【パウエル議長】新型コロナからの回復は「困難」!ドル円・NYダウ相場予測【2020/6/22~26】

この記事では、来週(2020年6月22日~26日)にかけてのドル円・NYダウ平均株価のチャート分析を解説します。
今週は為替・株価ともに上値の重さを感じた1週間となりました。
やはり懸念されていた新型コロナ第2破のリスクについて、市場は警戒感を示しています。
米国ではテキサス州やフロリダ州などで感染が拡大、中国でも北京で警戒レベルが引き上げられるなど各国で感染の再拡大の傾向が見られつつあります。
来週以降も引き続き感染者数の推移には警戒が必要でしょう。
また、中国インド間・朝鮮半島での地政学リスクも間接的にではありますが、市場にネガティブな印象をもたらしました。
以上の理由から来週以降も為替・株価ともにリスクオフ相場を意識しながらのトレードとなると想定しています。
ユーロ円・ポンド円に関する相場予測は下記からご一読頂けます。

ダウ平均株価 相場見通し ~下値余地を模索する1週間となる~

ネガティブ要素多し!
・新型コロナの第2波リスク
・全米での人種差別抗議デモ
・中国とインドの地政学リスク
・パウエルFRB議長が早期の景気回復に警鐘を鳴らす

日足 ~フィボナッチの61.8%ラインを維持できるか~

2020年6月20日時点のダウ平均株価の日足チャート

ダウ平均株価(日足チャート):TradingViewより

今週のダウ平均株価は、5月の米小売売上高が前月比で過去最大の伸びを記録したことで、週の始めこそ上昇しましたが、やはり上記に記載したネガティブ要素が足を引っ張り、週後半には下落。

上値は重く、下値余地を模索する1週間となるのは間違いないでしょう。

まず意識したいのはフィボナッチの61.8%ラインです。節目の25000ドルも控えていることから、このラインでの買い支えは誰もが意識しやすいと考えます。

現に今週の月曜日には一時25000ドルを割れるも、足元で買いが入り陽線で終えているのも把握しておきましょう。

仮に買いで入るのであれば25000ドルまで引き付けてのエントリーとなります。エントリーする際も一度に買い付けるのではなく、25000ドル→24000ドル→23000ドルと段階的にポジションを持つようにしましょう。

理由はVIX指数(恐怖指数)が上昇しており、ボラティリティが拡大しているからです。

先週のVIX指数(恐怖指数)についても「30~40ポイント」で推移していることから、買いも売りも基本的には引き付けてのトレードを心掛けるようにしましょう。

VIX指数に関する記事は、下記からご一読頂けます。

記事:【FX】VIX指数(恐怖指数)から相場を読み取る【勝つコツ】

新型コロナによる感染者数の続報次第というところではありますが、いつも以上に米国を始めとした国の感染者数の推移には注意を払うようにしましょう。

ドル円 相場見通し ~極端な円高とはならないが徐々に下値を掘り進む~

2020年6月15日から19日のドル円の値幅

ドル円の1週間の値幅

今週のドル円相場は、週の始まりこそドル高となったものの、先述した新型コロナ第2破リスクへの警戒感やパウエルFRB議長による「米経済は立ち直るが、時間と努力が必要になる。この先は困難な道が待ち受けている」といった、ハト派的な発言が重しとなり、106円台で1週間を終えています。

特に週後半は107円台を維持することができずに、107円台前半での売り圧力を察するに、上値は重いと言わざるを得ない状況となります。

来週以降も環境の変化は見込めないため、今週同様に戻り売りを基本戦略としたトレードシナリオを模索することになるでしょう。

また、先週のドル円の値動きについては、下記記事よりご一読いただけます。

記事:【FX】ゼロ金利政策、コロナ第2波で大荒れ相場!ドル円・NYダウ相場予測【2020年6月15~19日】

日足 ~米国長期金利の低下が円高ドル安を進めるも106円台は底固い~

それではドル円の日足チャートを確認しましょう。

2020年6月13日時点のドル円の日足チャート

ドル円(日足チャート):2020/6/13

ドル円は値動きが落ち着いてきたものの、徐々に下値を模索する値動きとなっています。

そのため基本的には「107円」台からの戻り売りが戦略となります。先週もドル円の値動きは上値が重く、反発も弱まっていることから、引き続きの売り戦略が有効でしょう。

ただし106円台は「106.00円」と「106.50円」と二つの強力なサポートラインが控えている点も見逃せません。

円高傾向にはありますが、新型コロナの第2波のリスクが増大すると、円買いだけではなくドルも買われるため極端な円高ドル安にはならないというのが筆者の見解です。

事実この3か月間で106円を割れたのは「二日間」だけなんですね。そこを底値として一時「110円」手前まで上昇したことを考えると、「106.00円」を背に買いでエントリーをするのも一つのトレードシナリオとして考えることができます。

ただ米国長期金利が低下していることからも、上値の期待はそれほど見込めません。現状はせいぜい期待できるラインが「107.50円」付近であることを考えると、「106.50円」以下での買いエントリーがリスクリワード比的には許容できる最低ラインとなるでしょう。

4時間足 ~週明けは三角持ち合いブレイク狙い!~

それでは、続いてドル円の4時間足チャートを確認しましょう。

2020年6月20日時点のドル円の4時間足チャート

ドル円(4時間足チャート):2020/6/20

さて、ドル円の4時間足チャートを確認すると、三角持ち合いの終点に差し掛かっていることが確認できます。

筆者としては上でも下でも、どちらでもいいので抜けた方についていきたいと考えいます。

現状の価格帯から上値余地・下値余地を考慮すると、上に抜ける方がやや利益の伸びが期待できると考えていますが、どちらにせよ欲張らずに短期トレードとなるでしょう。

それ以外のトレード根拠を模索するとRCIは短期線・中期線・長期線がそれぞれ上向き始めていることから買い目線。

移動平均線では短期線・中期線・長期線の下で価格帯が推移していることから、売り目線となります。

RCIと移動平均線が別々のシグナルを示唆していることから、基本的には週明けのトレードは様子見が無難です。

しかし、どうしてもトレードしたい方は、先述の三角持ち合いのブレイクを狙ってみると良いでしょう。

まとめ

最後にこの記事のまとめを記載しておきます。

・新型コロナの第2波リスクは要警戒、米国の一部地域で再拡大している
・中国とインド、朝鮮半島での地政学リスクにも注意
・米国の経済指標は改善の傾向あり
・ダウ平均株価は下値余地を模索
・週明けはフィボナッチの61.8%ライン(25000ドル台)を維持できるかに注目
・買いエントリーを検討する場合は、一度に買うのではなく節目を狙って段階的に買う
・ドル円も下値余地を模索
・リスクオフ相場ではドル買いもあるため、極端な円高とはならないだろうが、米国長期金利の低下は円高ドル安を後押しする
・106円割れは過去3ヶ月で「2日間」のみ、サポートラインとしては強力である
この記事を書いた人
ハイゼンベルク

FX歴3年目、普段はサラリーマンの兼業トレーダーです。現在はFX・投資信託・ブログに没頭中。
相場見通しやテクニカル分析手法を発信しています。このブログを通じて、FXトレーダーの方に役立つことができれば幸いです。

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