【FX】リスクオン相場の巻き戻し!ユーロ円・ポンド円相場予測【2020/6/15~19】

本記事では、ユーロ円・ポンド円について、6月15日から1週間の相場見通しを解説します。
先週の振り返りや、ドル円・NYダウ平均株価の相場見通しについて、下記からご一読頂けます。
また、先週のユーロ円・ポンド円に関する記事も下記から合わせてご確認いただけます。

ユーロ円 見通し ~今週はファンダメンタルズ(新型コロナの第2波リスク)次第~

先週のユーロ円は、月曜日から4日連続で陰線、金曜日は陽線としたものの、124円から一時120円割れにチャレンジする動きが見られるなど、最終的には「120.836円」で終えています。

この1ヶ月間急ピッチで上昇してきた反動や、「新型コロナの第2波リスク」などリスク回避ムードが出てきたこともあり、強気に押し目買いを狙う相場ではなくなりました。

今週からは、買いも売りも慎重に値動きを確認した上でのトレードが要求されることになります。

・今週はファンダメンタルズ(新型コロナの第2波リスク)次第
・感染者数の拡大が悪化するようなら、円高・ドル高になるため、ユーロ円は戻り売り推奨
・悪化しないのであれば、節目で押し目買いを狙う

日足 ~テクニカル的にはフィボナッチのラインを意識したトレードを行う~

それでは、ユーロ円の日足チャートを確認しましょう。

2020年6月14日時点のユーロ円の日足チャート

ユーロ円(日足チャート):2020/6/14

直近安値(114.420円)から直近高値(124.40円)をフィボナッチで引いています。

奇しくも約1ヶ月間で「10円」上昇したことが確認できます。

現在価格はフィボナッチの38.2%ラインのやや上に位置しています。

RCIは短期線が中期線・長期線をデッドクロスしており、売り目線。ただし、移動平均線は短期線が中期線・長期線をゴールデンクロスしており、非常に悩ましい。

そのため、初週はファンダメンタルズを意識した上で要所でのトレードを想定しています。

ファンダメンタルズで意識すべきは「新型コロナの第2波リスク」です。このリスクが増大するにつれて、ユーロや新興国通貨は売られやすくなります。

「新型コロナの第2波リスク」がフューチャーされるようなら、戻り売りが基本戦略となります。

株価が急落するようなら、更に要注意ですね。記憶も新しいとは思いますが、コロナショックでは株や債券などが売られ、現金化する流れが起きました。

その際に買われた通貨が世界の基軸通貨である米ドルだったことは頭には入れておきましょう。

このシナリオであればユーロドルが下落することから、ユーロ円やポンド円も急落することは容易に想像できます。

4時間足 ~買いも売りもポイントに引き付けてのトレードを行う~

それでは、続いてユーロ円の4時間足チャートを確認しましょう。

2020年6月14日時点のユーロ円の4時間足チャート

ユーロ円(4時間足チャート):2020/6/14

日足チャートでも説明したように、基本的には「新型コロナの第2波リスク」の続報次第で目線は変わります。

仮に先週末の流れが継続すると考えると、「戻り売り推奨」です。

その場合の戻り売りポイントは「①下落平行チャネルの上限(121.50円)」・「②フィボナッチの23.6%ライン(122円)」となります。

利益確定ポイントは「フィボナッチの38.2%ライン、もしくはフィボナッチの50.0%ライン」となり、損切ポイントは「フィボナッチの23.6%ラインを明確に上抜けした場合」となります。

エントリーポイントを2段階に想定しているのは、最近の各通貨でボラティリティが拡大していることから、段階的にエントリーを狙う動きの方がリスク回避に繋がるためです。

また、フィボナッチの38.2%ラインを割れて、ファンダメンタルズもユーロ売り材料が出た場合は追撃売りで、フィボナッチの50.0%ラインで利益確定を行うような短期トレードも視野に入れておきましょう。

買いの場合は、現状の情報では120円以下まで待った方が無難でしょう。強気に押し目買いを狙う相場は終了したと考えています。

ポンド円 見通し ~140円手前で反落、英国はEUとの通商交渉の難航が重石~

ユーロ円同様にポンド円も4日連続で陰線と大きく下落する形となりました。

ポンドにとってはEUとの通商交渉の難航が上値を抑える形
ポンドには「新型コロナの第2波リスク」に加えて、EU離脱に関する交渉もネガティブ要素として捉えることができます。
ユーロ以上にポンドは売られやすいので注意が必要でしょう。

日足 ~リスク回避ムード継続で戻り売りを狙う、突っ込み売りはNG~

それでは、ポンド円の日足チャートを確認しましょう。

2020年6月14日時点のポンド円の日足チャート

ポンド円(日足チャート):2020/6/14

ポンド円は140円手前で反落、現在はフィボナッチの50.0%ライン付近で揉み合っています。

先週の終値は「134.613円」

先週末の流れを引きつぎリスク回避ムードが先行するようであれば、売り目線となります。

売りのシナリオとしては2パターン考えられます。

まずは戻り売りですが、フィボナッチの61.8%と200SMAが控えている「137.00円~137.50円」はわかりやすい日足レベルでの売りポイントでしょう。

ただし、RCIの短期線が中期線・長期線をデッドクロスしていることから、戻り売りポイントまで到達しない可能性もあります。

その場合はフィボナッチの50.0%ラインを下位足(1時間足・4時間足)で明確に割り込んだことを確認して、追撃で売りエントリーを狙います。

利益確定ポイントはフィボナッチの38.2%ライン「132円前半」が目安となります。

最大で「2円程度」の利益が見込める位置なので、デイトレードでの利益としては十分と言えるでしょう。

逆に「新型コロナの第2波リスク」に関する懸念が後退するようであれば、押し目となる場面でもあるので、そこはユーロ同様に今週はファンダメンタルズ分析が重要な相場となります。

4時間足 ~移動平均線のブレイクに注意~

それでは、引き続きポンド円の4時間足チャートを確認しましょう。

2020年6月14日時点のポンド円の4時間足チャート

ポンド円(4時間足チャート):2020/6/14

現在は、フィボナッチの50.0%ライン付近で推移しています。

4時間足チャートでは、上値が20SMAに抑えられ、下値が200SMAに支えられる形になっています。

まずは週明け上下の移動平均線のどちらを抜けるかに注目したいところ。基本的に戻り売りを狙うわけですが、4時間足では136円付近が売りポイントとなります。

週明けフィボナッチの50.0%ラインを下抜けるようなら、下位足の1時間足でブレイク確定後に追撃売りエントリーが狙えます。これは日足チャートでも確認した通りです。

先週の流れを引き継ぐのかどうかを、週明けの値動きで確認するようにしましょう。

また、ポンド円・ユーロ円ともにフィボナッチが非常に機能しています。フィボナッチを活用してトレードを優位に進めましょう。

フィボナッチに関する記事は下記からご一読頂けます。

記事:【フィボナッチ】勝てるおすすめのテクニカル分析【FX】

まとめ

最後にこの記事のまとめを記載しておきます。

「新型コロナの第2波リスク」に関するニュースは確実に押さえた上でトレードを行う。悪化するようなら、ユーロ・ポンドはリスクオンの巻き戻しで売られやすい。
・ユーロ円は買いも売りも検討できるポジション、先週の流れが継続なら戻り売り推奨
・フィボナッチの23.6%ライン(122.00円)を目安に売りエントリーを狙う
・ポンド円はEU離脱の問題も抱えており、ユーロよりも厳しい状況
・フィボナッチの61.8%ライン・200SMAをレジスタンスラインとして、比較的戻り売りが狙い易い
・フィボナッチの50.0%ラインを下抜けるようなら、追撃売りもあり

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