引き続き「新型コロナ」の影響を受けた相場となりました。
今週はドルの需要が非常に高まりドル高となった1週間となりました。ドル円に関しては「新型コロナ」の影響で下げ始めた112円の一歩手前である「111.50円」まで戻す形となりました。
それでは来週1週間の相場がどうなるか相場分析をしていきましょう。
またユーロドル・ポンドドルの相場分析に関する記事はこちらからどうぞ。
記事:【FX相場分析】 2020/03/23~03/27 ユーロドル・ポンドドル【RCI活用】
1週間の振り返り コロナショックは続く、株の上値は重く
「新型コロナ」の影響は世界中で留まることはありません。
連日何かしらの「新型コロナ」に関するネガティブなニュースが報道される中で、世界各国の中央銀行が財政出動の方針を打ち出して、何とか株価の下落に歯止めをかける展開が続きます。
ダウ平均株価 20000ドル割れで、パニック相場は継続
それではダウ平均株価の日足チャートです。
ダウ平均株価は週明け早々に暴落し、20,000ドル割れ寸前までいきます。
火曜日にはやや反発を見せるも、水曜日に遂に20,000ドルを割れて、何と一時的にではありますが18,000ドル台へ!!
週末にかけて19,000ドルから21,000ドルの幅で推移することになっています。
米国も色々と手段を講じてはいますが、やはり根本的な問題である「新型コロナ」に関して終息する見通しが立たない限りは本格的な上昇は見込めないでしょう。
そのため「新型コロナ」に関する終息が見込めない現状を踏まえると、買いよりも戻り売りを狙ったほうがダウ平均株価を含めて、株に関しては利益を確実に取れるでしょう。
ここ最近の値動きでは安値からの半値戻しが限界で、戻りは非常に限定的です。そこから叩き売りされるというのを繰り返し、着実に下落しています。
そういった値動きを念頭に置いた上で取引を行うと良いでしょう。
VIX(恐怖指数) 80ポイント越えで、パニック相場
それではVIX(恐怖指数)の日足チャートも確認しておきましょう。
VIX(恐怖指数)も引き続き高い水準で推移した1週間となりました。
週明け早々に80越えを達成。これはリーマンショック以来の高水準となります。
おさらいになりますが、基本的にVIX指数が30を超えるとリスクオフ相場、40超えでパニック相場と判断ができます。
そのため現在のように60を超えるような水準で推移してる場合は、投資家心理として非常にネガティブで相場が急落し易くボラティリティが大きくなる可能性が高いと予測することができます。
VIX指数から「新型コロナ」に関する影響が株や為替に大きく影響しているのが読み取れます。引き続きVIX指数を定期的に確認して、取引を行うようにしましょう。
VIX指数については、詳細な内容を記事にしていますので、よろしければ確認してみてください。
詳細記事:【FX】VIX指数(恐怖指数)から相場を読み取る【勝つコツ】
ドル円 相場分析 世界中でドル需要が増加
それではドル円の相場分析を行います。
今週はひたすらにドルを買っていれば大儲けできた相場でしたね。
私の先週の予想ではドル円のターゲットは110.20と予測しましたが、そこを超えて一時的にではありますが「111.50」まで上昇する力強い動きを見せました。
先週の予想:【FX相場分析】2020/03/16~03/20 ドル円・ゴールド【RCI活用】
今は世界中で株や為替や果ては債券まで売られて、キャッシュを買う動きが加速しています。
その中でも世界最強の法定通貨である米ドル需要が日に日に高まっています。
ドル円はもちろんあらゆるドルストレートの通貨ペアでもドル高相場となっていますので、世界のマーケット情報を常に意識した上でドル円も取引するようにしましょう。
さては前置きはこのくらいにして、ドル円の日足チャートを確認します。
日足 V字回復、ドル需要がどこまで続くかを確認
「コロナショック」前の112円台まで目前に迫っています。
先ほど述べた世界中で起きてるドル需要を考えると、ドル円は押し目買い一択です。
RCIを見ても、短期線が80オーバーを維持、中期線・長期線共に上向きになっていることからも、押し目買いを推奨します。
一先ずのターゲットはやはり「コロナショック」の暴落前につけた「112.20円」でしょうか。
この辺までは十分に狙っていけると考えます。
4時間足 上昇トレンド継続、押し目買いを狙いたい
ドル円の4時間足を確認すると、非常に強い上昇トレンドが継続しているのがわかります。
そのため基本的には押し目買いをすることになりますが、ボラティリティを考慮するとトレンドラインの下限である109円前半で買いたいところではあります。
RCI的にも短期線が80ラインを下抜けており、RSIも70をタッチしているので週明けに若干の調整下げを期待したいところ。
売りエントリーは基本的に考慮していませんが、可能性があるとしたら最初に112円に到達した時に短期での売りエントリーを狙うことになるでしょう。
いかにドル需要が高くても、流石に112円を揉まずに抜けていくとは考え難いため、1回目の112円トライでの逆張りエントリーは勝算は高いと考えています。
ゴールド 相場分析 レンジ下限での押し目買いを狙う
それではゴールドの相場分析を行います。
ゴールドについては、基本的には先週末の流れを引き継いで売り優勢の相場となりました。
世界情勢を考えると、あらゆる資産が売られていますからゴールドも例外ではありません。
しかしながら1450ドル付近では強い買いも入り、反発も見せていますので一旦はこのラインを意識してトレードを行うと良いでしょう。
それではゴールドの日足チャートを確認しましょう。
日足 1450ドル付近での買いを狙う
先週1週間と比べると今週1週間は値動きはある程度、抑制されていますね。
まぁそれでも100ドル近くの値幅があるのがゴールドの魅力でもあり怖いところでもあります。
RCI的には短期線がマイナス80ラインを推移しており、中期線・長期線も下向きなので基本的には戻り売りを狙いに行く局面です。売りは1530ドル以上からエントリーすると良いでしょう。
ただしチャートを確認するとお分かり頂ける思いますが、1450ドルラインはサポートラインとして機能していると言ってもよいでしょう。
今週だけでなく去年の10月頃にこの1450ドルラインをしっかりと足固めして、上昇をしたことを考えると強固なサポートラインとなっています。
そのため、来週1週間の買いのプランとしてはこの1450ドルラインを背に、できるだけ引き付けて買いエントリーを試みる形となります。例えば、1460ドルくらいで買って、1440ドルを割れたら損切設定としておくと、リスクリワード的にも勝算はあるかなと考えています。
1時間足 RCIのゴールデンクロスを狙う
続いてゴールドの1時間足チャートを確認しておきましょう。
RCI的には短期線がマイナス80ラインを上抜けしており、中期線が上向きを長期線はやや下向きとなっていることからこの1500付近では買いで入るのはややリスクがあるかなと感じます。
仮にこの後上昇したとしても、RCIの形がデッドクロスした際の戻り売りを狙ったほうが無難だと考えています。
基本的には長期足の水準を考慮した上で、ゴールドに関しては買いも売りも引き付けてからエントリーする方が事故は少ないと考えています。
まとめ
最後にこの記事のまとめを記載しておきます。
・ドル円は基本的に押目買い、来週のターゲットは暴落前の「112.20」円を想定。
・ゴールドは1450ドル~1550ドルのレンジを想定、買いも売りも引き付ける。
コメント