【FX】EUと英国の通商交渉のリミット迫る!ユーロ円・ポンド円・豪ドル円【2020/10/11】

本記事では、ユーロ円・ポンド円・豪ドル円について、2020年10月12日から10月16日にかけての相場見通しを解説します。
先週の振り返りや、2020年10月12日から10月16日にかけてのドル円・NYダウ平均株価の相場見通しについて、下記からご一読頂けます。
記事:【FX】米追加経済対策への期待感で買い強し!ドル円・ダウ平均株価相場予測【2020/10/10】
また、先週(2020年9月21日から9月25日)のユーロ円・ポンド円・豪ドル円に関する記事も下記から合わせてご確認いただけます。
記事:【FX】通商交渉は継続で楽観論と悲観論が交錯!ユーロ円・ポンド円・豪ドル円【2020/10/4】

ユーロ円 相場見通し ~相場はリスク選好ムードでユーロは買い優勢、英国との通商交渉の行方が最大の焦点~

先週のユーロ円は、一時「125円台」に到達するなど、引き続きユーロは買いが優勢となっています。

目先の大きな材料としては、交渉期限が15日に迫る英国との通商交渉についてです。

未だに合意していないもの、合意に向けてポジティブな報道が増えてきたこともユーロが週末にかけて買われた要因となっています。

また、米国の追加経済対策への期待感による欧米の株価上昇などからリスク選好ムードの機運が高まっていることもユーロを押し上げる要因となっています。

懸念材料となり得ると考えていた欧州での新型コロナウイルスの第二波については、今のところ為替への影響は限定的ですが、引き続き注視はしておきましょう。

来週はいよいよリミットを迎える英国との通商交渉がどういう結末を迎えるのかが大きな焦点となります。期限が引き延ばされる可能性も示唆されますが、合意すればユーロ・ポンドは大きく買われる展開となりますので、注目です。

来週の主なイベント・指標は下記の通りです。

10月13日:独ZEW景況感指数(10月)
10月15日:EU首脳会議、通商交渉のリミット

日足チャート 徹底解説 ~通商交渉の結果次第では大相場となる可能性もあり、基本的には押し目買いを狙う~

それでは、ユーロ円の日足チャートを確認しましょう。

2020年10月16日時点のユーロ円の日足チャート画像

ユーロ円(日足チャート):2020/10/16時点

先週のユーロ円は短期移動平均線・フィボナッチの23.6%ラインを明確に上抜けていることが確認できます。

MACDもゴールデンクロスしており、「0ライン」を超えてきてることから買い優勢であることが見て取れます。

過去チャートを見ていても、「127.00円」までは明確なレジスタンスラインはなく、現在のリスク選好ムードを考えると押し目買いを狙うのが基本戦略となります。

買いはフィボナッチの23.6%ラインや短期・中期・長期移動平均線が重なる「123円台後半~124円台前半」で押し目買いができればと考えます。

英国との通商交渉次第では「127円」までの上昇を見込めます、もちろん裏目もあり得ますが・・・

いずれにしても今週の欧州通貨はボラティリティ拡大が想定されますので、命大事にトレードを心掛けましょう。

今週のユーロ円の想定レート
・「123.50円~127.00円」:買い目線、英国との通商交渉次第では大相場もあり得る。

ポンド円 相場見通し ~EUとの通商交渉次第、合意なき離脱リスクを推し量る~

先週のポンドは、ユーロ同様にリスク選好ムードの後押しを受けて、ポンド円も上昇の流れが続き、最終的には「137.70円台」での越週となっています。

EUとの通商交渉のリミットが15日と迫る中で、バルニエ主席交渉官が「15日以降も継続する用意がある」との発言なども出てきています。

合意できず問題が先送りになったとしても、合意なき離脱リスクが軽減されたということでポンドが買われる展開も想定できます。

とにかくポンドに関しては合意なき離脱の可能性が少しでも減れば買い目線といった感じでしょうか。

ユーロの相場見通しでも述べたようにEUとの通商交渉の行方を見守りましょう。ポンドに関連する主なイベントは下記の通りです。

10月12日:ベイリー英中銀総裁講演
10月15日:EU首脳会議、通商交渉のリミット

日足チャート 徹底解説 ~ユーロ同様に押し目買いを狙う~

それでは、ポンド円の日足チャートを確認しましょう。

2020年10月11日時点のポンド円の日足チャート画像

ポンド円(日足チャート):2020/10/11時点

日足チャートからは短期・中期・長期移動平均線が重なるポイントを上抜けて上昇していることが確認できます。

初週の注目ポイントはフィボナッチの23.6%ライン(138円台前半)でしょう。このラインもあっさり上に抜けてくるようなら140円台も視野に入れたトレードとなります。

ちなみに140円台は上位足である週足レベルでの戻り売りポイントなので、流石に売り圧力も強まることが予想されます。

基本的には中期・長期移動平均線に沿った押し目買いを狙いつつ140円前後で利益確定。

140円前後の値動き次第で売りエントリーも検討と言った形となります。

注意点はEUとの通商交渉で合意なき離脱リスクが高まった場合です。その場合には買いポジションを解消し、売り目線に切り替えることをオススメします。

今週のポンド円の想定レート
・「135.50円~140.00円」:基本的に買い目線で140円を目指す、EUとの通商交渉には要警戒。合意なき離脱リスクが高まるようなら売り目線に切り替える。

豪ドル円 相場見通し ~リスク選好ムードで豪ドル堅調~

先週6日に発表された豪中銀政策金利では「0.25%」の据え置くこととなりました。サプライズはなく、無難にイベントをこなした豪ドルはリスク選好ムードで着実に上昇しており、最終的には「76.452円」での越週となっています。

今後もリスク選好ムードが続くようなら、豪ドルは堅調な値動きとなるでしょう。

また、豪ドルに関連したイベントは特にありません。

イベントは特になし

日足チャート 徹底解説 ~短期的な下落トレンドラインを上にブレイクし、豪ドル円は強気相場へ~

それでは、豪ドル円の日足チャートを確認しましょう。

2020年10月11日時点の豪ドル円の日足チャート画像

豪ドル円(日足チャート):2020/10/11時点

先週は週半ばにかけて「76円台」に定着できない値動きとなる中、週末に76円ラインを明確に上抜けしています。

過去チャートを見るに「76.50円」ラインもレジスタンスラインとして機能している場面は確認できますが、短期・中期移動平均線に沿った押し目買いを狙うのが基本的なトレードシナリオとなります。

初週は「76.50円」ラインの攻略にもたつくようなら、じっくり押し目を待ったエントリーを狙う。

あっさり「76.50円」ラインをブレイクするようなら、買いでついていくといったトレードを狙いましょう。

今週の豪ドル円の想定レート
・「75.00円~78.00円」:買い優勢、目先は76.50円ラインの値動きに注目

まとめ

最後にこの記事のまとめを記載しておきます。

・ユーロ円:買い優勢
・想定レートは「123.50円~127.00円」:通商交渉の行方に注目
・ポンド円:買い優勢
・想定レートは「135.50円~140.00円」:通商交渉の行方に注目
・豪ドル円:買い優勢
・想定レートは「75.00円~78.00円」:目先は76.50円の値動きに注目

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