【ロックダウン再開】新型コロナの拡大止まらず!FXユーロ円・ポンド円・豪ドル円【2020年11月8日】

本記事では、ユーロ円・ポンド円・豪ドル円について、2020年11月9日から11月13日にかけての相場見通しを解説します。
先週の振り返りや、2020年11月9日から11月13日にかけてのドル円・NYダウ平均株価の相場見通しについて、下記からご一読頂けます。
記事:【FX】米大統領選は泥沼化必至!ドル円・ダウ平均株価相場予測【2020年11月7日】
また、先週(2020年11月2日から11月6日)のユーロ円・ポンド円・豪ドル円に関する記事も下記から合わせてご確認いただけます。
記事:【FX】ロックダウンと豪中銀政策金利に注目!ユーロ円・ポンド円・豪ドル円【2020/11/1】

ユーロ円 相場見通し ~ユーロ(EU)の厳しい状況は変わらないが、想定以上のドル売りの影響で短期的には上昇を想定~

11月2日週は米大統領選があったことで、ドルが主役となった1週間でした。

ドル売りが加速したことで対ドルの通貨ペアが軒並み大きく上昇したことで、ユーロドルも上昇しています。

その影響もありユーロ円も「122.727円」での越週となっています。

ただ、欧州自体は依然としてネガティブな状況は続いています。新型コロナウイルスの感染再拡大によるロックダウン再開、欧州委員会が発表した2021年の経済見通しの下方修正などネガティブ要素が多くあります。

中長期的にはユーロは売りだとは思いますが、想定以上のドル売りの影響で短期的には上昇する可能性は高いでしょう。

以上を踏まえて、11月9日週のユーロに関するイベント・経済指標は下記の通りです。

11月10日(火):独ZEW景況感指数(11月)
11月11日(水):ラガルドECB総裁、講演
11月12日(木):ECB経済報告、ラガルドECB総裁のECBフォーラムでの講演

日足チャート 徹底解説 ~フィボナッチの38.2%ライン~23.6%ライン間での値動きを想定、売り買いどちらも狙える~

それでは、ユーロ円の日足チャートを確認しましょう。

2020年11月7日時点のユーロ円の日足チャート画像

ユーロ円(日足チャート):2020/11/7時点

ユーロ円はフィボナッチの38.2%ライン(122.20円付近)をサポートラインとして緩やかに上昇しています。

まず、週明けは122円台前半での押し目買いからエントリーを狙ったみたいところ。MACDもゴールデンクロスしているのは買いエントリーの根拠となりますね。

ただ短期移動平均線が上値を抑えていることから、目先はこの短期移動平均線をブレイクできるかに注目が集まります。

また、短期移動平均線を抜けても、下落トレンドラインやフィボナッチの23.6%ライン(124.00円)とレジスタンスラインとなり得るポイントは多いことから、123.50円~124.00円にかけては買いエントリーを決済し、今度は売りエントリーを模索したいと考えています。

今回はユーロドルの動向を見つつ、ドル売りが止まらないようならユーロドルの上昇から間接的にユーロ円の上昇も見込めますので、トレードする際にはユーロドルの値動きも参考にしましょう。

今週のユーロ円の想定レート
・「121.50円~124.00円」:目先は買い優勢、ただし中長期的には売り目線なので124円付近での売りエントリーも検討の余地あり。ユーロドルの動向にも注目。

ポンド円 相場見通し ~値動きなく、方向感に欠ける展開~

11月2日週のポンド円ですが、フィボナッチの38.2%ラインを境として値動きに終始しました、方向感なく「135.880円」での越週となっています。

11月5日には英中銀金融政策委員会が予想以上の規模の追加緩和を打ち出したものの、利下げが無かったことで一時137円台まで急騰したものの、週末にかけて上昇分を消化しています。

方向を決定づける要素としてEUとの通商交渉がありますが、これも今のところ進展はなく、両者の隔たりに関しては解消の見込みはありません。

11月9日週も大きなイベントはなく、方向感に欠ける展開が続きそうです。

ポンドに絡む主なイベント・経済指標は下記の通りです。

11月12日:英GDP速報値(第3四半期)、ベイリー英中銀総裁 ECBフォーラムで講演

日足チャート 徹底解説 ~三角保ち合いのブレイク待ち~

それでは、ポンド円の日足チャートを確認しましょう。

2020年11月7日時点のポンド円の日足チャート画像

ポンド円(日足チャート):2020/11/7時点

日足チャートを見ると、三角保ち合いを形成していることが確認できます。

日足レベルでの三角保ち合いのブレイクは大きなトレード機会となります。ポンド円に関してはこの三角保ち合いのブレイクをひたすらに待つ1週間となりそうです。

MACDを見ると日足レベルではゴールデンクロスしていますが、週足レベルではデッドクロスしているため、判断は難しいところです。

先述の通り、ポンドに関わるイベントがあまりない1週間なので、ブレイクは11月16日週に持ち越す可能性もあります。気長に待ちましょう。

今週のポンド円の想定レート
・「133.50円~138.00円」:三角保ち合いのブレイク待ち。

豪ドル円 相場見通し ~堅調な値動きで下落トレンドライン崩壊、中期移動平均線を超えるに注目~

リスク選好ムードの中、豪ドル円は対ドル・対円ともに上昇し、堅調な値動きを見せた「75.041円」での越週となっています。

米大統領選の決着次第ではありますが、このままリスク選好ムードとなれば目先のレジスタンスラインである中期移動平均線をブレイクし、再び強気相場入りとなる可能性も十分にあります。

11月9日週の豪ドル円に関しては、押し目買いを狙ったトレードを基本的なシナリオとして想定しています。

また豪ドルに関わるイベント・経済指標は下記の通りです。

11月11日(水):NZ中銀政策金利

日足チャート 徹底解説 ~中期移動平均線(75.70円)を超えれるかが焦点~

それでは、豪ドル円の日足チャートを確認しましょう。

2020年11月7日時点の豪ドル円の日足チャート画像

豪ドル円(日足チャート):2020/11/7時点

11月2日週の豪ドル円はフィボナッチの23.6%ライン、短期移動平均線、下落トレンドラインと3つのレジスタンスラインをブレイクしており買いの強さを確認することができます。

MACDもゴールデンクロスしており、非常に押し目買いを狙いやすいと言えるでしょう。

押し目買いの目安は短期移動平均線のある「74.50円」を背にした、74円台での買いを想定しています。

目先のターゲットは中期移動平均線のある「75.70円」付近となります。ここでの値動き次第では買いエントリーの決済もありです。

ブレイクするようなら9月以来の78円台も視野に入るほどの好形となりますので、非常に注目のポイントと言えます。

逆に中期移動平均線のブレイクに手こずるような値動きとなったり、現状売り込まれている米ドルが買い戻されるような展開となった時は豪ドルの下落リスクが想定されますので、米ドルの動向にも要警戒です。

リスクオン→リスクオフ相場となれば、豪ドルは売られやすいため撤退すべきでしょう。

今週の豪ドル円の想定レート
・「74.00円~77.00円」:買い優勢、中期移動平均線の値動きに注目。

まとめ

最後にこの記事のまとめを記載しておきます。

・ユーロ円:やや買い優勢
・想定レートは「121.50円~124.00円」:目先は押し目買い狙い、ただユーロ(EU)自体はロックダウンなどネガティブ要素が多い点を認識する。
・ポンド円:方向感に欠ける
・想定レートは「133.50円~138.00円」:三角保ち合いのブレイク待ち、大きなイベントはないためトレード機会がない可能性もあり。
・豪ドル円:買い優勢
・想定レートは「74.00円~77.00円」:74円台では積極的に押し目買いを狙う、中期移動平均線付近の値動きに注目。

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