【EU】約90兆円の復興基金は合意見送り!ユーロ円・ポンド円相場予測【2020/6/22~26】

本記事では、ユーロ円・ポンド円について、2020年6月22日から26日かけての相場見通しを解説します。
先週の振り返りや、ドル円・NYダウ平均株価の相場見通しについて、下記からご一読頂けます。
記事:【パウエル議長】新型コロナからの回復は「困難」!ドル円・NYダウ相場予測【2020/6/22~26】
また、先週のユーロ円・ポンド円に関する記事も下記から合わせてご確認いただけます。
記事:【FX】リスクオン相場の巻き戻し!ユーロ円・ポンド円相場予測【2020/6/15~19】

ユーロ円 見通し ~90兆円の復興基金は合意見送りで120円割れ!下値余地を模索する展開~

二週連続でユーロ円はピリッとせずに売られる展開となりました。

月曜日はフィボナッチの38.2%ラインを起点に反発を見せたものの、その後は火曜日から金曜日かけて4日連続で陰線

最終的には120円を割れて、「119.428円」で終了しています。

背景としては、「新型コロナの第2波」によるリスク回避ムードの高まり、「90兆円規模の復興基金が合意見送り」となった点が挙げられます。

特に「90兆円規模の復興基金」による期待感などで上昇してきたこともあり、合意に不透明感が出てきたことはユーロにとっては厳しい状況となりました。

7月の会議に持ち越しとなったので、それまでにオランダやスウェーデンなどの財政規律の厳しい国々を説得できるだけの、具体的な内容で、細部を詰めて合意を目指すことになります。

道のりは険しいものの、合意の期待感で再上昇といったシナリオ、合意できずで下落加速のシナリオどちらにも対応できるように、情報収集は怠らないようにしましょう。

・「ユーロ」が買われた理由の「復興基金」に関する合意が先送りで上値は抑制される

日足 ~週明けはフィボナッチの50.0%ラインの攻防を見極めてのトレードとなる~

それでは、ユーロ円の日足チャートを確認しましょう。

2020年6月21日時点のユーロ円の日足チャート

ユーロ円(日足チャート):2020/6/21

フィボナッチの50.0%ライン、200SMAのある「119.50円」付近で推移しています。

週明けはこのラインがサポートラインとして機能するかを確認することになります。

仮にサポートラインとして機能せずに割り込んだ場合は、追撃売りエントリーを行います。ターゲットはフィボナッチの61.8%ラインを目指すことになります。

現在のユーロ円が下落している背景を考えると、「118.00円」は十分に下落余地はあると考えています。

一方でフィボナッチの50.0%ラインで揉み合うようなら反発が想定されます。短期での買いエントリーも検討できます。

ただし、買いエントリーの場合は下落平行チャネルの上限「120.70円」がターゲットとなり、基本的には下落トレンド中であることを考えると、平行チャネルの上限での戻り売りの方が有力です。

筆者としては、下落の平行チャネルがブレイクされない限りは買いエントリーは見送り、売りエントリーを基本にトレードシナリオを組み立てることを推奨します。

4時間足 ~下落トレンド中、戻り売りを狙ったトレードを模索する~

それでは、ユーロ円の4時間足チャートを確認しましょう。

2020年6月21日時点のユーロ円の4時間足チャート

ユーロ円(4時間足チャート):2020/6/21

4時間足チャートでは下落トレンドを形成しているのが、より分かり易く判断ができます。

日足チャートで確認したように、フィボナッチの50.0%ラインで一旦は終えていますので、まずはこのラインと平行チャネルの上限・下限を意識してトレードを組み立てましょう。

基本的には戻り売りを狙うわけですが、平行チャネルの助言やフィボナッチの38.2%ラインは現在価格から1円以上離れているため、短期トレードで移動平均線の20SMA(120.10円付近)での売りエントリーを狙うのもありです。

気になるのはRCIですね、短期線が中期線・長期線をゴールデンクロスしていますが、「0ライン」を前に勢いをなくしていることから、更に下値余地を模索する展開は想定できます。

ユーロで気を付けておくポイントはファンダメンタルの方でしょう。新型コロナ第2波リスクが解消されれば「リスクオン相場」復活もあり得るため、その場合は再度の急騰が見込まれるので、その点にだけは注意を払いましょう。

逆を言えば新型コロナ第2波リスクは簡単には懸念払しょくとはならないでしょうし、その場合は中期的には再び「114円」を目指すことになります。

ポンド円 見通し ~来週も売り目線は継続~

先週のポンド円は月曜日こそ上昇したものの、火曜日から金曜日にかけて4日連続で陰線と大きく下落する形となりました。

最終的には「131.959円」で終えています。二週間前には「140円」手前まで上昇したことを考えると厳しい結果となりました。

先週の予想通り、ユーロ以上にポンドは売られる結果となりましたが、今後をどうなるかチャートを確認しましょう。

日足 ~再度130円割れも見えてきた、フィボナッチの38.2%ラインでの値動きを見極める~

それでは、ポンド円の日足チャートを確認しましょう。

2020年6月21日時点のポンド円の日足チャート

ポンド円(日足チャート):2020/6/21

ポンド円は先週の水曜日がターニングポイントでした。フィボナッチの50.0%ラインを明確に割り込み(赤①のポイント)、木曜日はフィボナッチの50.0%ラインがレジスタンスラインとして機能して、大きく下落。

このポイントでエントリーできれば、フィボナッチの38.2%ラインをターゲットした際には「約200pips」の利益を獲得できました。

このパターンを今週も参考にしたいと考えています。現在の価格はフィボナッチの38.2%ライン上にいるわけですが、まずはこのラインでの値動きを確認することになります。

明確に割り込めば、売りエントリーでターゲットはフィボナッチの23.6%ラインである129.50円となります

ただし130円は節目であり、「129.50円」は直近の反発ポイントでもあったので、買いエントリーが意識されるポイントでもある点は意識しておきましょう。

またフィボナッチの38.2%ラインで揉み合う場合は、買いエントリーも検討できます。ポンド円は1日辺りの値動きも激しいのでデイトレードレベルでの反発狙いの買いも想定しておきましょう。

ここまでのチャート分析で、現在のポンド円をトレードするに際して、フィボナッチが重要な役割を果たしていることはご理解頂けたことでしょう。

フィボナッチについて理解をしておくと、有利にトレードを進めることができるのでこの機会にフィボナッチの記事も参考にしてみてください。

記事:【フィボナッチ】勝てるおすすめのテクニカル分析【FX】

また、ポンド円に関してはボラティリティが拡大しており、資金管理を意識してトレードを行いましょう。

資金管理についての記事はこちらからご一読頂けます。

記事:【資金管理】FXで退場せずに稼ぎ続けるたった一つの方法【2%ルール】

4時間足 ~週明けは買いも売りもチャンスあり!~

それでは、ポンド円の4時間足チャートを確認しましょう。

2020年6月21日時点のポンド円の4時間足チャート

ポンド円(4時間足チャート):2020/6/21

4時間足チャートを見ると下落トレンド形成中ですね。

基本的には戻り売りを狙う場面ですが、週明けは買いもあり得る状況です。

というのはフィボナッチの38.2%ライン+平行チャネルの下限とサポートラインとして機能する要素があるためです。

RCIの短期線が中期線・長期線をゴールデンクロスするようなら、反発狙いで買いエントリーもありでしょう。その場合は、「133円」が利益確定のターゲットとなります。損切ポイントは「131.50円」とすると、リスクリワード比が「1:2」となるので、基準をクリアします。

ただし、あくまでも基本的には戻り売りを狙う局面です、買いで入るのが嫌な人は、「赤①」のポイントがデイトレードレベルでの戻り売りポイントとなります。

長期の移動平均線を背に「133円」からの戻り売りエントリーを狙うのが良いでしょう。

来週も引き続き、値ごろ感ではなく、節目やラインを意識したトレードを継続しましょう。

まとめ

それでは、最後にこの記事のまとめを記載しておきます。

・ユーロ上昇の要因である「90兆円規模の復興基金」は合意見送りで売り加速
・新型コロナの第2波リスクは欧州全体の懸念材料
・ユーロ円は売り目線、フィボナッチの50.0%ラインでの値動きに注意
・割れたら素直に売りで付いていく
・割れない場合は戻り売りを狙う
・下落平行チャネルの上限をブレイクしたら売り目線解除
・ポンド円も売り目線、フィボナッチの38.2%ラインでの値動きに注意
・割れたら素直に売りで付いていく、ただし129.50円は前回の反発ポイントである点は意識する
・週明けは売りも買いもチャンスあり

 

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