また、先週(2023年9月18日~9月22日)のドル円・ユーロ円・ポンド円・豪ドル円に関する記事も下記から合わせてご確認いただけます。
注目の経済指標一覧(期間:2023年9月25日~2023年9月29日)
日米の金融政策イベントを通過し、指標やイベント関連は少し落ち着きを取り戻す1週間となりますが、それでもいくつかの注目すべき指標が発表されます。
特に以下の指標の内容に注目が集まります。
9月26日(火):『アメリカ・コンファレンスボード消費者信頼感指数 9月』
9月28日(木):『アメリカ・実質GDP(確報値) 第2四半期』
9月29日(金):『アメリカ・個人所得・支出 8月』、『アメリカ・PCEデフレータ 8月』
ドル円 来週の相場見通し(期間:2023年9月25日~2023年9月29日)
●9月18日週のドル円の値幅は最大で「約1.137円」となりました。(日米の金融政策イベントがありましたが、少し寂しいボラティリティになっていますね。)
●先週比では、高値安値終値を上回る結果となりました。年初来高値も更新しています。
●週足は陽線で確定しています。(3週間連続)
●『FOMC』の内容
└金利は据え置き(市場予想通り)
└声明では米国景気認識を上方修正、2023年・2024年の経済成長率の見通しを引き上げた、また政策金利見通し(ドット・チャート)では2024年末の予想中央値を5.125%(前回4.625%)、2025年末を3.875%(前回3.375%)といずれも引き上げた。
└パウエルFRBは今後の利上げについては、「今後の経済データ次第」、「適切であれば追加の利上げの用意がある」とタカ派な発言をしています。
⇒この結果を受けて、FRBの金融引き締めの長期化予想が強まり、米金利の上昇、ドル買いが優勢となっています。
●『日銀会合』の内容
└金利は据え置き(市場予想通り)
└金融政策は現状維持(景気判断やガイダンスなど従来通りで変更なし)
└植田日銀総裁の会見では、「2%の物価目標の安定的持続に必要な時点まで現行緩和を維持する」との内容を改めて示すなどハト派な内容に終始しました。
⇒期待されたマイナス金利解除はなく、今後も暫くは従来通りの金融緩和政策維持となったことで円売り優勢となっています。
【環境認識】
●20日MAに沿った上昇トレンドを維持
●148円台での越週、昨年10月以来の149-150円ライン到達が視野に入る
●日足RCIは短中期線が上向き、長期線が下向き
【移動平均線】
現在レート:148.343円
5日移動平均線:147.930円
20日移動平均線:147.154円
50日移動平均線:144.699円
100日移動平均線:142.410円
200日移動平均線:137.586円
上記の環境認識を踏まえた具体的なドル円のエントリーポイントは下記の通りとなります。
・「147.00円~150.00円」:FOMC、日銀会合を終え、改めて日米の金融政策の差が浮き彫りになりました。FRBの金融引き締めの長期化、日銀の金融緩和の長期化見通しがそれぞれ強まったことで、今後もドル買い円売り優勢の相場は継続すると考えます。
そのため基本的には、押し目買い狙いのトレードを想定。まずは20日MAを目安に147円台前半での買いエントリーを狙いたい。直近の上値のターゲットはやはり節目の150円ラインでしょう。
唯一の懸念材料は為替介入のタイミングですが、少なくとも節目の150円に到達するまでは可能性が低いと考えています。(※こればかりは明確にはわかりませんが)
ユーロ円 来週の相場見通し(期間:2023年9月25日~2023年9月29日)
●9月18日週のユーロ円の値幅は最大で「約1.417円」となりました。
●先週比では高値を下回ったものの、安値終値は上回る結果となっていますね。
●週足は陽線で確定しています。(3週連続)
●今週のユーロ円は狭いレンジでの値動きとなっています。
●スイス中銀は金利を据え置いた一方で、スウェーデン中銀とノルウェー中銀は追加の利上げに踏み切っています。
【環境認識】
●一時50日MAを下抜けるも、157円ラインを維持
●20日MAを明確に上抜けることができず、158円台前半が重い印象
●日足RCIは短中期が上向き、長期線が下向き
【移動平均線】
現在レート:157.883円
5日移動平均線:157.792円
20日移動平均線:157.995円
50日移動平均線:157.450円
100日移動平均線:154.876円
200日移動平均線:149.018円
上記の環境認識を踏まえた具体的なユーロ円のエントリーポイントは下記の通りとなります。
・「156.50円~159.70円」:先述の通り、日銀による金融緩和政策の長期化観測が強まったことで、円売り優勢相場となると想定。基本的には買いエントリーから入りたい。前週安値を目安に157円台前半での押し目買いを狙いつつ、20日MA⇒前週高値を明確にブレイクできるかがポイントとなりそうです。
ポンド円 来週の相場見通し(期間:2023年9月25日~2023年9月29日)
●9月18日週のポンド円の値幅は最大で「約2.728円」となりました。
●先週比では高値安値終値を下回っています。
●週足は陰線となっています。(2週連続)
●『英中銀』の内容
└金利据え置き(約2年ぶり、投票では5対4の僅差で据え置きが決定)
⇒事前予想は利上げが優位だったため、市場はポンド売りで反応しています。
【環境認識】
●8月22日の年初来高値更新後は約1ヶ月間下落トレンド
●50日MAを明確に下抜ける
●日足RCIは短中期線が水平、長期線が下向き
【移動平均線】
現在レート:181.526円
5日移動平均線:182.399円
20日移動平均線:183.774円
50日移動平均線:183.212円
100日移動平均線:180.023円
200日移動平均線:171.163円
上記の環境認識を踏まえた具体的なポンド円のエントリーポイントは下記の通りとなります。
・「180.00円~183.50円」:英中銀は約2年ぶりに金利据え置きを決定。ハト派的な内容となったことで、直近は売り優勢な相場。
下値は100日MAを想(※ちょうど節目の180円ラインに位置しており、意識する。)
上値は50日MAが抵抗線となると想定、基本的には売り目線で下値余地を模索したい。
豪ドル円 来週の相場見通し(期間:2023年9月25日~2023年9月29日)
●9月18日週の豪ドル円の値幅は最大で「約1.601円」となりました。
●先週比では高値安値終値を上回る結果となっています。
●週足は陽線で確定しています。(5週連続)
●5週連続陽線ということで、中期的にも強い上昇トレンドを維持しています。
●今週は豪ドル単体で目新しい材料はありませんでしたが、日銀の金融緩和政策維持は対円における豪ドル買いを後押ししそうです。
【環境認識】
●三角保ち合いをブレイク後、20日MAにサポートされて上昇トレンドを維持
●一時的に7月以来の96円台に到達
●日足RCIは短中期線が水平、長期線が上向き
【移動平均線】
現在レート:95.553円
5日移動平均線:95.245円
20日移動平均線:94.639円
50日移動平均線:94.349円
100日移動平均線:94.011円
200日移動平均線:92.044円
上記の環境認識を踏まえた具体的な豪ドル円のエントリーポイントは下記の通りとなります。
・「94.50円~97.00円」:堅調な値動きで上昇トレンドを維持、基本的には20日&50日MAを目安に押し目買い狙いのトレードを想定。前週は一時的に7月以来の96円台に到達しており、今後は6月以来の97円台到達も視野に入ります。
まとめ
最後にこの記事のまとめを記載しておきます。
各通貨のエントリーポイントのまとめ
・想定レートは「147.00円~150.00円」
⇒買い
※個人的見解ですが、為替介入は150円到達後と想定
・想定レートは「156.50円~159.70円」
⇒中立
・想定レートは「180.00円~183.50円」
⇒売り
・想定レートは「94.50円~97.00円」
⇒買い
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