【2021年もリスク選好は続くのか?】FXユーロ円・ポンド円・豪ドル円【2021/1/2】

本記事では、ユーロ円・ポンド円・豪ドル円について、2021年1月4日から1月8日にかけての相場見通しを解説します。

ユーロ円 相場見通し ~2021年もユーロ買い継続なるかに注目~

ユーロ円の1週間の値動き(2020/12/28-12/31)に関する画像

ユーロ円の1週間の値動き(2020/12/28-12/31)

12月28日週のユーロ円の値幅は最大で「1.185円」となりました。

12月29日に2020年の最高値を更新するなど、ユーロに関してはゴールデンウイーク明けから、ドル売りを背景にユーロが買われる結果となりました。

参考までに年間の価格幅は「12.805円」となっています。

2020年下半期はドル安を背景としたユーロを買いで利益を取れたわけですが、2021年もそのフローが続くかは注視する必要があります。

年末にはレーンECB理事による「ユーロ相場の動向をきわめて注意深くモニターしている」とのユーロ高への牽制発言もありましたので、年始はユーロ円が売りが強まる可能性はあります。

また、年始早々にアメリカのイベントが豊富に控えているので、ドル主導の流れになるとは思いますが、ユーロに関するイベント・経済指標も確認しておきましょう。

1月5日:ドイツ雇用統計(12月)
1月7日:ユーロ・小売売上高 11月
1月8日:ユーロ・雇用統計 11月

日足チャート 徹底解説 ~上昇平行チャネル内での値動き、年始は押し目を見極めたい~

それでは、ユーロ円の日足チャートを確認しましょう。

2020年12月31日時点のユーロ円の日足チャート画像

ユーロ円(日足チャート):2020/12/31時点

日足チャートを元に環境認識を行います。

・上昇トレンドは継続中
・目先は日足20MAでサポートされるかに注目
・RCIは短期線が21ポイントで下向き、中期線が67ポイントで下向き、長期戦が82ポイントで上向きで短期的にはやや押し目を作ると想定
上記を踏まえると、年末のレーンECB理事のユーロ高牽制発言もあり、ユーロに関しては目先の下落を想定しています。
ただし、基本的には上昇平行チャネル内での値動きは継続していることから、買いエントリーポイントを深めに検討したい。
具体的には、フィボナッチの50.0%ライン(125.90円)で打診買い、上昇平行チャネルの下限付近(125.40円)で厚めに買いエントリーを検討しています。
年始ということで注意深くトレード戦略を組み立てるのであれば、50MA・100MAの重なる(124.60円付近)まで下値余地を想定するのもありです。
今週のユーロ円の想定レート
・「124.60円~128.00円」:買い目線、ただし深めの押し目買いを想定する。

ポンド円 相場見通し ~EUからの完全離脱が成立、2021年はポンド買いが強まる?~

ポンド円の1週間の値動き(2020/12/28-12/31)に関する画像

ポンド円の1週間の値動き(2020/12/28-12/31)

12月28日週のポンド円の値幅は最大で「1.745円」となりました。

2020年のポンドはEUとの通商交渉で大きく動いた1年でした、価格幅は「20.937円」となりました。

ユーロ円が「12.805円」だったことを考えると、ポンド円のボラティリティは目を見張るものがあります。

また、紆余曲折ありましたが最終的には通商交渉も合意し、2021年1月1日から英国はEUから完全離脱となりました。

大きな懸念材料も解消され、2021年のポンドの動きに注目が集まります。

また、2021年1月4日週のポンドに関連するイベント・経済指標は下記の通りです。

1月4日:英国・製造業PMI(確報・購買担当者景気指数) 12月
1月6日:英国・非製造業PMI(確報・購買担当者景気指数) 12月

日足チャート 徹底解説 ~フィボナッチの50.0%ライン(140.50円)を明確に上抜けし、上昇トレンド継続~

それでは、ポンド円の日足チャートを確認しましょう。

2020年12月31日時点のポンド円の日足チャート画像

ポンド円(日足チャート):2020/12/31時点

日足チャートを元に環境認識を行います。

・上昇トレンド継続
・フィボナッチの50.0%ラインを明確に上抜け
・移動平均線はパーフェクトオーダー成立
・RCIは短期線が71ポイント、中期線が34ポイント、長期線が78ポイントでいずれも上向き
上記を踏まえると、ポンド円は押し目買い狙いを継続することになります。
押し目買いを狙うポイントは、レジスタンスラインとなっていた、フィボナッチの50.0%ライン付近「140.30-50円」を背に買いを検討したい。
注意点としては、年始であることやポンドの特性として、ボラティリティが拡大し易い傾向にあることを考慮し、20MA(139.50円)まで下値余地を想定しておきたいと考えます。
また、目先のターゲットは2020年9月1日に付けたコロナショック後の高値である「142.70円」を目安に利益確定のポイントとして検討しています。
今週のポンド円の想定レート
・「139.50円~143.00円」:買い目線、フィボナッチの50.0%ラインを目安に押し目買いを狙う。

豪ドル円 相場見通し ~強気相場継続の豪ドル円、買われる理由は欧米と比べても堅調なオーストラリア経済にあり!~

豪ドル円の1週間の値動き(2020/12/28-12/31)に関する画像

豪ドル円の1週間の値動き(2020/12/28-12/31)

12月28日週の豪ドル円の値幅は最大で「1.314円」となりました。

大晦日の高値が2020年の最高値となるなど、豪ドル円は2020年の最後まで堅調な値動きを見せてくれました。

2020年の価格幅は「19.928円」とポンド円とほぼ同等のボラティリティとなっており、特に3月19日の安値からはひたすら押し目買いを狙っていれば、利益を稼げる相場となっていました。

2021年もこの勢いが続くは、不透明ではあるものの、上昇トレンドは継続しており、トレンドに逆らうのは、基本的には「NG」です。

また、オーストラリア自体の経済が堅調な点もポジティブ要素でしょう。

直近では、12月22日に発表された「豪州・小売売上高(11月)」の結果は市場予想「+2.0%」に対して、何と驚きの「+7.0%」と予想を大きく上回る好結果となりました。

ちなみに前年比でも「+13.2%」ということで、コロナショックのダメージが欧米よりも少ない点は、豪ドルが買われる大きな要因となっています。

そんな順調な豪ドルに関する1月4日週のイベント・経済指標は下記の通りです。

1月7日:豪・貿易収支 11月

日足チャート 徹底解説 ~節目の80円到達間近、押し目買いを狙う~

それでは、豪ドル円の日足チャートを確認しましょう。

日足チャートを元に環境認識を行います。

・上昇トレンド継続
・フィボナッチの61.8%ラインを上抜け
・移動平均線はパーフェクトオーダー成立
・RCIは短期線が71ポイント、中期線が91ポイント、長期線が95ポイントで買いエントリーを後押し
上記を踏まえると、テクニカル分析的には、強気相場継続と判断でき買いエントリーでトレード戦略を組み立てることになります。
当然、押し目買いを狙うわけですが、フィボナッチの61.8%ラインや日足20MAなどのポイントまで下落してこない可能性も十分にあることから、79.20円台くらいから打診買いでエントリーすることも検討してみても良いかもしれません。
いずれにしても、短期的にも中長期的にも買い目線である以上、流れに従って買いエントリーを模索したいと考えます。
また、目先のターゲットですが節目の「80.0円」での値動きを確かめてみたいと考えています。このラインもあっさり抜けるようだと2019年高値の「80.70円」や2018年以来の「81円台」も視野に入ってきます。
今週の豪ドル円の想定レート
・「78.50円~81.00円」:買い優勢、79円台前半で打診買い、フィボナッチの61.8%ラインで厚めに買う。

まとめ

最後にこの記事のまとめを記載しておきます。

・ユーロ円:買い6割、売り4割
・想定レートは「124.60円~128.00円」:ユーロ高の牽制発言が年始にも影響があるかを確認する必要あり、深めの押し目買いを想定する。
・ポンド円:買い優勢
・想定レートは「131.50円~136.50円」:移動平均線はパーフェクトオーダー成立、RCIも買いエントリーを後押し。押し目買いを狙う。
・豪ドル円:買い優勢
・想定レートは「78.50円~81.00円」:テクニカル分析的にもファンダメンタルズ分析的にも買いエントリーを後押し。押し目買いを狙う。

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