【大波乱のポンド相場、英中銀の長期債購入で急落から一転急騰へ】FXドル円・ユーロ円・ポンド円・豪ドル円週間相場見通し【2022/10/2】

本記事では、ドル円、ユーロ円・ポンド円・豪ドル円について、2022年10月3日から10月7日にかけての相場見通しを解説します。

また、先週(2022年9月26日~9月30日)のドル円・ユーロ円・ポンド円・豪ドル円に関する記事も下記から合わせてご確認いただけます。

注目の経済指標一覧(期間:2022年10月3日~2022年10月7日)

10月3日週は連日、重要な経済指標が発表されます。
特筆すべき指標として以下の5つが挙げられます。

・2022年10月3日(月) :日銀短観 第3四半期
⇒ドル円、クロス円関連の影響特大
・2022年10月4日(火) :豪・中銀政策金利 10月
⇒豪ドル関連の影響特大
・2022年10月5日(水) :アメリカ・ADP雇用者数 09月
・2022年10月5日(水) :アメリカ・ISM非製造業景気指数 09月
⇒ドル円、ドルストレート関連の影響特大
・2022年10月7日(金) :アメリカ・雇用統計 09月

⇒ドル円、ドルストレート関連の影響特大
注目の経済指標一覧(2022年10月3日~10月7日)1/2

注目の経済指標一覧(2022年10月3日~10月7日)1/2

注目の経済指標一覧(2022年10月3日~10月7日)2/2

注目の経済指標一覧(2022年10月3日~10月7日)2/2

ドル円 来週の相場見通し(期間:2022年10月3日~2022年10月7日)

1週間の値動き振り返り

ドル円の1週間の値動き(2022/9/26-9/30)の画像

ドル円の1週間の値動き(2022/9/26-9/30)の画像

【振り返り】
・9月26日週のドル円の値幅は最大で「約1.721円」となりました。
・先週比では高値を下回ったものの、安値終値を上回る結果となっていますね。
・日米の金融政策の違いを背景にドル円は底堅い値動きを見せました。
・一方で145円ラインは、円買い為替介入を意識するポイントになっており、145円付近は上値の重たさを感じる展開となっています。
・10月3日週は米雇用統計、日銀短観など重要な経済指標が発表されるので、要注目。

日足チャート エントリーポイント解説

ドル円(USD/JPY) 日足チャート画像(2022/10/1時点)

ドル円(USD/JPY) 日足チャート画像(2022/10/1時点)

【環境認識】
・日足レベルでパーフェクトオーダー成立
・RCIは短期線が上向き、中長期線が水平(長期線は90ポイント台で推移)

【移動平均線】
現在レート:144.739円
5日移動平均線:144.536円

20日移動平均線:143.494円
50日移動平均線:138.801円
100日移動平均線:136.164円
200日移動平均線:127.973円

上記の環境認識を踏まえた具体的なドル円のエントリーポイントは下記の通りとなります。

【買いエントリーポイント】
1.143.30-143.60円:20日MAを目安に143円台ミドルでの買いエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「144.70-145.00円」

【売りエントリーポイント】
1.145.00-145.90円:円買い為替介入が実施された145円台での売りエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「143.40-143.60円」
※年初来高値を更新した場合は、損切設定を推奨
2.20日MAを明確に下抜けたタイミングで売りエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「141.50-141.90円」

今週のドル円の想定レート
・「143.00円~145.90円」:下値は20日MA、上値は145円ラインを意識したトレードを想定。
ただし、週明け早々の「日銀短観」から始まり、
「アメリカ・ISM製造業景気指数 09月」、
「アメリカ・ADP雇用者数 09月」、
「アメリカ・ADP雇用者数 09月」、
「アメリカ・雇用統計 09月」と重要な経済指標が連日発表されます。
これらの経済指標についてサプライズを伴う結果になれば、各レジサポラインのブレイクの可能性もあるので要注目です。

ユーロ円 来週の相場見通し(期間:2022年10月3日~2022年10月7日)

1週間の値動き振り返り

【振り返り】
・9月26日週のユーロ円の値幅は最大で「約4.964円」となりました。
・先週比では、高値安値を下回ったものの、終値は上回る結果となっていますね。
ラガルド総裁による「今後数か月にわたる利上げ」の示唆を契機に、欧州関係者のタカ派的発言が相次いだことで週後半にかけてはユーロ買いが優勢となりました。

日足チャート エントリーポイント解説

【環境認識】
・三角保ち合いを形成
・RCIは短長期線が上向き、中期線が下向き

【移動平均線】
現在レート:141.838円
5日移動平均線:140.352円

20日移動平均線:141.962円
50日移動平均線:139.168円
100日移動平均線:139.372円
200日移動平均線:135.837円

上記の環境認識を踏まえた具体的なユーロ円のエントリーポイントは下記の通りとなります。

【買いエントリーポイント】
1.140.00-140.40円:5日MAを目安に140円台前半での買いエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「141.60-142.00円」
2.三角保ち合いを明確に上方ブレイクした場合、買いエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「143.60-144.00円」

【売りエントリーポイント】
1.142.00-142.30円:三角保ち合いの上限を目安に売りエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「140.00-140.40円」

今週のユーロ円の想定レート
・「140.00円~144.00円」:三角保ち合いをブレイクできるかがポイント。ブレイクすればアップサイドリスクの高まりに期待、買いエントリーで利益を狙いたい。
一方で三角保ち合いのブレイクに失敗するようなら、短期の売りエントリーを狙う。

ポンド円 来週の相場見通し(期間:2022年10月3日~2022年10月7日)

1週間の値動き振り返り

【振り返り】
・9月26日週のポンド円の値幅は最大で「約13.337円」となりました。
・先週比では高値安値を下回ったものの、終値は上回る結果となっていますね。
・先週は9円、今週は13円という大波乱のポンド円相場ですが、ファンダメンタル的な影響が大きくなっています。
・まず急落した大きな理由がトラス英政権が示した大型減税に伴う経済支援策で、財政難を危惧され英国債の急落・ポンド売りが優勢となりました。ポンド円は148円台まで下落しています。
・ただし、週半ばから後半にかけてはポンドは急反発の買い戻しが起きました。英中銀が英国債の一時購入措置を発表したことで、英国債の下落に歯止めをかかりましたね。この動きで市場のリスク警戒感が和らぎ、一転してポンド買い優勢となりました。週末にかけては162円台まで上昇し、161円台での越週となっています。

日足チャート エントリーポイント解説

【環境認識】
・148円台⇒162円台まで急反発の乱高下相場
・200日MAを上抜ける
・RCIは短期線が上向き、中長期線が下向き

【移動平均線】
現在レート:161.556円
5日移動平均線:157.799円

20日移動平均線:162.147円
50日移動平均線:162.249円
100日移動平均線:162.880円
200日移動平均線:160.400円

上記の環境認識を踏まえた具体的なポンド円のエントリーポイントは下記の通りとなります。

【買いエントリーポイント】
1.160.00-160.40円:200日MAを目安に160円台前半で買いエントリーを狙う
└利益確定のターゲットは「162.00-162.40円」
2.157.80-158.10円:5日MAを目安に158円付近で買いエントリーを狙う
└利益確定のターゲットは「160.00-160.40円」
※直近の相場は乱高下しており、シビアな損切設定を推奨

【売りエントリーポイント】
1・162.80-163.00円:100日MAを目安に売りエントリーを狙う
└利益確定のターゲットは「160.00-160.40円」
2.200日MAを明確に下抜けたタイミングで売りエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「157.50-157.90円」
※直近の相場は乱高下しており、シビアな損切設定を推奨

今週のポンド円の想定レート
・「158.00円~166.00円」:この2週間乱高下しており、非常に難しい相場となっています。直近は20日&50日&100日MAが上値抵抗線として機能するかがポイント、抜ければ買いエントリーで利益を狙いたい。
売りエントリーの場合は、先述の20日~100日MA以外に200日MAを再び下抜けたタイミングで売りエントリーを狙うのも検討の余地があります。

豪ドル円 来週の相場見通し(期間:2022年10月3日~2022年10月7日)

1週間の値動き振り返り

【振り返り】
・9月26日週の豪ドル円の値幅は最大で「約2.088円」となりました。
・先週比では高値安値終値の全てを下回る結果となっていますね。
・資源国通貨は上値の重たい展開、売り優勢での越週です。
10月4日の「豪・中銀政策金利 10月」の結果に注目、「0.50%」の利上げが予想されています。

日足チャート エントリーポイント解説

【環境認識】
・100日MA+94円付近がレジスタンスラインとなりつつある
・RCIは短期線が水平、中長期線が下向き

【移動平均線】
現在レート:92.584円
5日移動平均線:93.389円

20日移動平均線:95.548円
50日移動平均線:94.754円
100日移動平均線:93.899円
200日移動平均線:90.351円

上記の環境認識を踏まえた具体的な豪ドル円のエントリーポイントは下記の通りとなります。

【買いエントリーポイント】
1.92.00-92.40円:三角保ち合いの下限を目安に92円台前半での買いエントリーを狙う
└利益確定のターゲットは「93.80-94.20円」

【売りエントリーポイント】
1.93.80-94.20円:100日MAを目安に94円付近での売りエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「92.00-92.40円」
2.92円ラインを明確に下抜けたタイミングで売りエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「90.00-90.40円」
今週の豪ドル円の想定レート
・「90.00円~94.40円」:三角保ち合いの下限+92円ラインでの値動きに注目。明確に下抜ければ200日MAをターゲットに下落すると想定。一方でサポートラインとして機能すれば、再び100日MAを目指して上昇すると想定しています。

まとめ

最後にこの記事のまとめを記載しておきます。

各通貨のエントリーポイントのまとめ

・ドル円:膠着状態
・想定レートは「143.00円~145.90円」:日米の金融政策の違いにより底堅く推移、一方で145円ラインは円買い為替介入が想起され、上値が重い。
基本的には膠着状態を想定も、日銀短観や米国雇用統計など重要な経済指標が多く発表される。サプライズを伴う結果となれば、新しいトレンドを形成する可能性あり。
・ユーロ円:買い優勢
・想定レートは「140.00円~144.00円」:週明けは三角保ち合いをブレイクできるかがポイントとなる。ブレイクで買い、ブレイク失敗で売りエントリーを想定。
ファンダメンタル的には欧州高官から利上げなどタカ派的発言が相次いでおり、ユーロ買いに繋がりやすい状況。
・ポンド円:買い優勢
・想定レートは「158.00円~166.00円」:二週連続で乱高下しており、テクニカル的には難しい相場となっている。現在は英中銀の長期債購入によるポンド買いが優勢な状況。
上値を伸ばすかは20日~100日MAを上方ブレイクできるかがポイントとなる。
・豪ドル円:売り優勢
・想定レートは「90.00円~94.40円」:週明けは三角保ち合いの下限をブレイクするかがポイント。92円ラインを下抜ければ売りエントリーを狙う。ターゲットは200日MAを想定。
一方でサポートラインとして機能するようなら、買いエントリーを狙う。買いエントリー時のターゲットは100日MAを想定。

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