【リスクオフで円高・ドル高へ】FXユーロ円・ポンド円・豪ドル円【2021/2/27】

本記事では、ユーロ円・ポンド円・豪ドル円について、2021年3月1日から3月5日にかけての相場見通しを解説します。

ユーロ円 相場見通し ~経済指標が強くユーロは堅調な値動き、リスクオフ相場の影響は限定的か~

2月22日週のユーロ円の値幅は最大で「2.473円」となりました。

先週比で高値・安値・終値を全て上回る結果となっており、値幅も最大で「2.473円」となっており先週の約2倍近いボラティリティとなりました。

週末は米長期金利の上昇・株価の急落を受けてリスク回避の円高ということで、流石に陰線となったものの終値は「128.587円」と高い水準での越週となっています。

そんなユーロに関する3月1日週のイベント・経済指標は下記の通りです。

3月1日:ドイツ・消費者物価指数(速報) 02月
3月2日:ドイツ・小売売上高 01月
3月4日:ユーロ・雇用統計 01月、ユーロ・小売売上高 01月

日足チャート 徹底解説 ~上昇トレンドは継続中、3月もリスク回避の円高が続くのかを見極めよう~

それでは、ユーロ円の日足チャートを確認しましょう。

日足チャートを元に環境認識を行います。

・上昇トレンド継続中
・移動平均線はパーフェクトオーダーを維持
・RCIは短期線の向きに注目
上記を踏まえると、ユーロ円は押し目買い狙いを継続することになります。
ただし、相場を取り巻くリスク回避のムードには十分に注意を払いましょう。
2月25日には、一時「129.965円」と130円目前にまで迫ったユーロ円ですが、流石に週末は陰線となっています。
そして依然として、現在のレートは「128.587円」と日足20MA(赤:127.30円付近)から「約1.2円」も乖離していることを考えると、日足20MAまで引き付けて押し目買いを狙うのが基本シナリオとなりそうです。
いずれにしてもボラティリティが拡大傾向にあり不安定な相場となっていますので、中途半端なポジションでのトレードは控えるようにしましょう。
今週のユーロ円の想定レート
・「127.30円~130.00円」:十分に引き付けての押し目買い狙い、日足20MA(127.30円)を想定

ポンド円 相場見通し ~2018年4月以来の150円到達、リスク回避で調整下落も押し目買いの機会と捉える~

2月22日週のポンド円の値幅は最大で「3.039円」となりました。

先週比で高値・安値・終値を全てを上回る結果となっており、特に高値は「150.428円」と2018年4月以来の150円に到達しており、2021年の安値が139.496円だったことを考えると、すでに「約11円」の上昇となっています。

心理的節目の達成感やリスク回避ムードの広がりにより、週末は下落しました。

ただしポンド自体に不安要素があるわけでもなく、上昇トレンドは保っています。

目先は円高・ドル高による調整下落が続くとしても、中長期の上昇トレンドは崩壊しておらず、買い目線でのトレードを想定しています。

そんなポンドに関する3月1日週のイベント・経済指標は下記の通りです。

特になし

日足チャート 徹底解説 ~上昇トレンドは継続中、リスク回避で下落すれば、押し目買いのポイントでエントリーを検討~

それでは、ポンド円の日足チャートを確認しましょう。

日足チャートを元に環境認識を行います。

・日足レベルでの上昇トレンド継続中
・移動平均線はパーフェクトオーダーを維持
・RCIは全て90ポイント台で過熱感を示唆
上記を踏まえると、買い目線ではあるものの短期的には調整の余地があります。
買うポイントは2つが想定できます。
1つ目のポイントは、2月26日安値の147.40円。
2つ目のポイントが、日足20MA(146.00-10円)となります。
現在のレートが「148.310円」であることを踏まえると、146.00円は乖離し過ぎているようにも感じますが、ポンドは1日で2円前後の値動きはそれなりにあり得ますので、下値余地としては十分にあり得ると思っています。むしろ強気かもしれません。
上値余地は心理的節目でもある「150円台」です。
150円台から更に上昇するかは、今の金利の急騰による不安定な相場が落ち着くまでは厳しいと考えています。
いずれにしても、ポンド自体に売る要素は今のところないため、押し目買いのポイントで買いエントリーで段階的に拾っていくのがトレードシナリオとなります。
今週のポンド円の想定レート
・「136.00円~150.50円」:買い目線、ただしポンド自体の過熱感やリスク回避によるドル買い・円買いで調整下落は十分に考慮しての押し目買いを狙う

豪ドル円 相場見通し ~リスク選好からリスク回避で豪ドル円は乱高下~

2月22日週の豪ドル円の値幅は最大で「2.973円」となりました。

先週比で高値・安値を上回る結果となっていますが、終値は「0.85円」下回る結果となっておりリスク回避ムードの影響を特に受けた通貨ペアとなりました。

ボラティリティも「約3円」とポンド級の値動きを見せており、リスクに過敏に反応する豪ドルに関しては3月に入ってからの値動きに注目が非常に集まります。

ただしオーストラリア自体はコロナを上手く抑え込んでおり、オーストラリア自体に不安要素はありませんので、不安定な相場が落ち着けば豪ドルは買い戻されるとは思いますが、目先は下落の勢いに警戒が必要です。

そんな豪ドルに関する3月1日週のイベント・経済指標は下記の通りです。

3月2日:豪中銀政策金利
3月3日:豪GDP(第4四半期)

日足チャート 徹底解説 ~日足20MA、上昇平行チャネルの下限でサポートされるかに注目~

それでは、豪ドル円の日足チャートを確認しましょう。

日足チャートを元に環境認識を行います。

・上昇トレンド継続中
・移動平均線はパーフェクトオーダーを維持
・日足20MAでのレスポンスに注目
・RCIは短期線、中期線、長期線の全てが80ポイント台を超えており過熱感を示唆
上記を踏まえると、売り買いの目線はフラットに柔軟に立ち回ることが想定されます。
日足レベルでの上昇トレンドは継続しており、移動平均線はパーフェクトオーダーを維持しています。
これだけ見れば、調整下落の範疇だと言えることも可能ではありますが、2月25日・2月26日と二日連続で強めの陰線となっている点は見逃すことができません。
まずは週明けリスク回避ムードが継続するのか、そして日足20MA・上昇平行チャネルの下限(81.30-60円)で下げ止まることができるのかを確認してから、買いか売りかのトレードシナリオを組み立てることになります。
最悪は日足50MA(80.50円)を下抜けして80円割れも想定しておく局面だと考えます。
無論、中長期的な買い目線は継続していますが、豪ドル円に関してはリスクのオンオフに過敏に反応する通貨ペアのため、値頃感からの安易な買いエントリーは避けるべきでしょう。
あくまで下げ止まり、反発を確認してから押し目買いを狙うことを想定するのがベターだと言えます。
今週の豪ドル円の想定レート
・「80.50円~84.00円」:売り買い柔軟に対応、週明け日足20MA・上昇平行チャネルの下限で下げ止まるかを確認する

まとめ

最後にこの記事のまとめを記載しておきます。

各通貨のエントリーポイントのまとめ

・ユーロ円:買い目線
・想定レートは「127.30円~130.00円」:下値余地を日足20MA(127.30円)で想定し、引き付けての押し目買い狙い
・ポンド円:買い目線
・想定レートは「136.00円~150.50円」:ポンド自体は悪材料なし、円高・ドル高が落ち着くまで様子見しつつ、押し目を待つ
・豪ドル円:売り買い柔軟に対応
・想定レートは「80.50円~84.00円」:週明け日足20MA・上昇平行チャネルの下限で下げ止まるかに注目、下げ止まりを確認してから買い検討

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