【攻略】2021年のクロス円の実績から特徴を考察する

この記事では、2021年のクロス円(ドル円、ユーロ円、ポンド円、豪ドル円)の実績から値動きの特徴を考察しています。
読者の皆様、2021年もお疲れ様でした。
筆者は毎週、クロス円の相場見通しを行ってきましたが、2021年の実績からクロス円の特徴を考察してみました。
今年のトレードの際に、少しでも参考になれば幸いです。また、今回の価格情報については、「XM」から取得させて頂いております。

2021年のクロス円の値幅

それでは、まずドル円の実績を見てみましょう。

ドル円の値幅

ドル円の月足チャート(水色の塗りつぶし部分が2021年の値動きを示す)

ドル円の月足チャート(水色の塗りつぶし部分が2021年の値動きを示す)

2021年のドル円の値幅一覧表

2021年のドル円の値幅一覧表

・2021年のドル円は年始早々に年初来安値「102.586円」を記録。
・その後は1月~3月にかけて110円台まで上昇し、4月~8月にかけては方向感を探る展開。
・そして9月以降に上昇を開始し、11月後半の年初来高値である「115.515円」を記録。
・最終的には115円台での年越しとなっています。
・総じて見ると1年間を通して、ドル高傾向であったことが確認できますね。
・また「2021年のドル円の値幅一覧表」に目を移すと、平均値幅は「0.587円」。1円以上の値動きを記録したのは「12日」と意外に少ないことがわかります。

2021年のドル円は停滞期間があったとはいえ、上昇局面が優勢となりました。また、1日で見ると大きな動きがないのがドル円の特徴ですね。

ユーロ円の値幅

ユーロ円の月足チャート(水色の塗りつぶし部分が2021年の値動きを示す)

ユーロ円の月足チャート(水色の塗りつぶし部分が2021年の値動きを示す)

2021年のユーロ円の値幅一覧表

2021年のユーロ円の値幅一覧表

・ドル円同様に年初来安値は1月の「125.079円」となる。
・ただし2021年6月1日に年初来高値の「134.115円」を記録後に反落する。
・その後は、130円付近での値動きを継続し、130.952円で年越しとなる。
・また「2021年のユーロ円の値幅一覧表」に目を移すと、最大値幅は「9.036円」、平均値幅は「0.715円」。1円以上の値動きを記録したのは「34日」となっています。
2021年のユーロ円に関しては、1月~5月末までは上昇局面が続きましたが、6月以降は方向感を探る展開となりましたね。
これはオミクロン株の影響もさることながら、EUが米国や英国といった国々と比べると利上げに消極的な姿勢が背景にあるでしょう。

ポンド円の値幅

ポンド円の月足チャート(水色の塗りつぶし部分が2021年の値動きを示す)

ポンド円の月足チャート(水色の塗りつぶし部分が2021年の値動きを示す)

2021年のポンド円の値幅一覧表

2021年のポンド円の値幅一覧表

・ドル円、ユーロ円同様にポンド円の年初来安値は1月に記録した「139.496円」。
・停滞期間を挟んだものの10月には「158.203円」と年初来高値を記録。
・その後はオミクロン株の影響もあり下落するも、利上げの実施やオミクロン株の懸念後退もあり、年末にかけて買い戻しの動きがあり「155.771円」での年越しとなりました。
・また「2021年のポンド円の値幅一覧表」に目を移すと、最大値幅は「18.707円」、平均値幅は「1.073円」。1円以上の値動きを記録したのは「127日」となっており、トレード日数の半分近くで値動きが期待できる結果となっています。
ポンド円はドル円、ユーロ円、豪ドル円、ポンド円の中で、唯一の平均値幅は「1円」超え。
最大値幅もダントツで1番、短期トレードで勝負したいなら「ポンド円」が有力であることがわかります。高ボラティリティがポンドの特徴ですね。
また、月足チャートを見ても上昇トレンドを形成しそうな予感、オミクロン株の影響が完全に後退するようなら、2016年以来の160円台到達も早々に達成しそうな予感です。

豪ドル円の値幅

豪ドル円の月足チャート(水色の塗りつぶし部分が2021年の値動きを示す)

豪ドル円の月足チャート(水色の塗りつぶし部分が2021年の値動きを示す)

2021年の豪ドル円の値幅一覧表

2021年の豪ドル円の値幅一覧表

・2021年の豪ドル円は「79.418円」からスタート、5月までは順調に上昇するも反落し、8月20日に年初来安値である「77.878円」を記録。
・その後、大きく反発し10月には年初来高値である「86.239円」を記録。
・オミクロン株の影響で再び78円台まで下落するも、懸念後退で最終的には「83.690円」での年越しとなりました。
・また「2021年の豪ドル円の値幅一覧表」に目を移すと、最大値幅は「8.361円」、平均値幅は「0.734円」。1円以上の値動きを記録したのは「45日」となっています。
2021年の豪ドル円は「77円~86円」間を、年間を通して乱高下した形となりましたね。
豪ドル円はファンダメンタル的な影響を受けやすく、オミクロン株やエネルギー価格の乱高下などに左右されやすいといった特徴がありますね。
チャートを見ると86円ラインを明確に上抜けてくると、上昇余地の拡大が期待できそうではあります。

まとめ

最後にまとめです。

クロス円の値幅の順位付け表

クロス円の値幅の順位付け表

・一覧表から、高ボラティリティを期待できるのはポンド円ですね。特に1日での利益を狙う場合には、1円以上の値動きが期待できるポンド円は積極的にトレードをしたいトレーダーには有力候補となるでしょう。
・一方でドル円はポンド円の6割程度の値動きしか期待できないため、短気トレードだと1日当たりのトレード回数はそう多くは期待できそうにはありません。そのため、トレードに慣れるという意味ではオススメでしょうね。
・ユーロ円と豪ドル円は中間ですね、ある程度のボラティリティを期待ができます。
また、陽線の日数を確認していての気付きですが、クロス円全般でほぼ同じ日数の結果になりました。
このことから例えば先行してポンド円が強く上昇し、ユーロ円や豪ドル円がまだ上昇してないタイミングがあったとすると、買いトレードのチャンスと捉えることができるかしれませんね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました