【どうなるドル安?】ワクチン相場は続く!ドル円・ダウ平均株価相場予測【2020.12.05】

この記事では、来週(2020年12月7日~12月11日)にかけてのドル円・NYダウ平均株価のチャート分析を解説します。

ダウ平均株価 相場見通し ~12月7日週はNYダウが30,000ドルに定着するかを見極めたい~

12月4日は2020年最後の米国雇用統計が発表されました。

市場予想を下回る結果となり、アメリカの本格的な雇用の回復について険しさを印象付けたわけですが、だからこそ追加の経済対策が成立するとの期待感からNYダウは上昇で反応。

終値で「30,218ドル」で過去最高値での越週となっています。

12月7日週は「30,000ドル台」が定着するかを見極める週となりそうです。米国の追加経済対策について協議が進展している点は株式市場にとって追い風となる一方で、これまで株式市場を牽引してきた要因である新型コロナワクチンに関しては少し懸念が出て来ています。

というのも米ファイザーが、年内に出荷する新型コロナワクチンの目標を半減すると報じられるなど、ワクチン普及に向けてやや懸念材料となりそうです。

とはいえ、スピード感はともかくとして、ワクチン自体の年内の普及は確実なので、多少の乱高下はありつつも、結果的には上昇となると想定しています。

日足チャート 徹底解説 ~NYダウは最高値を更新、20MAを目安に押し目買い狙い~

それでは、ダウ平均株価の日足チャートを確認しましょう。

2020年12月5日時点のダウ平均株価の日足チャート画像

ダウ平均株価(日足チャート):TradingViewより

上昇平行チャネルのセンターライン付近での値動きとなっていることが確認できます。

現在のレートは過去最高値を更新しており、上値余地を明確に想定するのは難しいですが、節目の「31,000ドル、32,000ドル」などは意識しておきたいところ。

目先、少なくとも年内に関して言えば押し目を拾っていくしかない相場だと認識しています。

無理に買う必要はなく、チャンスがあれば20MAのある「29,500ドル」ラインを目安に少しずつ買い集めたいと考えています。

・来週のNYダウ平均株価の想定レート
「29,500ドル~31,000ドル」:買い優勢、20MAのある「29,500ドル」を押し目買いのポイントとして想定

ドル円 相場見通し ~ドル安の流れは変わらず~

ドル円の1週間の値動き(2020/11/30-12/4)の画像

ドル円の1週間の値動き(2020/11/30-12/4)

今週のドル円の値動きは最大で「1.078円」と先週と同結果となりました。

高値・安値も前週比でほぼ差はなく、終値が「約10銭」ほど高い「104.170円」での越週となっています。

今年最後の米国雇用統計ウィークでしたが、物足りない値動きとなった印象ですね。

ドル安の流れは大きくは変化しておらず、戻りの上昇があれば売るといった状況が続いていますので、12月7日週もその流れが続くのかには注目したいところです。

12月7日週のドル円に関連する経済指標やイベントは下記の通りです。

12月7日:日本景気動向指数 速報値(10月)
12月8日:日本GDP改定値(第3四半期)、トランプ米大統領新型コロナワクチンの会合開催
12月10日:米消費者物価指数(11月)、米FDAによる米ファイザーの新型コロナワクチンの会合開催
※新型コロナワクチンに関する報道は要チェックです

日足チャート 徹底解説 ~戻り売りポイント多数、売り根拠多数~

それでは、ドル円の日足チャートを確認しましょう。

2020年12月5日時点のドル円の日足チャート画像

ドル円(日足チャート):2020/12/5時点

まず、ドル円の日足チャートを見ると下落平行チャネル内での値動きが推移していることが確認できます。

次に移動平均線ですが、20MAが水平からやや上向きに、100MA・200MAは下向きに推移しています。また、一目均衡表は下降雲が1月半ほど継続しており、雲の厚みが増していることも確認できます。

以上を踏まえると、現時点では中長期的には戻り売りを狙うのが理にかなっていると判断できます。

では、出来るだけ優位性のあるポイントで売りたいわけですが、現時点では3つのポイントで段階的な売りエントリーを想定しており、具体的には下記の通りとなります。

1.「104.40円」・・・根拠は20MAで打診売りのポイント
2.「104.70円」・・・先週高値で本命の売りポイント
3.「105.10円」・・・100MA・下落平行チャネルの上限と売り根拠強めのポイント
損切ポイントは下降雲(105.40円)をブレイク
利益確定ポイントは直近安値の「103.60円付近」
来週のドル円の想定レート
・「103.10円~105.00円」:売り優勢、3つの戻り売りポイントを目安に段階的に売る

まとめ

最後にこの記事のまとめを記載しておきます。

・買い優勢、20MAを目安に押し目買いを狙う。上値余地は節目の価格帯を意識する。
・想定レートは「29,500ドル~31,000ドル」
・売り優勢、ドル売りの流れは変わらず。3つの戻り売りポイントを狙う。
・想定レートは「103.10円~105.00円」
この記事を書いた人
ハイゼンベルク

FX歴3年目、普段はサラリーマンの兼業トレーダーです。現在はFX・投資信託・ブログに没頭中。
相場見通しやテクニカル分析手法を発信しています。このブログを通じて、FXトレーダーの方に役立つことができれば幸いです。

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