【ECB政策金利・ラガルド総裁の会見に備えよ】FXユーロ円・ポンド円・豪ドル円【2021/4/18】

本記事では、ユーロ円・ポンド円・豪ドル円について、2021年4月19日から4月23日にかけての相場見通しを解説します。

ユーロ円 相場見通し ~ボラティリティは縮小するも底堅い値動き、レジスタンスラインの攻略が注目ポイント~

ユーロ円の1週間の値動き(2021/4/12-4/16)の画像

ユーロ円の1週間の値動き(2021/4/12-4/16)

4月12日週のユーロ円の値幅は最大で「0.811円」となり、週間のボラティリティは1円以下となりました。

先週比で高値・終値は下回っており、安値は上回る結果となっています。いずれにしても「0.7円~0.23円」ほどの微差であり、ほぼ同価格帯でこの2週間はレートが推移していることが確認できます。

後述のチャート分析でも確認して頂きますが、「130円台ミドル」は意識されているラインで上値が重たいことは事実です。

とは言えEU自体は、「2月小売売上高」が予想1.7%に対して、結果3.0%を良好な結果を示しており、強い経済指標はユーロ買いの後押しになります。

そんな上値も下値もカチカチのユーロに関する4月19日週のイベント・経済指標は下記の通りです。ECB政策金利・ラガルド総裁の会見には要注目です。膠着状態から相場が急変する可能性があります。

4月22日:ECB政策金利、ラガルドECB総裁会見
4月23日:ドイツ製造業PMI速報値(4月)、ユーロ圏製造業PMI速報値(4月)

日足チャート エントリーポイント解説

それでは、ユーロ円の日足チャートを元に環境認識を行います。

2021年4月18日時点のユーロ円の日足チャート画像

ユーロ円(日足チャート):2021/4/18時点

・日足20MAはサポートラインとして機能
・「130.60円」はレジスタンスラインとして機能
・129.80円(日足20MA)~130.60円のレンジ相場を形成
・RCIは短期線が中期線をデッドクロスで短期の売りを示唆
上記を踏まえると、レンジ上限・レンジ下限での逆張りトレード、もしくはレンジブレイクを確認後の順張りトレードを想定しています。
奇しくも今週は4月22日にECB政策金利・ラガルド総裁の会見が予定されており、レンジブレイクの可能性も十分に考慮した立ち回りが要求されます。
週明けであればレンジ相場を利用した、逆張りトレードを行うのは勝算もあるかと思いますが、リスク管理だけはしっかりと行いましょう。
【逆張りトレードの例】
日足20MAにタッチで買いエントリーを狙う場合は、日足20MAを割れたら損切する。
130.60円を背に売りエントリーを狙う場合は、3月18日高値を更新したら損切する。などです。
今週のユーロ円の想定レート
・「129.10円~131.00円」:レンジ相場を形成、逆張りトレードをする場合は損切シビアに行う。(※4月22日のECB政策金利・ラガルド総裁の会見は要注目)

ポンド円 相場見通し ~スコットランド議会選挙がポンド買いの妨げとなる?~

ポンド円の1週間の値動き(2021/4/12-4/16)の画像

ポンド円の1週間の値動き(2021/4/12-4/16)

4月12日週のポンド円の値幅は最大で「1.448円」となりました。

先週比で高値・安値を下回る結果となったものの、終値は上回る結果となっており、150円台での越週は149円台での買いの強さを確認することができました。

英国は先行していたワクチン接種の優位性が薄れてくるとの見方や5月に予定されているスコットランド議会選挙などの不透明感から、積極的なポンド買いには繋がっていない状況です。

そんなポンドに関する4月19日週のイベント・経済指標は下記の通りです。

4月21日:英消費者物価指数(3月)

日足チャート エントリーポイント解説

それでは、ポンド円の日足チャートを元に環境認識を行います。

2021年4月18日時点のポンド円の日足チャート画像

ポンド円(日足チャート):2021/4/18時点

・日足20MA(151.00円)~日足50MA(149.80円)のレンジ相場を形成
・RCIは短期線が「-80ライン」から上向いており、週明けの上昇を示唆
上記を踏まえると、ポンド円は日足50MAをサポートラインとして押し目買い狙いのトレードを想定しています。
先週は150円台が重たく日足20MAがレジスタンスラインとなっていましたが、RCIの短期線が反発を示唆していることからも、売りより買いからエントリーをしたいと考えています。
今週のポンド円の想定レート
・「149.50円~152.00円」:日足20MA~日足50MAのレンジ相場を形成、RCIを頼りに日足50MAの押し目買いを狙う

豪ドル円 相場見通し ~豪・雇用統計が好調で底堅い値動き、中長期の上昇トレンドは継続で三角保ち合いのブレイクに注目~

豪ドル円の1週間の値動き(2021/4/12-4/16)の画像

豪ドル円の1週間の値動き(2021/4/12-4/16)

4月19日週の豪ドル円の値幅は最大で「1.381円」となりました。

先週比で高値は微減、安値は同等、終値は「0.59円」上回る結果となっており、底堅い値動きとなりました。

4月15日の豪・雇用統計(3月)は失業率(予想5.7%→結果5.6%)も雇用者数(予想+35,000人→結果77,000人)も事前予想を上回る好結果となっており、豪ドルの底堅さを後押しする要因となりました。

そんな豪ドルに関する4月19日週のイベント・経済指標は下記の通りです。

特になし

日足チャート エントリーポイント解説

それでは、豪ドル円の日足チャートを元に環境認識を行います。

2021年4月18日時点の豪ドル円の日足チャート画像

豪ドル円(日足チャート):2021/4/18時点

・日足50MAにサポートされる形で反発中
・レジスタンスライン(84.50円)と三角保ち合いを形成
・RCIは長期線が下向いているが、短期線・中期線が上向いており目先は買いを示唆
上記を踏まえると、豪ドル円のトレードシナリオは3パターン想定できます。
【シナリオ1:売り】
・84.50円付近:(レジスタンスライン:3月19日以降より機能している)を背にした戻り売り
【シナリオ2:買い】
・83.69-70円:日足20MAをサポートラインとして押し目買い狙い
【シナリオ3:ブレイク狙い】
・三角保ち合いのブレイク狙い(明確にブレイクした場合は跳ねる可能性は高いが、そもそもブレイクするかは不明)
今週の豪ドル円の想定レート
・「83.00円~85.20円」:売り買い柔軟に対応、三角保ち合いを形成しておりブレイクの可能性もある

まとめ

最後にこの記事のまとめを記載しておきます。

各通貨のエントリーポイントのまとめ

・ユーロ円:レンジ相場を形成
・想定レートは「129.10円~131.00円」:4月22日のECB政策金利・ラガルド総裁の会見は要注目。相場の急変リスクあり。
・ポンド円:レンジ相場を形成
・想定レートは「149.50円~152.00円」:週明けは日足50MAを根拠に押し目買いを狙う。
・豪ドル円:三角保ち合いを形成、やや買い優勢か
・想定レートは「83.00円~85.20円」:売り買い柔軟に対応、三角保ち合いのブレイク狙いもあり。

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