2020年のドル円の平均値幅
それでは結果を確認しましょう。
2020年のドル円の1日の平均値幅は上記の表の通り「約0.73円」となりました。
また、参考までに2020年の最高値は「112.219円」、最安値は「101.171円」となっています。
皆さんも記憶に新しいと思いますが、コロナショック前後につけた期間の価格となっていますね。
2020年のドル円の年間の価格幅は「11.048円」となっており、2018年・2019年よりは値動きのあった1年となっています。
とはいえ、プラザ合意(1985年)以降の過去36年間を振り返ると7番目に小さい値幅となっており、ドル円はボラティリティが縮小していると捉えることができます。
1日あたりのボラティリティも「約0.73円」と、仮に1円以上の値動きがあれば「ドル円にしては今日はよく動いたな」といった感想を持つ人も多いのではないでしょうか。
曜日別
続いて「曜日別」の2020年のドル円の平均値幅を確認してみましょう。
結果は上記の表の通りとなりました。
月曜日が「約0.78円」、金曜日が「約0.76円」と、2020年のドル円は週明けと週末にボラティリティが拡大する傾向にありました。
土日に何らかの情報が出ると、週明け早々に大きく動くこともありましたし、金曜日には重要な経済指標(米雇用統計)があることからボラティリティが拡大し易いと推察することができますね。
ドル円に限って言えば、時間の無い人は週明け・週末に絞ってトレードをするのも有りですね。
月別
次は「月別」の2020年のドル円の平均値幅を確認してみましょう。
結果は上記の表の通りとなりました。
「3月」がダントツで「約2.03円」の値動きとなっています。
2020年は1円以上の値幅があった日は44日ですが、3月だけで20回を記録しています。
もうお分かりでしょうが、3月はコロナショックで株・為替・コモディティと相場が荒れに荒れた1か月でしたから、あくまで参考程度ですが、ドル円も動くときは動くということが確認できます。
裏を返せばコロナショックがドル円の平均値幅を押し上げていることも理解ができますね。
そして、9月以降は大統領選挙のあった「11月」を除けば「0.50円」以下の平均値幅となっており、年末にかけてボラティリティが縮小することが確認できました。
まとめ
最後にこの記事のまとめを記載しておきます。
2020年のドル円の平均値幅まとめ
・曜日別では月曜日が「約0.78円」、金曜日が「0.76円」と週明け、週末にボラティリティが拡大する傾向あり
・月別では3月が「約2.03円」とコロナショックの影響が色濃く反映されており、ドル円も動く時は動く通貨である
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