ダウ平均株価 相場見通し ~12月7日週はNYダウが30,000ドルに定着するかを見極めたい~
12月4日は2020年最後の米国雇用統計が発表されました。
市場予想を下回る結果となり、アメリカの本格的な雇用の回復について険しさを印象付けたわけですが、だからこそ追加の経済対策が成立するとの期待感からNYダウは上昇で反応。
終値で「30,218ドル」で過去最高値での越週となっています。
12月7日週は「30,000ドル台」が定着するかを見極める週となりそうです。米国の追加経済対策について協議が進展している点は株式市場にとって追い風となる一方で、これまで株式市場を牽引してきた要因である新型コロナワクチンに関しては少し懸念が出て来ています。
というのも米ファイザーが、年内に出荷する新型コロナワクチンの目標を半減すると報じられるなど、ワクチン普及に向けてやや懸念材料となりそうです。
とはいえ、スピード感はともかくとして、ワクチン自体の年内の普及は確実なので、多少の乱高下はありつつも、結果的には上昇となると想定しています。
日足チャート 徹底解説 ~NYダウは最高値を更新、20MAを目安に押し目買い狙い~
それでは、ダウ平均株価の日足チャートを確認しましょう。
上昇平行チャネルのセンターライン付近での値動きとなっていることが確認できます。
現在のレートは過去最高値を更新しており、上値余地を明確に想定するのは難しいですが、節目の「31,000ドル、32,000ドル」などは意識しておきたいところ。
目先、少なくとも年内に関して言えば押し目を拾っていくしかない相場だと認識しています。
無理に買う必要はなく、チャンスがあれば20MAのある「29,500ドル」ラインを目安に少しずつ買い集めたいと考えています。
「29,500ドル~31,000ドル」:買い優勢、20MAのある「29,500ドル」を押し目買いのポイントとして想定
ドル円 相場見通し ~ドル安の流れは変わらず~
今週のドル円の値動きは最大で「1.078円」と先週と同結果となりました。
高値・安値も前週比でほぼ差はなく、終値が「約10銭」ほど高い「104.170円」での越週となっています。
今年最後の米国雇用統計ウィークでしたが、物足りない値動きとなった印象ですね。
ドル安の流れは大きくは変化しておらず、戻りの上昇があれば売るといった状況が続いていますので、12月7日週もその流れが続くのかには注目したいところです。
12月7日週のドル円に関連する経済指標やイベントは下記の通りです。
12月8日:日本GDP改定値(第3四半期)、トランプ米大統領新型コロナワクチンの会合開催
12月10日:米消費者物価指数(11月)、米FDAによる米ファイザーの新型コロナワクチンの会合開催
※新型コロナワクチンに関する報道は要チェックです
日足チャート 徹底解説 ~戻り売りポイント多数、売り根拠多数~
それでは、ドル円の日足チャートを確認しましょう。
まず、ドル円の日足チャートを見ると下落平行チャネル内での値動きが推移していることが確認できます。
次に移動平均線ですが、20MAが水平からやや上向きに、100MA・200MAは下向きに推移しています。また、一目均衡表は下降雲が1月半ほど継続しており、雲の厚みが増していることも確認できます。
以上を踏まえると、現時点では中長期的には戻り売りを狙うのが理にかなっていると判断できます。
では、出来るだけ優位性のあるポイントで売りたいわけですが、現時点では3つのポイントで段階的な売りエントリーを想定しており、具体的には下記の通りとなります。
2.「104.70円」・・・先週高値で本命の売りポイント
3.「105.10円」・・・100MA・下落平行チャネルの上限と売り根拠強めのポイント
損切ポイントは下降雲(105.40円)をブレイク
利益確定ポイントは直近安値の「103.60円付近」
・「103.10円~105.00円」:売り優勢、3つの戻り売りポイントを目安に段階的に売る
まとめ
最後にこの記事のまとめを記載しておきます。
・想定レートは「29,500ドル~31,000ドル」
・想定レートは「103.10円~105.00円」
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