FXには、大きく分けて4つのトレードスタイルがあります。
今回はその中の「スイングトレード」について、基本的な概要から勝つための手法・コツまでを解説いたします。
またその他のトレードスタイルについて、知りたい方は下記記事をご一読ください。
記事:【FX】初心者におすすめのトレードスタイルを紹介!4種類のトレードスタイルを駆使して儲ける
FXスイングトレードとは?
まず初めにスイングトレードとは何かを理解しましょう。
先ほど、トレードスタイルは大きく4つに分かれると言いましたが、分け方はトレードする際の時間軸がポイントとなります。
「スイングトレード」は、4つの中で2番目に保有期間が長いトレードスタイルとなります。
上図のように、保有期間が長ければ数週間にもわたって保有することになり、その分1回辺りの取引で狙う利益も大きくなります。
また、そのようなエントリーポイントは1週間に1~2回訪れるかどうかなので、取引回数も必然的に少なくなるのが特徴です。
FXスイングトレードのメリット3選
では続いてFXスイングトレードを行う上でのメリットを3つご紹介いたします。
メリット1:チャートの確認は毎日1回だけで良い
スイングトレードの特徴での述べたように、スイングトレードでは1日に複数回の取引を行うことはありません。
そのため1日に頻繫にチャートの確認をする必要はなく、基本的には毎日決められた時間にチャート分析をすれば良いのはメリットとなります。
またある程度通貨ペアを絞っておけば、チャート分析に掛かる時間を短縮できます。
チャートを頻繫に見たくないという人にはオススメのトレードスタイルとなります。
メリット2:短期的な為替変動に惑わされない
相場には、要人発言などによる急変リスクが付いてまわります。
スキャルピングやデイトレードをしていると、短期的な相場の変動により不要なエントリーや決済・損切などを行ってします場合があります。
しかしスイングトレードでは数日から数週間での保有を前提としてトレードをしているわけですから、短期的な相場の変動に惑わされることはありません。
メリット3:取引コストが減少する
これも考えれば当たり前ですが、スイングトレードでは取引回数が少ないため、結果的に取引コストが減少します。
1日何度も取引することが前提なスキャルピングやデイトレードでは、スプレッド分の取引コストが発生するわけで、それらのトレードスタイルと比較すると、取引コストという観点では大きなアドバンテージと言えます。
FXスイングトレードのデメリット3選
メリットだけではなく、デメリットも知っておくことが大事です!
デメリット1:短期間では稼げない
スイングトレードでは、スキャルピングやデイトレードと違い、長ければ数週間近くポジションを保有することになります。
そのため、短期間での資金の増え方という観点からはスキャルピングやデイトレードに劣ります。
「1日で10万円稼ぐ」と言ったように、短期間で集中的に稼ぎたいという人にはオススメできないトレードスタイルです。
短期間で稼ぎたい人には、「スキャルピング」や「デイトレード」がオススメです。
スキャルピングやデイトレードについての記事は、下記からご一読頂けます。
記事:FXスキャルピングとは?超短期トレードでサクっと勝てる!メリット・デメリットを解説
記事:【FX】初心者にもオススメのデイトレード!少額でも始められ、効率的に利益を得る方法を解説
デメリット2:資金効率を高めるには、ある程度の資金が必要となる
これは人によっては、デメリットにはならないかもしれませんが、スイングトレードではある程度の資金が最初に必要となります。
理由としては、1回辺りのトレードで許容する損切設定ラインがスキャルピングやデイトレードと違い、大きくなるためです。
仮にドル円でトレードするとして同じ「1円」の値動きでも、1日保有なのか、数週間保有するのかで見方が変わります。
基本的にはスイングトレードでは、「100pips」の損切り幅を設定することも珍しくはなく、加えて相場急変によるロスカットに備えることを考えると、ある程度の資金が必要となる点に注意しましょう。
もちろん少額でも「100pips」の損切り幅を設定することは可能ですが、その場合は当然狙える利益も減ります。
そういった資金管理やリスク管理についても要求されるので、覚えておきましょう。
資金管理に関する記事は下記からご一読頂けます。
記事:【資金管理】FXで退場せずに稼ぎ続けるたった一つの方法【2%ルール】
デメリット3:テクニカル分析以上にファンダメンタルズ分析のスキルが必要
スイングトレードでは、テクニカル分析と同等以上にファンダメンタルズのスキルが必要になります。
スキャルピングやデイトレードは短かい時間軸でのトレードなため、国の経済や金融政策・経済指標などと言った、ファンダメンタルズの影響は少ないと言えます。
一方で、大きなトレンドで利益を狙いにいくスイングトレードでは、ファンダメンタルズを無視するわけにはいきません。
例えば、直近では「新型コロナ」の影響では下記のような出来事が起きました。
②各国がロックダウン(都市封鎖)を実施
③経済活動の停滞、大損害
④株価が大暴落、為替は円高その後ドル高
⑤各国の経済対策の実施、金融緩和政策
⑥ロックダウン緩和による経済活動再開に向けた期待感
⑦株価が急騰(今ココ!)
FXスイングトレードはなぜ初心者にオススメなのか?
それでは続いて、スイングトレードが、なぜ初心者にオススメなのかを説明します。
初心者にオススメな理由は、ズバリ単純明快だから!
基本的にスイングトレードでは、上位足でトレンドを見つけて、上昇しているなら買い・下落しているなら売りといった風に、順張りトレードをすることになります。
そうです、凄く単純で明快な作業をひたすら繰り返すだけなんです。
この単純であるというのが初心者の内は重要です、シンプルであれば迷うこともなくベストとはいかないまでもベターな判断を下すことが容易になります。
またエントリーと同時に、決済注文さえ出しておけば、利益確定も自動で行われますし、常にチャートを監視する必要性はありません。
決済されるまでは、1日1回のチャート分析で事足ります。同じ通貨で取引する場合は慣れると、1日10分程度の確認で問題ありません。
つまりFXが生活の全てだというような専業トレーダーの方を除き、基本的には時間を自分の好きなことに使用できるのも初心者の内は有り難いポイントですね。
FXスイングトレードの勝つためのコツ・手法とは?
それでは実際にFXスイングトレードで勝つための手法・コツについて説明していきます。
FXスイングトレードで勝つためのコツ3選
スイングトレードする上で、勝つために必要なコツが3つを説明します。
コツ2:長期足で発生しているトレンドで順張りエントリーをする
コツ3:リスクリワードを意識してトレードを行う
コツ1:チャート分析は上位足を使う
スイングトレードでは保有期間が数日から数週間となります。
そのため基本的には「週足」・「日足」・「4時間足」の3つの上位足を使用することになります。
流れとしては「日足」・「週足」で長期の環境認識(トレンドの確認)を行い、「4時間足」でエントリーポイントを精査するといった形になります。
また、スイングトレードでは、「5分足」や「15分足」と言った短い時間足でチャート分析をしても意味がありませんので見る必要はありません。
コツ2:長期足で発生しているトレンドで順張りエントリーをする
スイングトレードでは、トレンドと同方向でエントリーすることで利益を伸ばすことになります。
そのため、「コツ1」で説明したように上位足でトレンドの確認をした上で、「上昇トレンドであれば買い」・「下降トレンドであれば売り」で順張りエントリーをします。
中長期的なトレンドの転換を見極めるのはプロトレーダーでも困難と言われているので、スイングトレードでは、逆張りはしないようにしましょう。
コツ3:リスクリワードを意識してトレードを行う
リスクリワードは、1回の取引で期待できる「利益:損失」の比率のことを言います。
この比率が損失よりも利益が大きくなるようにトレードをするのが、スイングトレードで勝つためのコツとなります。
またリスクリワードに関しては、FXに限らず投資をする上で大切な考え方になります。
別記事で取り上げていますのでご一読ください。
記事:【FX】最適なリスクリワードを設定して、初心者からのステップアップを図ろう
FXスイングトレードで勝つための手法2選
今から説明する手法2つを押さえておきば、スイングトレードで利益と上げることが期待できます。
FX初心者の方にも扱いやすいものとなっているのでご安心ください。
手法2:フィボナッチを利用する
手法1:トレンドラインを意識する
FXスイングトレードで勝つコツでも説明したように、基本的には上位足でトレンドを探しての順張りトレードが基本となります。
そのため、トレンドに沿った売買を行うことが重要であり、トレンドラインをチャートに引きましょう。
基本的なトレンドラインの引き方は、下記の通りとなります。チャート図と合わせて確認してください。
手法2:フィボナッチを利用する
フィボナッチとは黄金比率のことであり、利益確定や損切り幅の設定の際などに非常に有効な確認手段となります。
上図はドル円の日足チャートです。
まずフィボナッチの引き方は、直近高値と安値を結んだ線で比率が表示されます。
この比率を目安に利益確定ポイントを模索します。
赤①、赤②を結んだトレンドラインの延長線上に赤③(約108.80円)で買いエントリーしました。
上昇トレンドの順張りエントリーできたは良いものの、どこに利益確定ポイントを定めるか悩むと思います。
そんな時にフィボナッチの比率を見ながら利益確定ポイントを検討します、例えばチャート図ではフィボナッチの50.0%ラインを上抜けしていること、上昇トレンドであることが確認できます。
次のターゲットをフィボナッチの61.8%ライン(110.80円)に設定できます。
フィボナッチの61.8%ラインでは約10日間ほど揉んでいることから、このラインで利益確定と判断することができます。エントリーポイントから計算すると「200pips」の利益獲得となります。
その後、更に上昇していますが、これはあなたがどれだけの期間ポジションを保有できるのか、資金面との相談にもなるので千差万別です。
いずれにしても、エントリーだけでなく決済まで完了し、利益が出て勝ちなわけですから、エントリーポイントと同じくらい決済ロジックも大事であると言えます。
是非、決済ロジックの検討にはフィボナッチを活用してみてください。
フィボナッチの記事は、下記からご一読頂けます。
記事:【フィボナッチ】勝てるおすすめのテクニカル分析【FX】
まとめ
最後にこの記事のまとめを記載しておきます。
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