【FX】米景気は回復基調も上値は重い!ドル円・NYダウ相場予測【2020/7/6~10】

この記事では、来週(2020年7月6日~7月10日)にかけてのドル円・NYダウ平均株価のチャート分析を解説します。
今週は米国雇用統計6月が発表されるなど、経済指標ウィークとなった1週間となりました。
米国雇用統計は非農業部門雇用者数、失業率ともに事前予想よりも良い結果となり、米国景気の回復を示唆する内容となっています。
一方で、米国では新型コロナウイルスの感染者数が再拡大していることから、経済活動の再開が遅れる懸念もあり、為替・株価ともに上値は重い印象を受けます。
やはり、引き続き新型コロナウイルスの感染者数の動向については、注意すべきトピックとなりますので、来週以降も必ず動向を追うようにしましょう。

ダウ平均株価 相場見通し ~値動きに乏しく、しばらくは様子見が無難~

日足 ~新型コロナの感染者数の動向を見つつ、トレードをするなら26000ドル台からの戻り売りを狙う~

2020年7月4日時点のダウ平均株価の日足チャート

ダウ平均株価(日足チャート):TradingViewより

今週のダウ平均株価は値動きの乏しい1週間となりました。

米国雇用統計6月を始め、ISM製造業景況指数、ADP雇用者数など多くの経済指標が前月より結果は改善されましたが、「26000ドル」を維持することはできず上値は限定的となっています。

上値余地が見込めないことから25000ドル台で買うのは旨味がありません、かといって23000ドル~24000ドルのサポートラインまで下落するかと言われると微妙なところです。

現状は26000ドル台からの戻り売りを狙ったトレードくらいしか取っ掛かりがないという印象なので、新型コロナウイルスの動向を追いながら何か目新しい材料が出るまではしばらくは様子見をする方が良いでしょう。

ドル円 相場見通し ~上値は重く108円は絶好の売り場~

今週のドル円ですが米国雇用統計ウィークの割には大きな値動きはありませんでした。

週前半から半ばにかけて、新型コロナワクチン開発への期待感や経済指標の改善からリスク選好ムードが高まり、本命の米国雇用統計前に一時的に「108円」台に到達したものの、108円台での売り圧力は凄まじく最終的には「107.454円」で終えています。

米国雇用統計の結果も事前予想より良かったものの、ドル円への影響は限定的となり再び108円チャレンジとはならず、結果的には上値の重さを印象付けた形となりました。

先週のドル円相場予測で記事にしたように、106円台では買い、108円台では売りのレンジ相場を意識したトレードを来週も心掛けると良さそうです。

また、先週のドル円の値動きについては、下記記事よりご一読いただけます。

記事:【コロナ第2波】米国で新規感染者が過去最多!ドル円・NYダウ相場予測【2020/6/29~7/3】

日足 ~106円から108円のレンジ相場、上限・下限での逆張りを狙う~

それでは、ドル円の日足チャートを確認しましょう。

2020年7月4日時点のドル円の日足チャート

ドル円(日足チャート):2020/7/4

日足チャートを確認すると、ドル円は「106円~108円」のレンジ相場を形成しているいことが確認できます。

まず108円台はフィボナッチの38.2%ライン+長期移動平均線(200SMA:緑色)がありレジスタンスラインとして機能していると捉えることができます。

次に、下値余地としては「106.00円」となります。このラインは、約3か月間で2回サポートラインとして機能していることが確認でき、非常に底堅いと言えます。

以上のことから、106円から108円のレンジ相場であるという点からもレンジ上限・下限での逆張りエントリーが基本戦略となります。

仮に108円台でエントリーできた場合は、106円台で利益確定を行い、買いエントリーで入り直すと言った形となるでしょう。

注意すべきポイントとしてはレンジの上限・下限を明確にブレイクした場合です。

この場合は長らくレンジ相場となっていたこともあり、ブレイクした方への順張りトレードも候補となります。

4時間足 ~週明けは108円を背に売りエントリーを狙う~

それでは続いて、ドル円の4時間足チャートを確認しましょう。

2020年7月4日時点のドル円の4時間足チャート

ドル円(4時間足チャート):2020/7/4

週末は米国が祝日だったともあり、値動きに乏しい結果となっています。

RCIは短期線・中期線ともに下向いており、売り優勢であることが確認できます。

そのため週明けのトレードシナリオとしては、短期移動平均線(赤色)、長期移動平均線(緑色)の重なる「107.60円」から短期の売りエントリーを狙いたい。

日足チャートでも説明した用に108円台での売り圧力を考えると、107円後半から段階的に売りエントリーを行うことは理にかなっていると考えます。

ただしあくまで短期トレードであることから利益確定ポイントが節目の「107.00円」と想定しており、リスクリワード比的にはあまりいい位置ではないことを記述します。

欲を言えば108円台で売りたいのですが、週明けそこまで上昇するかは難しく、トレード機会を逸することにもなります。

この辺のトレード機会を重視するかリスクリワード比を重視するかのバランス感覚はご自身のトレードスタイルと相談するようにしましょう。

リスクリワード比を重視するなら106円台もしくは108円台までレートが動くのを待った方が賢明です。

投資をする上で重要なリスクリワードに関する記事は下記からご一読頂けます。

記事:【FX】最適なリスクリワードを設定して、初心者からのステップアップを図ろう

まとめ

最後にこの記事のまとめを記載しておきます。

「新型コロナ第2波リスク」などリスクオフ要因には要注意
・ダウ平均株価は上値が重い印象、新しい材料が出るまで様子見が無難
・仮にトレードをするなら26000ドル台からの売りエントリーを狙う
・ドル円は「106円~108円」のレンジ相場
・過去チャートからそれぞれサポートライン、レジスタンスラインとして機能している
・トレードシナリオはレンジ相場の上限・下限での逆張りエントリーが基本戦略となる
・注意点はレンジを明確にブレイクした場合、逆張りのポジションを保有している場合は損切して、順張りトレードに切り替える
この記事を書いた人
ハイゼンベルク

FX歴3年目、普段はサラリーマンの兼業トレーダーです。現在はFX・投資信託・ブログに没頭中。
相場見通しやテクニカル分析手法を発信しています。このブログを通じて、FXトレーダーの方に役立つことができれば幸いです。

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