【新型コロナ復興基金の動向に注目】ユーロ円・ポンド円相場予測【2020/6/29~7/3】

本記事では、ユーロ円・ポンド円について、2020年6月29日から7月3日かけての相場見通しを解説します。
先週の振り返りや、ドル円・NYダウ平均株価の相場見通しについて、下記からご一読頂けます。
記事:【コロナ第2波】米国で新規感染者が過去最多!ドル円・NYダウ相場予測【2020/6/29~7/3】
また、先週のユーロ円・ポンド円に関する記事も下記から合わせてご確認いただけます。
記事:【EU】約90兆円の復興基金は合意見送り!ユーロ円・ポンド円相場予測【2020/6/22~26】

ユーロ円 見通し ~新型コロナの復興基金に関する動向を見極める~

先週のユーロ円はフィボナッチの50.0%ラインで下値の堅さを確認できたものの、いくつかの要因で上値の重さを実感することとなりました。

いくつかの要因とは、「新型コロナの第2波リスク」や「国際通貨基金(IMF)による2020年の世界経済成長予測の下方修正」や「アメリカ・ドイツの関係悪化懸念」が挙げられます。

週末にかけて一時的に120円を割り込むものの、119円台では買い圧力もあり、最終的には「120.230円」で終了しています。

今週は、6/29に予定されているメルケル首相(ドイツ)とマクロン大統領(フランス)間で新型コロナ復興基金に関する会談が予定されています。

この、「新型コロナ復興基金に関しては期待感で大きくユーロは上昇しましたし、先日の合意見送りを受けて下落する要因ともなりました。

そのためユーロ圏においては非常に重要度の高いニュースになりますので、会談結果の動向を見極めることがユーロやポンドの取引で勝つためには重要です。

・今週のユーロは「新型コロナ復興基金に関する会談」の動向次第

日足 ~フィボナッチの50.0%ライン、200SMAを意識してのトレードを組み立てる~

それでは、ユーロ円の日足チャートを確認しましょう。

2020年6月28日時点のユーロ円の日足チャート

ユーロ円(日足チャート):2020/6/28

先週のユーロ円は週前半はフィボナッチの50.0%ライン+200SMAをサポートラインとして、上昇を見せました。

ただしフィボナッチの38.2%ラインで上昇の勢いは失速、上値を抑え込まれる形となっています。

週末にかけてはややユーロが売られるような展開で節目である120円を一時的に割り込んだものの、119円台では買いの圧力もあることから、現状の下値余地はフィボナッチの50.0%ラインと認識しています。

RCIを見ると短期線が「-80」から上向いており、今週で中期線・長期戦をゴールデンクロスできるかが注目ポイントとなります。

加えて、先々週から引いていた下落の平行チャネルについてはブレイクしたことから、フィボナッチの50.0%ライン+200SMAを背に119円台では押し目買いを狙うのがテクニカル分析には王道だと考えます。

ただし、ファンダメンタルズ分析的には不確定要素として2点あります。

まず一つ目が、「新型コロナの第2波リスク」です。感染者数の動向次第では再びロックダウンなどが起きることも想定され、その場合は経済活動再開に水を差すことになり、リスクオフ相場が加速する点に注意が必要です。

2点目が、週明けに予定されている「新型コロナ復興基金に関する会談」です。

これも会談内容の結果次第では、ユーロのボラティリティが拡大することが想定できるので、動向には注意をする必要があります。

以上、2点を踏まえた上で押し目買いを狙いつつも、臨機応変に対応できるよう情報収集は怠らないようにしましょう。

今週のユーロに関してはボラティリティが拡大することが想定されてるため、資金管理を意識したトレードを行いましょう。

資金管理についての記事はこちらからご一読頂けます。

記事:【資金管理】FXで退場せずに稼ぎ続けるたった一つの方法【2%ルール】

4時間足 ~短期トレード買いも売りも狙えるポイント~

それでは、続いてユーロの4時間足チャートを確認しましょう。

2020年6月28日時点のユーロ円の4時間足チャート

ユーロ円(4時間足チャート):2020/6/28

さてユーロ円ですがこの1週間で119円台が底値と見ることができます。

上位足でも確認したようにサポートラインとして機能しているポイントなので、まずはこのラインを目安に119円台での押し目を狙うことになります。

RCIの短期線が中期線をゴールデンクロスしている点も買いで入るための一つの根拠となりますね。

一方で上値も重くフィボナッチの38.2%ラインでは上値を抑え込まれるのも確認できます。

そのため、このラインでの売りエントリーもある程度期待ができるトレードポイントとなります。

短期トレードであれば買いも売りも狙える局面ですので、週明けの値動き次第ではいきなりエントリー機会が訪れることになるでしょう。

ポンド円 見通し ~下落トレンド継続、フィボナッチの38.2%ライン割れで更なる下値余地を想定~

先週のポンド円は、週の始めこそ反発し上昇するも上値を抑え込まれて下落、最終的には「132.213円」で終えています。

フィボナッチの38.2%ラインは意識されるものの、このラインを割り込むようなだと更なる下値余地を模索する展開となります。

日足 ~チャネル上限付近での戻り売りを狙う~

それでは、ポンド円の日足チャートを確認しましょう。

2020年6月28日時点のポンド円の日足チャート

ポンド円(日足チャート):2020/6/28

ポンド円ですが140円手前まで上昇した後は、15日間ほど下落トレンドを形成しています。

ユーロ円と違い、平行チャネルの上限をブレイクが出来てないことから、今週も戻り売りを狙う展開を継続することになります。

とはいえ、フィボナッチの38.2%ラインは先週もサポートラインとして機能しており、過去チャートを見ても揉み合うポイントであることから、このラインをブレイクするかどうかが今週のポイントとなります。

ブレイクが成功すれば130円割れもあり得るので、大きく利益を伸ばす展開も期待できます。

以上のことから基本的にはチャネルの上限付近まで戻りを待った売りエントリー、もしくはフィボナッチの38.2%ラインをブレイク後の追撃売りエントリーを想定しています。

ここまでのチャート分析で、現在のポンド円をトレードするに際して、フィボナッチが重要な役割を果たしていることはご理解頂けたことでしょう。

フィボナッチについて理解をしておくと、有利にトレードを進めることができるのでこの機会にフィボナッチの記事も参考にしてみてください。

記事:【フィボナッチ】勝てるおすすめのテクニカル分析【FX】

4時間足 ~週明けフィボナッチの38.2%ラインの値動きを確認する~

それでは、ポンド円の4時間足チャートを確認しましょう。

2020年6月28日時点のポンド円の4時間足チャート

ポンド円(4時間足チャート):2020/6/28

現在レートを考えると、週明け早々にフィボナッチの38.2%ライン割れを試す形となりそうです。

RCIも短期線が中期線・長期戦をデッドクロスしている状態のため、やや売り優勢でしょう。

前回同様にフィボナッチの38.2%ラインでサポートされることも考えられますが、その場合は戻りを待っての売りエントリーを狙うようにしましょう。

注意点は下落トレンドを形成しているチャネル上限をブレイクした場合です、その場合は売り目線は解除となりますので、意識をしておきましょう。

まとめ

それでは、最後にこの記事のまとめを記載しておきます。

・6/29に予定されているメルケル首相(ドイツ)とマクロン大統領(フランス)間での新型コロナ復興基金に関する会談の動向に注目
・ユーロ円は下落トレンドをブレイク、買いも売りも狙える相場
・フィボナッチの50.0%ライン+200SMAを根拠に119円台での買いエントリーを狙いたい
・ポンド円は下落トレンド継続、基本的には戻り売りを狙う
・フィボナッチの38.2%ラインを割り込むようなら、130円割れも見えてくる

コメント

タイトルとURLをコピーしました