【コロナ第2波】米国で新規感染者が過去最多!ドル円・NYダウ相場予測【2020/6/29~7/3】

この記事では、来週(2020年6月29日~7月3日)にかけてのドル円・NYダウ平均株価のチャート分析を解説します。
今週も引き続き新型コロナの第2波リスクを市場が意識した1週間となりました。
特に週末にかけては、米国で約2か月ぶりに新型コロナウイルスの新規感染者数が過去最多を更新しました。
このことから、米経済の回復に水を差すとの見解も出ており、週末にダウ平均株価は大きく下落する結果となりました。
米国を中心に新型コロナの感染者数が再拡大となるか、市場は動向を注視しており、来週以降も大きな改善は見込めないことからリスクオフ相場となる想定をしておきましょう。
また来週は、米国雇用統計が予定されており、為替は大きく動く可能性が高いため、経済指標にも気を配るようにしましょう。

ダウ平均株価 相場見通し ~25000ドルを維持できなければ更なる下落を想定することに~

日足 ~下値余地を23000ドルから24000ドルで意識してのトレードを心掛ける~

2020年6月27日時点のダウ平均株価の日足チャート

ダウ平均株価(日足チャート):TradingViewより

 

今週のダウ平均株価は上値の重さを感じた1週間となりました。

「26000ドル」をとにかく維持ができません、26000ドルに到達しては叩き落される展開が続き、週末には新型コロナの第2波リスクへの懸念が高まると、一時は節目の「25000ドル」を割り込むなど最終的には「25090ドル」で引けています。

週明けの注目ポイントとしては、節目の「25000ドル」、そしてフィボナッチの61.8%ラインのある現在のレート付近を明確に割り込むかどうかでしょう。

5月下旬から約1ヶ月間はこのラインを死守してきたわけですから、サポートラインとして機能しているとは言えます。

ただし、ファンダメンタルズ的には上値は重く、大きく上昇する形が見込めない中では、フィボナッチの50.0%ラインである「24000ドル」、更に下のサポートライン「23000ドル」辺りは下値余地を想定しておく方が無難でしょう。

先週からVIX指数(恐怖指数)が上昇しており、「34.7%(2020/6/27_執筆時点)」と高い数値で推移しています。

基本的にはVIX指数が上昇すると、株価のボラティリティが拡大することになるので、節目まで引き付けてトレードを実行するようにしましょう。

VIX指数に関する記事は、下記からご一読頂けます。

記事:【FX】VIX指数(恐怖指数)から相場を読み取る【勝つコツ】

新型コロナによる感染者数の続報次第というところではありますが、いつも以上に米国を始めとした国の感染者数の推移には注意を払うようにしましょう。

ドル円 相場見通し ~106円台は鉄壁も米国雇用統計には要警戒~

2020年6月22日から26日までの1週間のドル円の値動き

ドル円の1週間の値動き

今週のドル円は、週の前半に大きく動きます。

背景には、「ソフトバンクグループによる大量の米携帯電話大手Tモバイル株を売る」という報道で円買いドル売りとなり、ドル円は一時「106.064円」まで下落しました。

その後は、国際通貨基金(IMF)による2020年成長予測の大幅下方修正により、一転して資産現金化のドル買いが強まり、大きく反発し最終的には「107.183円」1週間を終えています。

106円は今回だけではなく5月上旬にも下落から上昇に転じたポイントであることから、強力なサポートラインとして意識することができそうです。

基本的にはリスクオフ相場継続となれば円買い・ドル買いの需要は根強く大きな上昇・下落トレンドが発生するとは考えにくいですが、来週は米国雇用統計が控えていることから、その点には注意をしてトレードシナリオを組み立てましょう。

また、先週のドル円の値動きについては、下記記事よりご一読いただけます。

記事:【パウエル議長】新型コロナからの回復は「困難」!ドル円・NYダウ相場予測【2020/6/22~26】

日足 ~フィボナッチの38.2%ラインから50.0%ラインのレンジ相場へ~

それでは、ドル円の日足チャートを確認しましょう。

2020年6月27日時点のドル円の日足チャート

ドル円(日足チャート):2020/6/27

日足チャートを見るとドル円は、またもやフィボナッチの50.0%ラインから38.2%ラインにかけてのレンジ相場とみることができます。

そのためレンジ上限・下限付近での逆張りがわかりやすいエントリーポイントとなります。

具体的には上限(107.70円付近)、下限(106.40円付近)がレートの目安となります。

個人的には週前半RCIが短期線が中期線・長期線をゴールデンクロスしていることから、「106円ミドル」からの押し目買いが有力と考えます。

ただし買いも売りもどちらの場合も、大きな利益を狙えるような相場ではないため、欲張らず「30~50pips」程度で利益確定を重ねることになるでしょう。

また週後半は米国雇用統計が控えていることから、結果が予想値に対して良いか悪いかを確認してからのトレードを心掛けるようにしましょう。

先月も米国雇用統計の好結果を受けて、上昇の起点となっておりトレンド発生のポイントとなり得るのでここは安易な逆張りではなく、素直な順張りをオススメします。

4時間足 ~週明けは2パターンの短期トレードでお小遣い稼ぎ~

それでは、ドル円の4時間足チャートを確認しましょう。

上位足である日足チャートではレンジ相場であることを確認しました。

それを踏まえて4時間足チャートを確認すると、2つのポイントが目に付くかと思います。

1つ目のポイントはトレンドライン(ピンク色)を引くことができる点できます。

簡単ですがこのトレンドライン(ピンク色)にタッチで押し目買いを狙うのが一つ目のシナリオとなります。

2つ目のポイントは長期移動平均線(緑色)です。このラインは過去チャートからもレジスタンスラインとして機能していることが確認できますので、ここで戻り売りを狙うことが想定できます。

まとめると週明けのトレードシナリオは買い・売りそれぞれ想定できます。

想定内容は下記の通りでいずれも短期トレード(1日以内で決済)として下さい。

トレードシナリオ①(買いエントリー)
・エントリーポイント:106.850円付近(トレンドラインタッチが目印)
・利益確定ポイント:107.450円付近(先週高値)
・損切ポイント:106.450円付近(フィボナッチの50.0%ライン割れ)
・リスクリワード比:「1:1.5」 ※優位性は高くないのでエントリー時に下位足の形が悪ければ見送る
トレードシナリオ②(売りエントリー)
・エントリーポイント:107.50円付近(長期移動平均線)
・利益確定ポイント:106.450円付近(フィボナッチの50.0%ライン)
・損切ポイント:108.050円(節目、過去のレジスタンスライン)
・リスクリワード比:「約1:2」

まとめ

最後にこの記事のまとめを記載しておきます。

・新型コロナの第2波リスクは要警戒、米国の一部地域で再拡大している(継続)
・米国雇用統計に要警戒、トレンド発生の起点となり得る
・ダウ平均株価は上値は重く、本格的な上昇は厳しい状況
・下値余地を模索、23000ドルまでは想定しておく
・ドル円は106円台のサポートラインが強力
・フィボナッチの50.0%ラインから38.2%ラインでのレンジ相場、RCIがゴールデンクロスしていることから週明けはやや買い優勢を想定
・週後半は米国雇用統計の結果に注意をする
この記事を書いた人
ハイゼンベルク

FX歴3年目、普段はサラリーマンの兼業トレーダーです。現在はFX・投資信託・ブログに没頭中。
相場見通しやテクニカル分析手法を発信しています。このブログを通じて、FXトレーダーの方に役立つことができれば幸いです。

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