【FX】バイオ医薬品メーカーは経済の特効薬になるか?ドル円・ゴールド相場見通し【2020/04/20~24】

今週も様々な出来事があった1週間となりました。

目ぼしいところでいえば、3月の米鉱工業生産指数は74年ぶりの大幅低下となるなど、米経済指標が急速に悪化しています。新型コロナウイルスの影響を受けて、今後も欧米・日本を含む各国の経済指標は厳しいものとなるでしょう。

ただ一方でポジティブなニュースもありました。

トランプ大統領が、感染の少ない地域から経済活動の再開を認める指針を発表したことは前向きな材料となるでしょう。

また米バイオ医薬品メーカーが開発した治療薬候補「レムデシビル」の臨床試験で、新型コロナ感染者が急速に回復しているとの一部報道もあり、新型コロナウイルスの治療薬への期待感もあります。

引き続きファンダメンタルズで大きく左右される相場が継続していますので、ファンダメンタルズ分析を活かしたトレードも心掛けてみましょう。

1週間の振り返り ~経済指標は悪化も株価は上昇~

・株価は底堅い

・為替は狭いレンジで乱高下

・経済指標の悪化に注意

3月の米鉱工業生産指数は74年ぶりの大幅低下となるなど、米経済指標が急速に悪化しています。

新型コロナウイルスに関する悪影響により、今後の経済指標の悪化も避けられそうにありません。

しかしながら、それら経済指標の悪化を受けても株価は底堅くジリジリと上昇を続けた1週間となりました。

ダウ平均株価 ~経済活動の再開への期待感から底堅さを見せる~

それではダウ平均株価の日足チャートを確認しましょう。

2020年4月18日時点のダウ平均株価の日足チャート

ダウ平均株価(日足チャート):TradingViewより

今週のダウ平均株価は非常に底堅く、23,000ドルを維持し続けました。

ただしフィボナッチの50.0%ラインで上値を抑えつけられており、24,000ドル台への復帰は難しいと思われていましたが、週末金曜日についに24,000ドルを超えて終えることができました。

日足レベルで見ても非常に底堅く、まずは週明けの値動きで24,000ドル台を維持できるかに注目しましょう。

経済指標の悪化など下がる燃料も多く、ここからの上値は重いでしょうが、売るなら次のフィボナッチの61.8%ラインもあり節目でも25,000ドル台から売るのが賢い選択でしょう。

いずれにせよ、リスクオンであれば米国株の人気も根強く、非常に底堅いので押し目買いのチャンスがあれば積極的に拾いたい印象です。

・経済指標の悪化には注意

・基本的には押し目買い。売りエントリーは25,000ドル台から。

VIX(恐怖指数) ~40ポイント割れも依然として高水準~

それでは続いてVIX(恐怖指数)の日足チャートを確認しましょう。

2020年4月18日時点のVIX指数の日足チャート

VIX指数(日足チャート):TradingViewより

VIXは安定してきましたね、今週は40前後で推移し週末は「38.2」で終えています。

株価の下落が止まり、底堅い動きを見せていることも影響しています。

おさらいになりますが、基本的にVIX指数が30を超えるとリスクオフ相場、40超えでパニック相場と判断ができます。

そのため現在のように30後半から40を超えるような水準で推移してる場合は、投資家心理として非常にネガティブで相場が急落し易くボラティリティが大きくなる可能性が高いと予測することができます。

VIX指数から「新型コロナ」に関する影響が株や為替に大きく影響しているのが読み取れます。引き続きVIX指数を定期的に確認して、取引を行うようにしましょう。

VIX指数については、詳細な内容を記事にしていますので、よろしければ合わせて確認してみてください。

https://rcifxblog.com/vix-index

ドル円 相場分析 ~円高傾向も値動きは落ち着く~

・狭いレンジで乱高下

・そろそろレンジブレイクもあるので要注意

2020/04/13-04/17 ドル円の値幅

始値:108.388円
高値:108.517円
安値:106.923円
終値:107.516円

値幅は「1.594円」となりました。

それではドル円の相場分析を行います。

今週のドル円は方向感に欠けており、狭いレンジでの値動きとなりました。ただ上値は重い印象を受けますので、レンジ上限での戻り売りが有効となる1週間となりました。

値動きは連続性があるものなので、過去の振り返りも非常に役立ちます。

先週のドル円の記事はこちらからご確認頂けます。

記事:緊急事態宣言発令!ドル円・ゴールド FX相場分析【2020/04/13~17】

日足 ~週明けの下落以降はレンジ相場へ~

では、ドル円の日足チャートを確認しましょう。

2020年4月18日時点のドル円の日足チャート

ドル円(日足チャート):2020/4/18

ドル円は週明け早々に下落をするも、106.90円で下げ止まり。

その後はフィボナッチの0%~23.6%ラインを行き来する値動きとなりました。

上限、下限どちらにせよブレイクしてくれるとわかりやすいのですが、108円からの上値も重く、また106円台の買いも強く支えとなっており膠着状態となっています。

手掛かりを探すとすると、まずはRCIの短期線が-80ラインから上向きそうな形を見せており、107円前半で買いエントリーを狙いたい。

もしくはフィボナッチの23.6%ラインである108円台からの売りエントリーも一つの手でしょう。

いずれにせよ、レンジブレイクを明確に確認できない限りは、来週もレンジの上限・下限で逆張りを狙うのが良さそうです。

4時間足 ~108円台の戻り売りを狙う~

続いてドル円の4時間足チャートを確認しましょう。

2020年4月18日時点のドル円の4時間足チャート

ドル円(4時間足チャート):2020/4/18

4時間足で見るとよりレンジ内での値動きが鮮明となります。

先週は2回ほどフィボナッチの23.6%ラインの突破を狙いましたが、2回とも反落しています。

ただ反落の勢いがやや落ち着いているのが気になるところです。

RCIは短期線が中期線をデッドクロスしています。長期線も-80ラインに張り付いており、やや売り優勢でしょう。

ただ現在の水準である107.50は買いも売りも入りづらく、方向感に欠ける現状ではあまり利益も期待できないので、やはりレンジ上限・下限に引き付けるのが戦略となるでしょう。

まずは週明けの値動きに期待したい。107.00円まで押し目を作るようなら一旦は買いでエントリーを狙いたいです。

ゴールド 相場分析 ~今年の高値更新も買い一服~

・直近高値を更新

・上昇トレンド継続も買い一服

ゴールドは直近高値である「1702ドル」を超えて、高値「1747ドル」をつけました。

しかしながら流石に買い一服や、ややリスクオンとなり株価が買われたこともあり、先週の終値は「1682ドル」となりました。

安全資産としてのゴールドの価値は充分に証明しましたし、リスクオン相場となれば売られることはありますが、新型コロナウイルスに関する根本的な解決は今だに見いだせてはいません。

そのため基本的には押し目買いが来週以降も有効となるでしょう。

それではゴールドの日足チャートを確認しましょう。

日足 ~1600ドル台で押し目買いを狙う~

2020年4月18日時点のゴールドの日足チャート

ゴールド(日足チャート):2020/4/18

週明け早々に1,700ドルを突破し、何と1,747ドルに到達するのほどの買いの勢いとなりました。

ただし週末にかけて株価上昇であったり、ややリスクオンになりつつある相場の流れもあり、反落し1,682ドルで終えています。

RCIも短期線が中期線をデッドクロスしており、下げそうな形に見えます。

心許ないですが日足レベルのトレンドラインを割ったのも気になるところ。ただし基本的には押し目買いが有効でしょう。

売るにしても1,700ドル以上でないと厳しいと思います。資金力に余裕があるなら別ですが、値動きが激しい特性のあるゴールドではエントリー方向を間違えると大きな損失になりかねませんので、資金管理には注意しましょう。

資金管理については、別に詳細な記事を書いていますので、是非合わせてご覧ください。

4時間足 ~前回の上昇の起点である1650ドル付近で買いを狙う~

それではゴールドの4時間足チャートを確認しましょう。

2020年4月18日時点のゴールドの4時間足チャート

ゴールド(4時間足チャート):2020/4/18

ゴールドの4時間足レベルでは、流石に買い一服という感じ。

RCIのデッドクロス、およびRSIが80オーバーしていた1720~1740ドル付近で売りエントリーできていれば、そこそこの利益を取れました。

RCIは短期線が-80ラインで推移、中期線・長期線も下向いており、もう少し下げそうな予感はしています。

ただゴールドの安全資産としての需要を考えると、一旦は1,640ドル台で買いで入りたい局面ではあります。

基本的には押し目買いで来週もエントリーを狙います。

まとめ

最後にこの記事のまとめを記載しておきます。

・経済指標は悪化の一途。予想値よりも悪いかに注目。

・株価は底堅い、ファンダメンタルズに要注意。

・ドル円はレンジの上限(108.05円)・下限(106.90円)を意識してトレードする。

・ゴールドは1640ドル台での押し目を買いを狙いたい。リスクオン相場になった際は売りでついていく。

この記事を書いた人
ハイゼンベルク

FX歴3年目、普段はサラリーマンの兼業トレーダーです。現在はFX・投資信託・ブログに没頭中。
相場見通しやテクニカル分析手法を発信しています。このブログを通じて、FXトレーダーの方に役立つことができれば幸いです。

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