【円買い為替介入の警戒感が強まる中、ドル円の150円到達は時間の問題か】FXドル円・ユーロ円・ポンド円・豪ドル円週間相場見通し【2023/10/21】

本記事では、ドル円、ユーロ円・ポンド円・豪ドル円について、
2023年10月23日から10月27日にかけての相場見通し
を解説します。

また、先週(2023年10月16日~10月20日)のドル円・ユーロ円・ポンド円・豪ドル円に関する記事も下記から合わせてご確認いただけます。

●注目の経済指標一覧(2022年10月23日~10月27日)1-2

●注目の経済指標一覧(2022年10月23日~10月27日)1-2

●注目の経済指標一覧(2022年10月23日~10月27日)2-2

●注目の経済指標一覧(2022年10月23日~10月27日)2-2

中東情勢の動向(ヘッドラインニュース)は来週以降も継続して注視すべきポイントです。

加えて、10月23日週は「ユーロ・ECB政策金利 10月&ラガルドECB総裁の会見」が中東情勢関連のニュースと並んで市場が注目を集める最大のトピックとなるでしょう。

特にラガルドECB総裁の会見で真新しい材料が出てくるとユーロを中心にボラティリティ拡大が期待できます。

ドル円 来週の相場見通し(期間:2023年10月23日~2023年10月27日)

ドル円の1週間の値動き(2023/10/16-10/20)の画像

ドル円の1週間の値動き(2023/10/16-10/20)の画像

【振り返り】
●10月16日週のドル円の値幅は最大で「約1.263円」となりました。
●先週比では、高値安値終値を上回る結果となりました。
●週足は陽線で確定しています。(2週連続)
●今週は17日に「日銀は2024年度の物価見通しを従来の1.9%→ 2%以上へ上方修正する公算が大きい」との一部報道を受けて、一時149円台を割れ、148.70円付近まで売り込まれる場面がありました。
●但し上記の下落後の反発も早く、側鎖に149円台に戻しており、ドル円の底堅さを確認することも合わせてできました。
根強いドル買いの要因としては、米長期金利の上昇が挙げられます。19日には一時4.992%付近と2007年7月以来の高水準を記録したことで相場を下支えしています。
ドル円(USD/JPY) 日足チャート画像(2023/10/20終了時点)

ドル円(USD/JPY) 日足チャート画像(2023/10/20終了時点)

【環境認識】
●根強いドル買いで底堅く、20日MAに沿って上昇
●150円を手前に足踏み、円買い為替介入の警戒感が強い
●日足RCIは短期線が上向き、中期線が下向き、長期線が90ポイント以上で水平

【移動平均線】
現在レート:149.822円
5日移動平均線:149.754円

20日移動平均線:149.309円
50日移動平均線:147.740円
100日移動平均線:144.703円
200日移動平均線:139.362円

上記の環境認識を踏まえた具体的なドル円のエントリーポイントは下記の通りとなります。

【買いエントリーポイント】
1.149.20-149.40円:20日MAを目安に買いエントリーを狙う。
2.148.70-148.90円:先週安値を目安に148円台で買いエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「149.90-150.10円」
3.年初来高値を更新したタイミングで買いエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「151.50-151.90円」

【売りエントリーポイント】
1.150.00-150.10円:150円台で短期の売りエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「149.50-149.60円」
※年初来高値を更新した場合、損切設定を推奨

今週のドル円の想定レート
・「148.70円~151.00円」:米長期金利の上昇による根強いドル買いもあり、基本的には買いエントリーを狙う。心理的節目の150円手前では円買い為替介入の警戒感が強く、足踏みしているが、150円攻略は時間の問題と認識している。ロット数を調整しながら149円台前半から段階的な押し目買いを狙うのが現実的だと考える。
また、中東情勢の動向による地政学リスクについては、他のクロス円とは違い、有事の円買いドル買いで、ドル円に関しては一方的な展開は出辛いと想定。

ユーロ円 来週の相場見通し(期間:2023年10月23日~2023年10月27日)

ユーロ円の1週間の値動き(2023/10/16-10/20)の画像

ユーロ円の1週間の値動き(2023/10/16-10/20)の画像

【振り返り】
●10月16日週のユーロ円の値幅は最大で「約1.983円」となりました。
●先週比では高値安値終値を上回る結果となっていますね。
●週足は陽線で確定しています。(2週間ぶり)
●地政学リスクの高まりによる株式市場の軟調さの影響を受けるかと思いきや、意外にも157円付近では底堅く、159円台を伺う水準まで反発しての越週となっています。
ユーロ円(EUR/JPY) 日足チャート画像(2023/10/20終了時点)

ユーロ円(EUR/JPY) 日足チャート画像(2023/10/20終了時点)

【環境認識】
●157円付近で下げ渋ると反発、159円を伺う値動き
●日足RCIは短期線が水平、中長期線が上向き

【移動平均線】
現在レート:158.707円
5日移動平均線:158.286円

20日移動平均線:157.561円
50日移動平均線:157.893円
100日移動平均線:156.582円
200日移動平均線:150.729円

上記の環境認識を踏まえた具体的なユーロ円のエントリーポイントは下記の通りとなります。

【買いエントリーポイント】
1.157.50-157.90円:50日~20日MAを目安に157円台後半で買いエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「158.60-158.90円」
2.156.90-157.10円:先週安値を目安に157円付近で買いエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「157.60-157.90円」

【売りエントリーポイント】
1.159.50-159.70円:年初来高値を目安に短期の売りエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「158.90-159.20円」

今週のユーロ円の想定レート
・「157.00円~159.70円」:今週はECB政策金利&ラガルドECB総裁の記者会見が予定されていることもあり、結果次第では大きな値動きを見せる可能性がある。
安値は157円付近、高値は年初来高値の159.70円付近を想定し、売り買い柔軟に対応。(直近の値動きは買い優勢なので週前半は買い目線で、26日に予定されているECB政策金利の発表を待つ形を考えています。)

ポンド円 来週の相場見通し(期間:2023年10月23日~2023年10月27日)

ポンド円の1週間の値動き(2023/10/16-10/20)の画像

ポンド円の1週間の値動き(2023/10/16-10/20)の画像

【振り返り】
●10月16日週のユーロ円の値幅は最大で「約1.816円」となりました。
●先週比では高値安値を下回ったものの、終値は上回る結果となっていますね。
●週足は陽線で確定しています。(2週間ぶり)
●市場の見方として、直近の英経済指標を総合的に勘案すると、英中銀は次回の会合で利上げを見送る公算が強まった1週間でした。
ポンド円(GBP/JPY) 日足チャート画像(2023/10/20終了時点)

ポンド円(GBP/JPY) 日足チャート画像(2023/10/20終了時点)

【環境認識】
●日足の三角保ち合いを形成中
●上値は182円台後半~183円にかけて、下値は181円台を維持できるかがポイント
●日足RCIは短期線が下向き、中期線が上向き、長期線が水平

【移動平均線】
現在レート:182.245円
5日移動平均線:182.246円

20日移動平均線:181.886円
50日移動平均線:183.285円
100日移動平均線:182.047円
200日移動平均線:173.435円

上記の環境認識を踏まえた具体的なポンド円のエントリーポイントは下記の通りとなります。

【買いエントリーポイント】
1.181.00-181.60円:三角保ち合いの下限を目安に181円台半ばから段階的な買いエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「182.70-183.20円」

【売りエントリーポイント】
1.182.70-183.20円:三角保ち合いの上限+50日MAを目安に182円台後半から段階的な売りエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「①181.00-181.50円」、「②182円付近」
2.三角保ち合いの下限を明確に下抜けた場合、売りエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「179.50-180.00円」

今週のポンド円の想定レート
・「181.00円~183.00円」:再来週に英中銀政策金利の発表が予定されていることから、大きな値動きが出辛いと考える。(※例外として、中東情勢の動向には引き続き警戒は必要)
そのため、日足の三角保ち合い内の値動きを想定。中途半端なレートではポジションを取らずに三角保ち合いの上限、下限を目安にしたトレードを実行する。

豪ドル円 来週の相場見通し(期間:2023年10月23日~2023年10月27日)

豪ドル円の1週間の値動き(2023/10/16-10/20)の画像

豪ドル円の1週間の値動き(2023/10/16-10/20)の画像

【振り返り】
●10月16日週の豪ドル円の値幅は最大で「約1.594円」となりました。
●先週比では高値を下回ったもの、安値終値を上回る結果となっています。
●週足は陽線で確定しています。(3週間ぶり)
●17日に示された豪中銀理事会議事録では、前回通りの内容(※高インフレの持続による、追加利上げの可能性が示される)で大きな変化はありませんでした。

【環境認識】
●直近2週間は94円~95円台後半のレンジ相場
●直近は各日足移動平均線は機能していない
●日足RCIは短中長期線が下向き

【移動平均線】
現在レート:94.569円
5日移動平均線:94.896円

20日移動平均線:95.049円
50日移動平均線:94.623円
100日移動平均線:94.762円
200日移動平均線:92.577円

上記の環境認識を踏まえた具体的な豪ドル円のエントリーポイントは下記の通りとなります。

【買いエントリーポイント】
1.94.00-94.40円:直近2週間のレンジ相場の下限である94円台前半を目安に買いエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「95.50-95.90円」

【売りエントリーポイント】
1.95.50-95.90円:直近2週間のレンジ相場の上限である95円台後半を目安に売りエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「94.00-94.40円」
2.94円を明確に下抜けたタイミングで売りエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「93.00-93.40円」
今週の豪ドル円の想定レート
・「93.00円~95.90円」:直近2週間はレンジ相場、94円台前半で買い・95円台後半で売りエントリーを狙う。
テクニカル的には売り優勢なので、94円を明確に下抜ける可能性を考慮する。
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まとめ

最後にこの記事のまとめを記載しておきます。

各通貨のエントリーポイントのまとめ

【ドル円】
・想定レートは「148.70円~151.00円」
⇒買い
【ユーロ円】
・想定レートは「157.00円~159.70円」
⇒中立(週前半は買い)
※26日に予定されている「ECB政策金利の発表&ラガルドECB総裁の会見」次第ではボラティリティ拡大が期待できます
【ポンド円】
・想定レートは「181.00円~183.00円」
⇒売り
【豪ドル円】
・想定レートは「93.00円~95.90円」
⇒売り

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