ダウ平均株価 相場見通し ~下値余地を模索する1週間となる~
日足 ~フィボナッチの61.8%ラインを維持できるか~
今週のダウ平均株価は、5月の米小売売上高が前月比で過去最大の伸びを記録したことで、週の始めこそ上昇しましたが、やはり上記に記載したネガティブ要素が足を引っ張り、週後半には下落。
上値は重く、下値余地を模索する1週間となるのは間違いないでしょう。
まず意識したいのはフィボナッチの61.8%ラインです。節目の25000ドルも控えていることから、このラインでの買い支えは誰もが意識しやすいと考えます。
現に今週の月曜日には一時25000ドルを割れるも、足元で買いが入り陽線で終えているのも把握しておきましょう。
仮に買いで入るのであれば25000ドルまで引き付けてのエントリーとなります。エントリーする際も一度に買い付けるのではなく、25000ドル→24000ドル→23000ドルと段階的にポジションを持つようにしましょう。
理由はVIX指数(恐怖指数)が上昇しており、ボラティリティが拡大しているからです。
先週のVIX指数(恐怖指数)についても「30~40ポイント」で推移していることから、買いも売りも基本的には引き付けてのトレードを心掛けるようにしましょう。
VIX指数に関する記事は、下記からご一読頂けます。
記事:【FX】VIX指数(恐怖指数)から相場を読み取る【勝つコツ】
新型コロナによる感染者数の続報次第というところではありますが、いつも以上に米国を始めとした国の感染者数の推移には注意を払うようにしましょう。
ドル円 相場見通し ~極端な円高とはならないが徐々に下値を掘り進む~
今週のドル円相場は、週の始まりこそドル高となったものの、先述した新型コロナ第2破リスクへの警戒感やパウエルFRB議長による「米経済は立ち直るが、時間と努力が必要になる。この先は困難な道が待ち受けている」といった、ハト派的な発言が重しとなり、106円台で1週間を終えています。
特に週後半は107円台を維持することができずに、107円台前半での売り圧力を察するに、上値は重いと言わざるを得ない状況となります。
来週以降も環境の変化は見込めないため、今週同様に戻り売りを基本戦略としたトレードシナリオを模索することになるでしょう。
また、先週のドル円の値動きについては、下記記事よりご一読いただけます。
記事:【FX】ゼロ金利政策、コロナ第2波で大荒れ相場!ドル円・NYダウ相場予測【2020年6月15~19日】
日足 ~米国長期金利の低下が円高ドル安を進めるも106円台は底固い~
それではドル円の日足チャートを確認しましょう。
ドル円は値動きが落ち着いてきたものの、徐々に下値を模索する値動きとなっています。
そのため基本的には「107円」台からの戻り売りが戦略となります。先週もドル円の値動きは上値が重く、反発も弱まっていることから、引き続きの売り戦略が有効でしょう。
ただし106円台は「106.00円」と「106.50円」と二つの強力なサポートラインが控えている点も見逃せません。
円高傾向にはありますが、新型コロナの第2波のリスクが増大すると、円買いだけではなくドルも買われるため極端な円高ドル安にはならないというのが筆者の見解です。
事実この3か月間で106円を割れたのは「二日間」だけなんですね。そこを底値として一時「110円」手前まで上昇したことを考えると、「106.00円」を背に買いでエントリーをするのも一つのトレードシナリオとして考えることができます。
ただ米国長期金利が低下していることからも、上値の期待はそれほど見込めません。現状はせいぜい期待できるラインが「107.50円」付近であることを考えると、「106.50円」以下での買いエントリーがリスクリワード比的には許容できる最低ラインとなるでしょう。
4時間足 ~週明けは三角持ち合いブレイク狙い!~
それでは、続いてドル円の4時間足チャートを確認しましょう。
さて、ドル円の4時間足チャートを確認すると、三角持ち合いの終点に差し掛かっていることが確認できます。
筆者としては上でも下でも、どちらでもいいので抜けた方についていきたいと考えいます。
現状の価格帯から上値余地・下値余地を考慮すると、上に抜ける方がやや利益の伸びが期待できると考えていますが、どちらにせよ欲張らずに短期トレードとなるでしょう。
それ以外のトレード根拠を模索するとRCIは短期線・中期線・長期線がそれぞれ上向き始めていることから買い目線。
移動平均線では短期線・中期線・長期線の下で価格帯が推移していることから、売り目線となります。
RCIと移動平均線が別々のシグナルを示唆していることから、基本的には週明けのトレードは様子見が無難です。
しかし、どうしてもトレードしたい方は、先述の三角持ち合いのブレイクを狙ってみると良いでしょう。
まとめ
最後にこの記事のまとめを記載しておきます。
・週明けはフィボナッチの61.8%ライン(25000ドル台)を維持できるかに注目
・買いエントリーを検討する場合は、一度に買うのではなく節目を狙って段階的に買う
・リスクオフ相場ではドル買いもあるため、極端な円高とはならないだろうが、米国長期金利の低下は円高ドル安を後押しする
・106円割れは過去3ヶ月で「2日間」のみ、サポートラインとしては強力である
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