ダウ平均株価 相場見通し ~米追加経済対策への期待感で相場は買われる、大統領選はバイデン氏有利でバイデン銘柄が買われる~
今週は、トランプ米大統領を中心に相場が様変わりする事となり、最終的にはリスクオンに寄ったという印象です。
簡単に振り返ると、初週はトランプ米大統領が新型コロナから快方に向かっており、退院するとの報道で株価は上昇。
一方でトランプ米大統領が米追加経済対策の協議を一時停止する指示を出したとの報道で、一時的な下落となるものの、週末にかけては航空会社への追加救済策を含んだ米追加経済対策の合意への期待感で相場は買われる展開となりました。
大統領選挙の行方も気掛かりではありますが、目先は「米追加経済対策」の動向が大きく株価に影響していることがわかります。
この傾向は来週以降も続くと予想できますので、引き続き報道には注目しましょう。
また、来月に迫っている大統領選挙ですが、執筆時点(2020/10/10)では、バイデン氏が優勢との報道が強まっています。
これまでバイデン氏が新大統領となると、法人税の増税など市場は歓迎しないとの見方が多かったのですが、最近では同氏が推し進めようとしているインフラ面への大規模投資などは評価されつつあり、株価への悪材料は限定的となるとの考え方もあるようです。
実際問題として、コロナ禍の状況で法人税の増税が直ぐに実行される可能性も低くなっているとの見方もあります。
バイデン銘柄と言われる「クリーン・エネルギー」関連の銘柄もすでに連日上昇しており、相場がバイデン氏の大統領当選を織り込む動きも見せ始めています。
来週予定されていた米大統領の第二回討論会が中止になったとの速報も流れていますが、「米追加経済対策」と合わせて「米大統領選」の報道にも目を光らせておきましょう。
また、先週のドル円・NYダウ平均株価の相場予測については、下記からご一読頂けます。
日足チャート 徹底解説 ~再び29,000ドルに向けて上昇、引き付けての押し目買いを狙う~
それでは、、ダウ平均株価の日足チャートを確認しましょう。
さて日足チャートを確認すると、一度は割り込んだ上昇トレンドですが、フィボナッチの23.6%ライン+中期移動平均線をサポートラインとして、再び上昇基調にあることが確認できます。
そのため基本的には押し目買いを狙ってのトレードとなります。まずは短期移動平均線に沿った買いエントリーを検討したい。
利益確定ポイントとして考えられるのは、やはり「29,000ドル」。
過去チャートからも「29,000ドル台」では定着できていないことからも、まずはこのラインの値動きに注目が集まります。
「27,500ドル~29,500ドル」:買い優勢、米追加経済対策や大統領選挙の報道には注意
ドル円 相場見通し ~緩やかな上昇傾向にあるものの106円台には定着できず~
今週のドル円は最大で「0.856円」と値動きとしては平常時くらいに留まっています。
節目の「106円台」に今週は到達しましたが、やはり日足レベルでの戻り売りポイントが多くある106円台では売り圧力も強く、「105.60」での越週となっています。
高値・安値・終値が先週から上昇していることから、やや上目線と言ったところでしょう。来週は106円台に定着できるかを見極めたいと考えます。
筆者としては「米追加経済対策」の期待感について株価に関しては好影響となるものの、ドル円に関しての上昇は限定的だと捉えています。
来週の主なドル円に絡むイベント・指標は下記の通りです。
10月14日:米生産者物価指数(9月)、クラリダFRB副議長・クオールズFRB副議長講演
10月15日:米輸入物価指数(9月)、クオールズFRB副議長講演
10月16日:米小売売上高(9月)
※第二回米大統領候補討論会は中止との報道あり
日足チャート 徹底解説 ~106円台は日足レベルでの売りポイント多数、戻り売りを狙いたい~
それでは、ドル円の日足チャートを確認しましょう。
日足チャートでは、「106円」に到達した後は中期移動平均線+下落トレンドラインに沿う形で下落したことが確認できます。
このポイントは戻り売りが狙いやすく、来週以降も売りエントリーを狙う際の目安としたいと考えています。
とはいえ、目先のドル円は底堅い動きを見せており、下値余地も限定的でしょう。
104円後半から105円台前半では、押し目買いを狙っているトレーダーも多く、限られた値幅で「50pips」前後を回転させるイメージで利益を積み重ねることになりそうです。
・「104.90円~106.50円」:106円台での売り狙い、下値余地は限定的なので利益確定は欲張らないこと
まとめ
最後にこの記事のまとめを記載しておきます。
・想定レートは「27,500ドル~29,500ドル」
・想定レートは「104.90円~106.50円」
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