【ワクチン恩恵で豪ドルが強気】FXユーロ円・ポンド円・豪ドル円【2020年11月15日】

本記事では、ユーロ円・ポンド円・豪ドル円について、2020年11月16日から11月20日にかけての相場見通しを解説します。
先週の振り返りや、2020年11月16日から11月20日にかけてのドル円・NYダウ平均株価の相場見通しについて、下記からご一読頂けます。
記事:【ファイザーのコロナワクチン期待でリスクオン】FXドル円・ダウ平均株価相場予測【2020年11月14日】
また、先週(2020年11月9日から11月13日)のユーロ円・ポンド円・豪ドル円に関する記事も下記から合わせてご確認いただけます。
記事:【ロックダウン再開】新型コロナの拡大止まらず!FXユーロ円・ポンド円・豪ドル円【2020年11月8日】

ユーロ円 相場見通し ~ワクチン期待によるリスク選好ムードで急騰も、上昇は継続できず~

11月9日週のユーロ円はワクチン期待によるリスク選好ムードを受けて、初週から最大で「約2.5円」の大暴騰を見せました。

ただし、125円台では上げ渋ると、その後はロックダウン再開による欧州経済停滞の懸念やECBによる追加の緩和が観測されることにより、4日連続で陰線となり「123.769円」での越週となっています。

ファンダメンタルズ分析的にはワクチンへの期待感はあるものの、複数のネガティブ要素が欧州にはあるため、依然として複雑な状況が続くでしょう。

11月16日週のユーロに関連する主なイベント・経済指標は下記の通りです。目立った経済指標の発表はないものの、EU首脳会議での要人発言には注意が必要です。

11月19日:EU首脳会議(オンライン)

日足チャート 徹底解説 ~三角保ち合いのブレイク狙いが有効~

それでは、ユーロ円の日足チャートを確認しましょう。

2020年11月15日時点のユーロ円の日足チャート画像

ユーロ円(日足チャート):2020/11/15時点

ユーロ円に関しては新しい三角保ち合いを形成しつつあることを確認できます。

また、9月17日から約2か月間は「下限が122.50円~上限が125.00円」のレンジ相場と見ることもできます。

以上のことから、トレードシナリオとしては下記の2つが挙げられます。

1.三角保ち合いのブレイク狙い
2.125円をレジスタンスラインとした戻り売り狙い
まず「1.三角保ち合いのブレイク狙い」ですが、これは実際にブレイクしたら利益も大きく狙えるトレード手法ではあるものの、価格が揉み合えば1週間トレード機会がないということもあるため、現時点では意識しておくだけで良いでしょう。
次に「2.125円をレジスタンスラインとした戻り売りを狙う」ですが、これが週前半は本命になると考えます。
チャートを見ると、約2か月間に渡って3回レジスタンスラインとして機能していることから、信頼できるラインだと考えています。
もちろんこのラインをブレイクする=三角保ち合いのブレイクとなるのでトレードタイミングの見極めが難しいとも言えますが、損切の設定もし易いのはメリットでしょう。
今週のユーロ円の想定レート
・「122.50円~125.50円」:やや売り優勢も、三角保ち合いのブレイク狙いが本命。

ポンド円 相場見通し ~離脱推進派のカミングス英国上級顧問が辞任でEUとの交渉に進展を期待~

11月9日週のポンド円は初週はワクチン期待で急騰、その後はブレグジット交渉の難航やロックダウンや経済指標の悪化など悪材料により下落しています。

ただ週末にはボリスジョンソン首相の側近でもあるカミングズ上級顧問が辞任すると報じられました。

状況は混沌としていますが、カミングズ上級顧問は離脱推進派でも知られる人物でもあり、彼がいなくなることで交渉に進展を期待する見方もあります。もちろん交渉進展となればポンドの上昇は言うまでもないでしょう。

11月16日週のポンドに関連するイベント・経済指標は下記の通りです。

11月17日(火):ベイリー英中銀総裁、講演
11月18日(水):英消費者物価指数(10月)
11月19日(木):EU首脳会議(オンライン)

日足チャート 徹底解説 ~売り買いフラットに、初週は中期移動平均線付近の値動きに注目~

それでは、ポンド円の日足チャートを確認しましょう。

2020年11月15日時点のポンド円の日足チャート画像

ポンド円(日足チャート):2020/11/15時点

週明けのポンド円は、中期移動平均線でサポートされるかに注目したい。

揉み合うようなら137円台での買いエントリーを検討しています。一方で中期移動平均線を明確に割れるようなら、売りエントリーを狙うのもありです。

その場合はMACDもデッドクロスする可能性が高く、売りエントリーの根拠となります。

フィボナッチの61.8%ライン+短期移動平均線の重なる136円台が下値余地となります。

今週のポンド円の想定レート
・「136.00円~140.00円」:買いも売りもあり、初週は中期移動平均線付近の値動きに注目。揉むようなら押し目買いを狙う。

豪ドル円 相場見通し ~三角保ち合いを上にブレイクし、短期的には豪ドルは強気~

ワクチン期待もあり、他のクロス円同様に豪ドル円は大きく上昇しています。

ファンダメンタルズ分析的要因に加えて、テクニカル分析的にも三角保ち合いを上にブレイクしたことから、短期的には豪ドル円は強気相場を継続すると考えます。

11月16日週の豪ドルに関連するイベント・経済指標は下記の通りです。

11月19日(木):豪雇用統計(10月)

日足チャート 徹底解説 ~基本的には各サポートラインでの押し目買いを狙う~

それでは、豪ドル円の日足チャートを確認しましょう。

2020年11月15日時点の豪ドル円の日足チャート画像

豪ドル円(日足チャート):2020/11/15時点

8月31日を頂点に引いた下落トレンドラインと、フィボナッチの23.6%ラインの三角保ち合いを上にブレイクしたことから、強気相場入りしていること確認できます。

ただ上昇の勢いは落ち着いており、MACDもデッドクロスする兆候が見られてる点からも、週明けは中期移動平均線付近の値動きに注目したいところです。

中期移動平均線で揉み合うようなら素直に押し目買いを狙いつつ、割り込むようなら買いエントリーは見送り、もう一段下の短期移動平均線をサポートラインとして押し目買いを狙いましょう。

75円を明確に割り込むようなら損切りで撤退です。

今週の豪ドル円の想定レート
・「75.00円~78.00円」:買い優勢、中期移動平均線、短期移動平均線とサポートラインを目安に押し目買いを狙う

まとめ

最後にこの記事のまとめを記載しておきます。

・ユーロ円:やや売り優勢
・想定レートは「122.50円~125.50円」:三角保ち合いのブレイク待ち。
・ポンド円:売りも買いも五分五分
・想定レートは「136.00円~140.00円」:EUとの通商交渉次第。初週は中期移動平均線付近の値動きに注目。
・豪ドル円:買い優勢
・想定レートは「75.00円~78.00円」:中期移動平均線、短期移動平均線とサポートラインを目安に押し目買いを狙う。

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