また、先週(2022年9月19日~9月23日)のドル円・ユーロ円・ポンド円・豪ドル円に関する記事も下記から合わせてご確認いただけます。
注目の経済指標一覧(期間:2022年9月26日~2022年9月30日)
特筆すべき指標として以下の3つが挙げられます。
・2022年9月29日(木) :アメリカ・実質GDP(確報値) 第2四半期
⇒ドル円、ドルストレート関連の影響特大
・2022年9月30日(金) :アメリカ・個人所得・支出 08月
・2022年9月30日(金) :アメリカ・PCEデフレータ 08月
⇒ドル円、ドルストレート関連の影響特大
ドル円 来週の相場見通し(期間:2022年9月26日~2022年9月30日)
1週間の値動き振り返り
日足チャート エントリーポイント解説
【環境認識】
・円買い為替介入により、一時140円付近まで急落するも、その後は反発し143円台での越週。(5日MA付近)
・RCIは短長期線が上向き、中期線が水平
【移動平均線】
現在レート:143.349円
5日移動平均線:143.325円
20日移動平均線:142.198円
50日移動平均線:138.103円
100日移動平均線:135.418円
200日移動平均線:127.221円
上記の環境認識を踏まえた具体的なドル円のエントリーポイントは下記の通りとなります。
・「141.50円~145.00円」:米長期金利は上昇しており、有事のドル買いも健在。基本的には買いエントリーを狙ったトレードを想定しています。ただし、日本政府・日銀が円買い為替介入を実施したことから、特に145円付近からは上値を追いずらいでしょう。
不安定な相場なので、売り買いどちらも狙えますが、安易なトレードはせずに可能な限り各レジサポラインに引きつけてのトレードを想定したいところです。
ユーロ円 来週の相場見通し(期間:2022年9月26日~2022年9月30日)
1週間の値動き振り返り
日足チャート エントリーポイント解説
【環境認識】
・50日&100日MAを下抜ける
・8月安値から引いているTLを下抜けるかがポイント
・RCIは短中期線が下向き、長期線が水平
【移動平均線】
現在レート:138.921円
5日移動平均線:141.494円
20日移動平均線:141.681円
50日移動平均線:139.162円
100日移動平均線:139.144円
200日移動平均線:135.567円
上記の環境認識を踏まえた具体的なユーロ円のエントリーポイントは下記の通りとなります。
・「135.50円~140.00円」:ウクライナ情勢や円買い為替介入の実施により、ユーロは上値の重たい展開が続きそうですね。そのため、基本的には売りエントリーから利益を狙うことになります。
ポイントは8月安値から引いているトレンドライン、ここでの値動きには注目。下方ブレイクした場合はダウンサイドリスクが強まることが想定でき、売りエントリーを狙うチャンスと考えます。
ポンド円 来週の相場見通し(期間:2022年9月26日~2022年9月30日)
1週間の値動き振り返り
日足&週足チャート エントリーポイント解説
※今週のポンド円は値幅が大きすぎるため、日足チャートに加えて週足チャートも掲載します。
【環境認識】
・200日MAを含めて、各日足移動平均線を全て下抜ける
・RCIは短中長期線が下向く
【移動平均線】
現在レート:155.469円
5日移動平均線:161.060円
20日移動平均線:163.133円
50日移動平均線:162.955円
100日移動平均線:162.944円
200日移動平均線:160.290円
【環境認識】
・節目の155円ライン+2021年12月安値から引いているTL付近まで急落
・RCIは短長期線が水平、中期線が下向き
【移動平均線】
現在レート:155.469円
5週移動平均線:161.316円
20週移動平均線:162.432円
50週移動平均線:158.625円
100週移動平均線:153.354円
200週移動平均線:145.808円
上記の環境認識を踏まえた具体的なポンド円のエントリーポイントは下記の通りとなります。
・「150.90円~158.90円」:ファンダメンタル的にかなり厳しい状況、下値は年初来安値の「150.90円台」を意識しておきたいですね。
基本的には売りエントリーを狙って利益を確保したいわけですが、2週間前は「167円台」で現在は「155円台」ということで短期的に急落しており、反発の強さにも注意したい。
戻り売り狙いも良いですが、現在の下落の勢いを考慮するとサポートラインの下方ブレイクも想定しておきましょう。
豪ドル円 来週の相場見通し(期間:2022年9月26日~2022年9月30日)
1週間の値動き振り返り
日足チャート エントリーポイント解説
【環境認識】
・100日MAを下抜けての越週
・2022年5月安値から引いているTLがポイント
・RCIは短中長期線が下向き
【移動平均線】
現在レート:93.551円
5日移動平均線:95.187円
20日移動平均線:96.012円
50日移動平均線:94.895円
100日移動平均線:93.716円
200日移動平均線:90.084円
上記の環境認識を踏まえた具体的な豪ドル円のエントリーポイントは下記の通りとなります。
・「90.00円~95.00円」:週明けのターニングポイントは93円付近(2022年5月から引いているTL)。この水準での値動き次第で売り買い柔軟に対応したいところです。
まとめ
最後にこの記事のまとめを記載しておきます。
各通貨のエントリーポイントのまとめ
・想定レートは「141.50円~145.00円」:中長期線は依然として買い目線。理由は日米間の金融政策の違い、金利差。ただし、短期は売りも買いもどちらも狙える。
特に145円付近は円買い為替介入が意識されるので、上値は重たい展開を予想。米経済指標の結果や米国株の動向など、神経質な1週間となりそうです。
・想定レートは「135.50円~140.00円」:円買い為替介入に加えてウクライナ情勢などがユーロの上値を重たくしています。基本的には売りエントリーで利益を狙う。
・想定レートは「150.90円~158.90円」:直近2週間で167円⇒155円台まで急落。ファンダメンタル的にはポンド売り優勢。加えて米国株を中心に全世界株安となるなら、年初来安値を視野に入れておく必要があります。
いずれにしてもボラティリティが拡大しており、大きな利益を見込める通貨ペアとなります。
・想定レートは「90.00円~95.00円」:他のクロス円同様に上値の重たい展開。ただしウクライナ情勢や財政懸念のあるユーロや英国とは違うので、下落幅は限定的。
中長期はドル円同様に買い目線を想定、短期では売りエントリーを狙いつつ中長期の買いポジションを仕込めると面白いことになりそうです。
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