【FX】英国合意なき離脱が再燃!ユーロ円・ポンド円・豪ドル円相場予測【2020/9/14~18】

本記事では、ユーロ円・ポンド円・豪ドル円について、2020年9月14日から9月18日にかけての相場見通しを解説します。
先週(2020年9月7日から9月11日)の振り返りや、ドル円・NYダウ平均株価の相場見通しについて、下記からご一読頂けます。
記事:【FX】FOMC、自民党総裁選に要警戒!ドル円・NYダウ相場予測【2020/9/14~18】
また、先週(2020年9月7日から9月11日)のユーロ円・ポンド円・豪ドル円に関する記事も下記から合わせてご確認いただけます。
記事:【FX】ECB理事会に注目!ユーロ円・ポンド円・豪ドル円相場予測【2020/9/7~11】

ユーロ円 相場見通し ~ラガルド総裁はユーロ高の懸念を否定でユーロ買い再燃~

先週のユーロは何と言ってもECB理事会のラガルド総裁の発言に注目が集まりました。

先々週にはレーンECB専務理事による過剰なユーロ高への牽制発言があり、ユーロは下落。

その発言を受けてラガルド総裁も同調するようなら、一層のユーロ売りとなるとの見通しでしたが、結果は「ユーロについて、ECBとしては価格を目標としていない」との発言から、現状のユーロ高は容認と市場は受け止め、ユーロ高が再燃する形となりました。

「124円台から126円台」まで上昇したものの、流石に126円台では売り圧力や後述のポンド急落に足を引っ張られる形もあり、「125.70円台」での越週となっています。

ECB理事会を乗り越え、懸念のユーロ高についても、容認発言が出たことからも、ユーロは依然として押し目買いが基本戦略となりそうです。来週のユーロ関連の主なイベントは下記の通りです。

・9月14日(月):EU中国首脳会議(中国国家主席、EU大統領、欧州委員長、独首相が出席)
・9月15日(火):ユーロ、独・ZEW景況感指数(9月)

日足チャート 徹底解説 ~フィボナッチの50.0%ラインである126円での攻防に注目~

それでは、ユーロ円の日足チャートを確認しましょう。

2020年9月13日時点のユーロ円の日足チャート

ユーロ円(日足チャート):2020/9/13時点

日足チャートを確認すると、週前半はトレンドラインに戻れるかが争点となります。

先週後半は上昇するも、126円台を維持できなかったことから、このラインは手強そうではあります。

下値余地は「124.50円」と想定しています。赤の水平ラインを見て頂くと分かり易いですが、過去に数回レジスタンスライン及びサポートラインとして機能しているポイントです。

日足レベルで複数回意識されたポイントなので、信頼はできます。割れたら素直に損切です。

ということでユーロ円はシンプルですね。「124.50円」を背に自信の資金と相談した上で段階的に押し目買いがトレード戦略となります。

利益確定のポイントはフィボナッチの50.0%ラインの重なる「126円前半」が目安です。日足レベルでトレンドラインに戻ってくることができれば、更に利益を伸ばすことが期待できるので、そこは相場の流れ次第となります。

注意点はポンド円の動向です、ポンドが急落するようだと、流れが変わる可能性がありますので、その点は気を付けて取引を行いましょう。

今週のユーロ円の想定レート
・「124.50円~127.00円」:ラガルド総裁はユーロ高を意識せず、押し目買い路線復活。サポートライン124.50円を背に段階的に買う。

ポンド円 相場見通し ~合意なき離脱のシナリオ再燃でポンドは急落~

先週の主役はユーロになるはずでしたが、週初めからポンドが大暴れする結果となりました。

背景にはEUとの通商合意に至る可能性が後退したことによる英国の合意なき離脱のシナリオが再燃したことにあります。

合意なき離脱に関しては非常に敏感にマーケットは反応し、先週の5日間で「最大5円」の下落となりました。

現状あらゆるサポートラインを割り込んでおり、下げ止まる気配もありません。

売るしかない状況とはいえ、反発があった場合の戻りも相当でしょうから資金管理が重要となります

資金管理について詳しく知りたい方は、下記記事からご一読頂けます。

記事:【資金管理】FXで退場せずに稼ぎ続けるたった一つの方法【2%ルール】

また、来週のポンドに関連する主要なイベントは下記の通りです。

9月16日(水):英生産者物価指数(8月)、英消費者物価指数(8月)
9月17日(木):英中銀政策金利

日足チャート 徹底解説 ~135.50円割れで、もう一段安を狙える~

それでは、ポンド円の日足チャートを確認しましょう。

2020年9月13日時点のポンド円の日足チャート

ポンド円(日足チャート):2020/9/13時点

ポンド円に関しては先週だけで約5円の下落となっています。

長く続いたトレンドラインを割り込み、短期・中期・長期移動平均線も割り込み、フィボナッチの23.6%~61.8%ラインも悉く割り込むなど、強弱はあるにせよサポートラインを突き抜けるほどの強い下落となっています。

RSIを見てもコロナショックの以来の「30ポイント」まで目前に迫っており、今週は基本的に戻り売りを狙う形となります。

戻り売りのポイントも難しいですが、136.50円~フィボナッチの50.0%ラインのある137円までまでは引き付けたい、突っ込み売りはNGです。

もう一つのシナリオとしては「135.50円」を明確に割り込むようなら、追撃で売りエントリーもありでしょう。

過去チャートからもこの水準は数回レジスタンスラインとして機能していたことから、割り込んだ場合は131円や132円といったラインも見えてきます。

また、合意なき離脱のリスクに関する懸念が払しょくされない限りは、今週のポンドでの買いエントリーは控えた方が賢明でしょう。

今週のポンド円の想定レート
・「132.50円~137.50円」:引き付けての売りエントリー推奨、買いエントリーは合意なき離脱の懸念が払しょくされるまでは控える

豪ドル円 相場見通し ~上昇トレンドラインは継続で押し目買いを狙いやすい~

ユーロ円やポンド円とは違い、豪ドル円は上昇トレンドを継続しています。

77.50円からは、やや上値の重さは感じるものの、現状はトレンドラインに沿った押し目買い狙う戦略を変更する必要はないでしょう。

来週の豪ドル円に関連した主要なイベントは下記の通りです。

9月17日(木):豪雇用統計(8月)

日足チャート 徹底解説 ~76円台での押し目買いが基本、三角保ち合いのブレイクに注意~

それでは、豪ドル円の日足チャートを確認しましょう。

2020年9月13日時点の豪ドル円の日足チャート

豪ドル円(日足チャート):2020/9/13時点

日足チャートを確認すると短期移動平均線を瞬間的に割れることはありましたが、基本的には短期移動平均線+上昇トレンドラインに沿った押し目買いが有効です。

一方で上値は「77.50円」を突破しきれずに、レジスタンスラインとして先週1週間は機能しました。

三角保ち合いを形成していますので、ブレイク狙いのトレードシナリオも想定されます。

トレンドラインについては期間の長さに重みを持たせるので、基本的には76円台での押し目買いが優勢です。

クロス円が急落した期間も、豪ドル円は76円台を維持したことを考慮すれば、クロス円の中では買いエントリーしやすい通貨と言えます。

今週の豪ドル円の想定レート
・「76.00円~78.00円」:76円台での押し目買い優勢、無理にエントリーせずに三角保ち合いのブレイク狙いでもあり!

まとめ

最後にこの記事のまとめを記載しておきます。

・ユーロ円はラガルド総裁の発言によりユーロ買い復活、ポンド円の動向に注意。
・想定レートは「124.50円~127.00円」:124.50円を背に段階的に押し目買いを狙う。
・ポンド円は合意なき離脱のシナリオ再燃で、更なる急落も視野に入れる。
・想定レートは「132.50円~137.50円」:突っ込み売りはNG、引き付けての売りエントリーを狙う。
・豪ドル円は上昇トレンドを継続。
・想定レートは「76.00円~78.00円」:76円台での押し目買いを狙う、三角保ち合いのブレイクには要注意。

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