日MAを目安に売りエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「161.50-162.50円」

今週のポンド円の想定レート
・「160.50円~165.50円」:売り優勢、5日・20日MAを目安に売りエントリーを狙う。
ボラティリティが拡大しており、中途半端なポジションは取らない。基本的にしっかりと各レジサポラインまで引き付けてエントリーを執行すること。
欧米株の動向には要警戒。

豪ドル円 来週の相場見通し(期間:2022年7月4日~2022年7月8日)

豪ドル円の1週間の値動き(2022/6/27-7/1)の画像

豪ドル円の1週間の値動き(2022/6/27-7/1)の画像

【振り返り】
・6月27日週の豪ドル円の値幅は最大で「約3.295円」となりました。
・先週比では高値安値終値の全てを下回る結果となっていますね。
【考察】
・今週の豪ドル円はポンド円同様に上値は重く、徐々に下落する値動きでした。豪・5月の小売売上高は市場予想を上回る結果となっていますが、為替への影響はありませんでした。
・主要なクロス円の中では唯一50日MAを下抜けての越週となっており、短期的にはダウンサイドリスクが高まっていると考えており、戻り売り狙いのトレードをメインシナリオに考えています。また、7月5日は「豪・中銀政策金利 07月」の発表が予定されおり、事前予想は「0.50%」の利上げを見込みます。サプライズには要警戒です。

そんな豪ドル円に関する7月4日週の注目すべきイベント・経済指標は下記の通りです。

7月5日:豪・中銀政策金利 07月

日足チャート エントリーポイント解説

豪ドル円(AUD/JPY) 日足チャート画像(2022/7/2時点)

豪ドル円(AUD/JPY) 日足チャート画像(2022/7/2時点)

【環境認識】
・6月8日を起点に短期的な下落TLを形成
・5日、20日、50日MAを下抜ける
・RCIは短中長期線の全てが下向いており、売り優勢を示唆

【移動平均線】
現在レート:92.151円
5日移動平均線:93.497円

20日移動平均線:94.036円
50日移動平均線:92.366円
100日移動平均線:90.451円
200日移動平均線:86.554円

上記の環境認識を踏まえると、来週の豪ドル円は売り優勢であると考えています。

具体的なエントリーポイントは下記の通りとなります。

【買いエントリーポイント】
1.90.50-90.90円:100日MAを目安に90円台での買いエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「92.00-92.40円」

【売りエントリーポイント】
1.92.40-92.50円:50日MAを目安に売りエントリーを狙う。
2.93.00-93.40円:5日MAを目安に売りエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「90.50-90.90円」
今週の豪ドル円の想定レート
・「90.50円~93.90円」:売り優勢、各移動平均線を目安に売りエントリーを狙う。下値は100日MAがターゲット。7月5日の「豪・中銀政策金利 07月」は要注目。利上げ見込みですがサプライズがあれば荒れる可能性はある。

まとめ

最後にこの記事のまとめを記載しておきます。

各通貨のエントリーポイントのまとめ

・ドル円:売り優勢
・想定レートは「133.00円~137.00円」:週前半のポイントは20日MA、このラインでの攻防には要注目。下げ渋るようなら買いエントリー、明確に下抜ければ売りエントリーを狙う。
また、週半ばから後半にかけては米雇用統計を筆頭に経済指標が発表される。事前予想と比較し不調なようならダウンサイドリスクが高まるが、当然逆もあるため、必ずチェックしたい。
・ユーロ円:売り優勢
・想定レートは「138.50円~142.50円」:5日MA、20日MAでの戻り売り狙い。三角保ち合いを形成している点も意識したい。
・ポンド円:売り優勢
・想定レートは「160.50円~165.50円」:ユーロ円同様に三角保ち合いを形成、ボラティリティが拡大しており中途半端なエントリーは避けたい。米国株の動向を意識しつつ、各レジサポラインでのトレードを狙う。
・豪ドル円:売り優勢
・想定レートは「90.50円~93.90円」:主要なクロス円の中で唯一50日MAを下抜けての越週、短期的には下値リスクが高まっている。
7月5日には「豪・中銀政策金利 07月」が発表される、利上げ予想ではあるが、サプライズに警戒したい。

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