【ドル円は堅調地合い継続!米国株の動向を注視】FXドル円・ユーロ円・ポンド円・豪ドル円週間相場見通し【2022/5/7】

本記事では、ドル円、ユーロ円・ポンド円・豪ドル円について、2022年5月9日から5月13日にかけての相場見通しを解説します。

また、先週(2022年5月2日~5月6日)のドル円・ユーロ円・ポンド円・豪ドル円に関する記事も下記から合わせてご確認いただけます。

ドル円 来週の相場見通し(期間:2022年5月9日~2022年5月13日)

ドル円の1週間の値動き(2022/5/2-5/6)の画像

ドル円の1週間の値動き(2022/5/2-5/6)の画像

【振り返り】
・5月2日週のドル円の値幅は最大で「2.187円」となりました。
先週比で高値を下回ったものの、安値終値を上回る結果となっています。
・米FOMCでは予想通りの「0.5%」の利上げ実施と量的引締め開始を決定。
・パウエルFRB議長は「0.75%の利上げは積極的に検討しているものではない」との発言もあり、急激な利上げ期待は一旦後退。
・米雇用統計は非農業部門雇用者数(予想39.1万人→結果42.8万人)が予想を上回る一方で失業率(予想3.5%→結果3.6%)が予想を下回るなど強弱まちまちの結果となる。
【考察】
・今週は米FOMCや米雇用統計を始め、たくさんのイベントがありましたが、サプライズがなかったこともありドル円の高値更新とはなりませんでした。
・ただし予想通り「0.5%」の利上げは実施し、かつ量的引き締めの開始も決定されたことで、米長期金利は上昇(3.136%での越週)。それに伴うドル高圧力もあり堅調な値動きを継続しています。
今後も日米の金融政策の違いによる円高ドル安相場は継続すると考え、着実な押し目買い狙いのトレードを継続します。

そんなドル円に関する5月9日週の注目すべきイベント・経済指標は下記の通りです。

5月9日:日銀議事録(3月17日-18日開催分)
5月11日:米消費者物価指数(4月)
5月12日:米生産者物価指数(4月)
5月13日:米輸入物価指数(4月)、米ミシガン大学消費者信頼感指数(5月)

日足チャート エントリーポイント解説

ドル円(USD/JPY) 日足チャート画像(2022/5/7時点)

ドル円(USD/JPY) 日足チャート画像(2022/5/7時点)

【環境認識】
・再び5日MAを上抜けており、強い上昇トレンドを継続
・RCIは短期線が下向き、中長期線は90ポイント台で張り付き、買い優勢を示唆

【移動平均線】
現在レート:130.521円
5日移動平均線:129.985円

20日移動平均線:128.159円
50日移動平均線:123.097円
100日移動平均線:119.023円
200日移動平均線:115.568円

上記の環境認識を踏まえると、来週のドル円は買い優勢であると考えています。

具体的なエントリーポイントは下記の通りとなります。

【買いエントリーポイント】
1.129.50-130.00円:5日MAを目安に129円台での買いエントリーを狙う。
2.128.60-128.90円:5月安値を目安に128円台での買いエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「130.90-131.20円」

【売りエントリーポイント】
現在のドル円は売りエントリーを検討はしない。

今週のドル円の想定レート
・「128.90円~132.00円」:押し目買い狙い継続、可能であれば129円台での買いエントリーを狙いたい。

ユーロ円 来週の相場見通し(期間:2022年5月9日~2022年5月13日)

ユーロ円の1週間の値動き(2022/5/2-5/6)の画像

ユーロ円の1週間の値動き(2022/5/2-5/6)の画像

【振り返り】
・5月2日週のユーロ円の値幅は最大で「1.636円」となりました。
先週比で高値を下回ったものの、安値終値を上回る結果となっています。
【考察】
・今週のユーロ円は高値更新に失敗したものの、総じて底堅い動きとなりました。要因としては、複数のEU高官による「7月利上げ」の可能性の示唆などタカ派的な発言が相次いだことが挙げられます。
136円台では底堅い動きが確認できたので、このラインを意識しつつ買いエントリーを検討します。

そんなユーロ円に関する5月9日週の注目すべきイベント・経済指標は下記の通りです。

5月10日:ドイツ・ZEW景況感指数 05月、ユーロ・ZEW景況感指数 05月
5月13日:ユーロ・鉱工業生産指数 03月

日足チャート エントリーポイント解説

ユーロ円(EUR/JPY) 日足チャート画像(2022/5/7時点)

ユーロ円(EUR/JPY) 日足チャート画像(2022/5/7時点)

【環境認識】
・5日、20日MAに沿った値動きで下値を徐々に切り上げる
・RCIは短期線が上向き、中期線が下向き、長期線が水平でレンジ相場を示唆

【移動平均線】
現在レート:137.630円
5日移動平均線:137.091円

20日移動平均線:137.094円
50日移動平均線:133.795円
100日移動平均線:131.991円
200日移動平均線:130.869円

上記の環境認識を踏まえると、来週のユーロ円は買い優勢であると考えています。

具体的なエントリーポイントは下記の通りとなります。

【買いエントリーポイント】
1.136.90-137.10円:5日、20日MAを目安に買いエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「137.90-138.10円」

【売りエントリーポイント】
1.139.60-139.90円:年初来高値を目安に売りエントリーを狙う
└利益確定のターゲットは「138.60-138.90円」
※140円到達で損切設定を推奨

今週のユーロ円の想定レート
・「136.50円~139.00円」:買い優勢、徐々に下値を切り上げており上値余地の拡大が期待できる。5月10日の「ドイツ・ZEW景況感指数」に注視しつつ、136円台での買いエントリーを狙う。

ポンド円 来週の相場見通し(期間:2022年5月9日~2022年5月13日)

ポンド円の1週間の値動き(2022/5/2-5/6)の画像

ポンド円の1週間の値動き(2022/5/2-5/6)の画像

【振り返り】
・5月2日週のポンド円の値幅は最大で「3.578円」となりました。
先週比で安値を上回ったものの、高値終値は下回る結果となっています。
【考察】
・注目の英金融政策委員会では政策金利が「0.25%」の利上げが実施されたものの、2023年の経済成長率が「ー0.25%」とマイナス成長が予測されたことで、ポンド売り優勢となりました。
・5月9日週は米国株の動向に注目したいと考えています、続落するようなら売りエントリーで利益を狙いつつ、株価が反発するようなら値ごろ感からポンド円の買いエントリーを狙うなど柔軟に対応したいと考えています。

そんなポンド円に関する5月9日週の注目すべきイベント・経済指標は下記の通りです。

5月12日:英国・鉱工業生産指数 03月、英国・実質GDP(速報値) 第1四半期

日足チャート エントリーポイント解説

ポンド円(GBP/JPY) 日足チャート画像(2022/5/7時点)

ポンド円(GBP/JPY) 日足チャート画像(2022/5/7時点)

【環境認識】
・5日、20日MAを下抜ける
・RCIは短期線が上向き、中長期線は下向いており売り優勢を示唆

【移動平均線】
現在レート:161.005円
5日移動平均線:161.974円

20日移動平均線:163.636円
50日移動平均線:159.821円
100日移動平均線:157.637円
200日移動平均線:155.017円

上記の環境認識を踏まえると、来週のポンド円は売り優勢であると考えています。

具体的なエントリーポイントは下記の通りとなります。

【買いエントリーポイント】
1.159.60-160.00円:50日MAを目安に159円台での買いエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「163.00-163.60円」

【売りエントリーポイント】
1.161.90-162.00円:5日MAを目安に売りエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「159.90-161.40円」
2.163.40-163.60円:20日MAを目安に売りエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「159.80-160.40円」

今週のポンド円の想定レート
・「159.80円~163.60円」:売り優勢、基本的には各レジスタンスラインでの売りエントリーを狙いたい。下値余地は50日MAを想定、159円台での値動きを注視したい。また米国株など株価がしっかりと反発するようなら買い目線に切り替える。

豪ドル円 来週の相場見通し(期間:2022年5月9日~2022年5月13日)

豪ドル円の1週間の値動き(2022/5/2-5/6)の画像

豪ドル円の1週間の値動き(2022/5/2-5/6)の画像

【振り返り】
・5月2日週の豪ドル円の値幅は最大で「2.526円」となりました。
先週比で高値安値終値の全てを上回る結果となっています。
【考察】
・注目の豪中銀政策金利は「0.25%」の利上げを実施しましたね。事前予想では「0.15%」の利上げだったこともあり、発表直後は豪ドル買いが強まる結果となっています。
・ただし、米国株などが続落していることは気掛かりなポイントで、週後半にかけては反落しています。
・他のクロス円と比較すると底堅い動きを見せただけに、出来るだけ引き付けての買いエントリーを狙いたいと考えています。

そんな豪ドル円に関する5月9日週の注目すべきイベント・経済指標は下記の通りです。

5月11日:豪・Westpac消費者信頼感指数 05月

日足チャート エントリーポイント解説

豪ドル円(AUD/JPY) 日足チャート画像(2022/5/7時点)

豪ドル円(AUD/JPY) 日足チャート画像(2022/5/7時点)

【環境認識】
・週後半にかけて20日MAを下抜ける
・RCIは短期線が上向き、中長期線が下向きで売り優勢を示唆

【移動平均線】
現在レート:92.272円
5日移動平均線:92.490円

20日移動平均線:92.918円
50日移動平均線:90.363円
100日移動平均線:86.452円
200日移動平均線:84.128円

上記の環境認識を踏まえると、来週の豪ドル円は売り買いどちらも狙える相場であると考えています。

具体的なエントリーポイントは下記の通りとなります。

【買いエントリーポイント】
1.91.40-91.60円:5月2日週安値を目安に91円台半ばでの買いエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「92.80-93.00円」
2.90.30-90.50円:50日MAを目安に買いエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「92.30-92.50円」

【売りエントリーポイント】
1.92.80-93.00円:20日MAを目安に売りエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「91.80-92.00円」
2.93.80-94.00円:94円を目安に売りエントリーを狙う
└利益確定のターゲットは「92.80-93.00円」
今週の豪ドル円の想定レート
・「90.50円~94.00円」:売り買い柔軟に対応。上は94円、下は50日MAの90円台半ばを想定しています。株価の動向を見つつ、エントリー機会を検討する。

まとめ

最後にこの記事のまとめを記載しておきます。

各通貨のエントリーポイントのまとめ

・ドル円:買い優勢
・想定レートは「128.90円~132.00円」:日米の金融政策の違いを背景に円高ドル安相場は継続、129円台での買いエントリーを狙いたい。
また、5月11日の「米消費者物価指数(4月)」の結果には要注目です。
・ユーロ円:買い優勢
・想定レートは「136.50円~139.00円」:136円台での買いエントリーを狙う。
また、5月10日の「ドイツ・ZEW景況感指数」の結果には要注目です。
・ポンド円:売り優勢
・想定レートは「159.80円~163.60円」:米国株の動向には気を付ける。続落なら恐怖指数の上昇が期待できリスク回避相場からポンドは売りエントリーで利益を伸ばしたい。
・豪ドル円:売り買い柔軟に対応
・想定レートは「90.50円~94.00円」:上値は94円、下値は90円台ミドルを想定。このラインを意識してエントリーポイントを見極めたい。

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